第十三話 笑いながら怒る人
私――織田奇妙丸は、奇妙な話を聞いた。
徳が、やらかした。
そう聞いた時、私がまず思い浮かべたのは、烈火のごとく怒り狂う父上の姿だった。
徳のわがままは、以前から私の耳にも入っていた。
父上の姫。
織田の姫。
そう呼ばれるたび、徳は少しずつ声を大きくしていった。
気に入らぬことがあれば、すぐに怒る。
父上に会いたいと言えば、周りを走らせる。
思い通りにならなければ、泣く。
いや。
泣くだけなら、まだよかった。
徳は、怒るのだ。
まるで、怒れば周りが動くと知っているように。
私は、そろそろ父上が叱るだろうと思っていた。
父上は、徳に甘い。
だが、甘いだけの方ではない。
必要であれば、容赦なく言う。
ならば、徳のこともいずれ叱るだろう。
そう思っていた。
けれど、父上はなかなか叱らなかった。
帰蝶母上も、強く踏み込みきれないように見えた。
徳と私を産んだ母上……吉乃母上が病がちになってから、徳が不安定になっていることは、奥にいる者でなくとも分かった。
私も、母上のことは案じていた。
けれど、私はもう、父上の前で泣いて駄々をこねる年ではない。
徳は、まだ幼い。
母に甘えられぬ分、父上を求めたのだろう。
それは分かる。
分かるが、それで周りを困らせてよいわけではない。
そうこうしているうちに、徳は本当にやらかした。
徳の投げた香合は、柴田殿の娘・紫乃姫の方へ飛んだ。
身重の犬叔母上が、紫乃姫を庇ったのだという。
犬叔母上は倒れた。
腹には御子がいる。
医師は、今のところ大きな障りはないと言ったらしい。
だが、それで終わりではない。
身重の叔母を危うくした。
柴田殿の娘を危うくした。
帰蝶母上を青ざめさせた。
冬を泣かせた。
そして、柴田殿の奥方、藤の方に頬を打たれた。
支度と先触れを整えた三日後。
なぜか私は、坊丸とともに徳の見張り役として、柴田邸へ向かうことになった。
父上は笑っていた。
とても楽しそうに笑っていた。
あの顔は、ただ徳を謝罪へ向かわせるだけの顔ではなかった。
何かを見せるつもりだ。
私と坊丸に。
そして徳に。
「義冬」
私は、隣にいる斯波義冬へ声をかけた。
「どうなさいました、奇妙様」
義冬は、いつものように穏やかに答えた。
二年ほど前から、義冬は私の傅役となった。
斯波義冬。
尾張守護・斯波家に生まれた人である。
けれど、義冬はそういう空気をあまり感じさせない。
もちろん、所作は美しい。
座り方も、歩き方も、袖の扱いも、礼をする間も、真似るべきところが多い。
洗練されている。
それは分かる。
だが、ただそれだけの人ではない。
前に私の傅役だった者たちは、私が何かを問えば、たいてい答えをくれた。
こうです。
こうするものです。
殿の御子なら、こうあるべきです。
そう言われることが多かった。
けれど、義冬は違った。
なぜそう思われましたか。
それをなされば、誰が動きますか。
その者が動けば、何が遅れますか。
そこが遅れれば、誰が困りますか。
そうやって、こちらに考えさせる。
しかも、逃がしてくれない。
分からぬと言えば、では一つずつ見ましょう、と言う。
分かったつもりで答えると、ではその先は、と続ける。
坊丸も、よく巻き込まれる。
最初は気の毒だと思った。
けれど、最近は坊丸の方が先に気づくこともある。
それが少し面白くもあり、少し悔しくもある。
今回の徳のことについても、私は私なりに考えた。
徳がやらかしたこと。
犬叔母上が倒れたこと。
柴田殿の奥方が徳を叩いたこと。
それが何を意味するのか。
私は、義冬に聞いてみることにした。
「……犬叔母上の御子が、万が一にも流れたら、佐治との縁が危うくなる。そう考えてよいか」
隣にいた坊丸が、少し顔を上げた。
義冬は、にこりと笑った。
その笑顔を見た瞬間、私は思った。
まだ足りない。
義冬がそういう顔をする時は、だいたいこちらの考えが途中なのだ。
「よく考えられましたね、奇妙様」
褒められている。
だが、褒められて終わる顔ではない。
「佐治家は、知多の海とつながる家です。犬姫様は、信長様の妹君であり、佐治家へ嫁がれた方。腹の御子に障りがあれば、佐治家との縁にも影を落とすでしょう」
「やはり、そうか」
「はい」
義冬は頷いた。
「では、その縁が危うくなると、何が困りますか」
来た。
私は、手綱を握る指に少し力を入れた。
佐治。
知多。
海。
船。
伊勢。
私は、頭の中で地図を思い浮かべる。
尾張。
伊勢湾。
知多半島。
海を通る道。
「……海上」
私は呟いた。
義冬は、黙って待っている。
「海からの支援が取り付けにくくなる」
「どうしてそう思われましたか」
「伊勢へ向かうなら、陸だけではない。海を押さえねばならぬ。反対側から兵や荷を動かすにも、船が要る」
私は、少しずつ言葉にした。
「船を出せる家がこちらに強く結びついていなければ、動きが鈍る。佐治が揺れれば、海も揺れる」
義冬は、また笑った。
「なるほど」
その一言で、私は分かった。
やはり、まだ足りない。
「違うのか」
「違うとは申しません」
義冬は穏やかに言った。
「考えることは大事にございます。佐治家、海上、船、支援。そこまで考えられたのは、よろしいことです」
「ならば、まだ他にもあるのだな」
「ございます」
やはり。
坊丸が、横から小さく言った。
「犬叔母上ご本人のこと、かな」
私は坊丸を見た。
坊丸は、少し困ったような顔で続けた。
「佐治家との縁も大事だけれど、犬叔母上が怖い思いをしたことも、大事だと思う」
義冬の目が、少し柔らかくなった。
「坊丸様も、よく見ておられますね」
坊丸は、少しだけ照れたように目を伏せた。
私は、黙った。
そうだ。
私はまず、家と家の縁を考えた。
佐治。
船。
伊勢。
それは間違いではない。
けれど、犬叔母上は、家と家を結ぶだけのものではない。
父上の妹で。
徳にとっては叔母で。
腹に子を抱えた母で。
倒れた時、腹を庇った人だ。
それを、私は少し後回しにした。
「ほかにも、徳姫様ご自身の信用もございます」
義冬は言った。
「信用」
「はい」
義冬の声は、いつも通り穏やかだった。
「信長様の姫である徳姫様が、身重の叔母君のいる場で物を投げた。紫乃様へ当たりかけた。冬姫様を怖がらせた。奥の者たちを怯えさせた。そう見られれば、徳姫様はどう見られますか」
「……人を傷つける姫」
「はい」
義冬は頷いた。
「いずれ嫁ぐ先でも、そう見られるかもしれません」
私は、眉を寄せた。
徳はいずれ松平へ嫁ぐ。
それは、すでに聞いている。
徳は織田の姫として、松平へ行く。
ならば徳の振る舞いは、徳だけのものではなくなる。
織田の姫は、こういう姫なのか。
信長の娘は、気に入らぬことがあれば、身重の者がそばにいても物を投げるのか。
そう見られれば。
「徳が、困る」
私が言うと、義冬は静かに頷いた。
「徳姫様ご自身が、困られます」
「……父上の名を使って人を困らせていれば、いずれ父上の名でも守れぬところへ行く、ということか」
「奇妙様は、本当によく考えられるようになりましたね」
それは、今度こそ少しだけ本当に褒められた気がした。
だが、嬉しいというより、胸が重い。
徳は幼い。
私よりも幼い。
まだ数え七つだ。
それでも、織田の姫として見られる。
父上の名とともに見られる。
だからこそ、先日のことはただの癇癪では済まない。
「藤の方は」
私は、ふと尋ねた。
「どういう方なのだ」
義冬が、こちらを見た。
「叔母上のことですか」
「そうだ」
私は少しだけ手綱を緩めた。
前方には、徳の乗る籠が進んでいる。
その脇には、侍女の八重が歩いていた。
徳は籠の中で、じっと黙っている。
顔は見えにくいが、この三日、何度も泣いていたと聞く。
今も青ざめているのだろう。
時折、八重が小さな声で尋ねる。
「徳姫様、大丈夫でございますか」
そのたびに、籠の中から小さな声が返る。
「大丈夫じゃ。この程度、問題ない」
気丈に振る舞っている。
だが、たぶん大丈夫ではない。
謝りに行くのだ。
自分を叱り、頬を打った人のところへ。
しかも、私と坊丸が見張り役としてついている。
怖くないはずがない。
けれど、徳は逃げていない。
それは、少しだけ見直した。
「叔母上は、私と兄上……斯波義銀を育てた方、と言うべきでしょうか」
義冬が答えた。
「義銀殿と、義冬を」
「はい」
義冬は、少しだけ遠くを見るような顔をした。
「守護邸が燃える前から、叔母上はずっと私たちを食べさせ、叱り、考えさせ、守ってくださいました」
燃えた守護邸。
私は、直接その場を見てはいない。
だが、その話は何度も聞いた。
斯波義統が討たれ、守護邸が燃え、藤の方が幼い義冬を抱えて逃げた。
義銀殿も、川から戻ってきて、そこで柴田殿に救われた。
その後、藤の方は柴田殿の妻となり、義銀殿と義冬の行く末を支えた。
それがなければ、今の義銀殿も義冬もいなかったのだろう。
「怖い方か」
私が聞くと、義冬は少し考えた。
「怖い時は、怖いです」
「どんな時だ」
「人が、自分の立場だけで誰かを踏む時でしょうか」
義冬の声が、少しだけ低くなった気がした。
「または、食べるものや暮らしを軽く見る時」
「食べるもの?」
「はい」
義冬は頷いた。
「叔母上は、米櫃の底を知っている方です」
その言葉に、私は首を傾げた。
米櫃の底。
それは、ただ米が尽きるという意味だろうか。
「守護の姫なのにか」
「守護の姫だからこそ、でしょうね」
義冬は、少しだけ笑った。
「名だけでは腹は膨れぬ、と叔母上は知っておられます」
私は、黙った。
名だけでは腹は膨れぬ。
先日、徳は藤の方に似たようなことを言われたらしい。
信長様が居らねば、あなたに何が残りますか。
父上の名は、あなたの代わりに謝ってはくれません。
そう聞いた。
父上の娘という名。
織田の姫という名。
それだけでは、腹も膨れず、人も守れず、謝ることもできない。
藤の方は、そう言ったのだろう。
「では、義冬もそのように教えられたのか」
「ええ」
義冬は、懐かしそうに笑った。
「兵法も教わりました」
「藤の方が?」
「はい。兵法の読み方、解き方を」
私は、思わず義冬を見た。
「女の方が、兵法を?」
「叔母上は、前に出て槍を振る方ではありません。ですが、兵を動かす前に、人を食べさせることを考える方です」
義冬は続ける。
「兵が進むには飯が要る。飯を炊くには米と水と薪が要る。怪我人を戻すには布と薬が要る。荷を運ぶには馬と車が要る。人を動かすには、そこまで考えねばならぬ、と」
私は、息を止めた。
それは、父上が近頃よく口にすることに近かった。
荷。
道。
米。
馬。
船。
勝つためには戦場だけを見ていては足りぬ。
そう父上は言う。
その考えの一部に、藤の方がいるのか。
「その……義冬のように、意地悪い感じか?」
思わずそう言うと、坊丸が少し吹き出した。
義冬は、楽しそうに笑った。
「はは。意地悪い」
「違うのか」
「兵法については、そうかもしれませんね」
義冬は否定しなかった。
しないのか。
「叔母上は、答えだけを渡してはくださらない方です。なぜそうなるのか。誰が困るのか。どうすれば腹が満たされるのか。よく考えさせられました」
「まさに義冬ではないか」
「私がそうなったのは、叔母上と兄上のせいかもしれません」
義冬は、涼しい顔でそう言った。
私は義銀殿のことも思い出した。
義銀殿もまた、笑っているのに、時折目が笑っていない。
丁寧に礼を尽くしながら、逃げ道を塞ぐようなところがある。
義冬もそうだ。
この兄弟を育てた叔母。
藤の方。
会ったことは何度かある。
だが、長く話したことはない。
いつも忙しそうで、どこか困ったように笑っている人、という印象だった。
柴田殿の隣にいると、柴田殿がよくその顔色を見ている。
それくらいの印象だった。
けれど、徳を叱った人。
犬叔母上を休ませ、柚の湯や身重の衣を整えた人。
義銀殿と義冬を育てた人。
兵法を、米と布と薬から読む人。
そう聞くと、ますます分からなくなった。
「根は、貧しさを知る優しいお方です」
義冬は言った。
その言葉もまた、分かるようで分からない。
貧しさを知る。
優しい。
けれど、徳の頬を打つ。
怒る。
考えさせる。
逃がさない。
「奇妙」
横から坊丸が声をかけた。
「何だ、坊丸」
「僕が思うに」
坊丸は、少しだけ真面目な顔をしていた。
「お藤の方は、義銀殿と義冬殿みたいに、笑いながら怒る人だと思うよ」
私は、思わず黙った。
笑いながら怒る人。
その言葉を聞いた瞬間、私は初めて義冬が傅役として私の前に来た日のことを思い出した。
あの日、私は少し苛立っていた。
また傅役が変わるのか、と思っていた。
しかも、今度の傅役は前の者より若いと聞いていた。
元守護家の者。
礼法にうるさいだけの若造が来るのだろう。
そう思っていた。
だから、私はわざと疑問を投げた。
どうせ答えられないだろうと思った。
ところが、義冬は答えた。
ただ答えるだけではなかった。
「そのように思われますか」
穏やかに笑って、そう言った。
「ならば、見にまいりましょう」
そうして、本当に私を外へ連れ出した。
何を見せられたか。
城の台所だった。
米を洗う者。
薪を運ぶ者。
水を汲む者。
器を数える者。
食べる者の数を確認する者。
その後で、馬屋へ行った。
馬の餌。
蹄の手入れ。
鞍の傷み。
荷を運ぶ馬と、戦で乗る馬の違い。
さらに、倉へ行った。
矢。
布。
縄。
薬。
釘。
油。
義冬は、それらを一つずつ見せた。
それだけではない。
ある日は、畑へも連れて行かれた。
葱を抜くのを手伝えと言われた時は、さすがに意味が分からなかった。
私は織田の嫡男である。
葱を抜くために外へ出されたわけではない。
そう思いながら、目についた葱に手をかけた。
すると、義冬に止められた。
「奇妙様、それは抜きすぎにございます」
「抜きすぎ?」
「はい。食べる分だけ抜きます。育ちのよいものを見て、間を空けるように、分けて抜くのです」
分けて抜く。
葱を。
そんなこと、初めて知った。
畑にあるなら、必要なだけ抜けばよいと思っていた。
けれど義冬は、細いものまで抜けば次に育つものが減る、同じところばかり抜けば後で困る、今日の汁に入れる分と明日以降に残す分を考えるのだ、と言った。
葱一本で、そこまで考えるのか。
そう思った。
正直、面倒だとも思った。
けれど、その日の味噌汁に入っていた葱は、妙に美味かった。
自分の手で抜いたからか。
抜きすぎるなと叱られた後だったからか。
分からぬ。
ただ、湯気の中に浮かぶ葱を見た時、私は少しだけ分かった気がした。
飯とは、勝手に出てくるものではないのだ。
義冬は、全部を見せた。
そして言った。
「奇妙様。兵が動くとは、ここが動くということです」
その時、私は気づいた。
義冬は笑っている。
だが、目が笑っていない。
怒っているのだ。
私が、物も人も見ずに、ただ自分の疑問だけで相手を試そうとしたことに。
静かに。
丁寧に。
逃げ道を塞ぎながら怒っていた。
その後、何をしても、義冬には敵わない。
こちらが一つ考えると、二つ先を聞かれる。
分かったつもりになると、現場へ連れて行かれる。
面倒だ。
本当に面倒だ。
だが、そのおかげで、私は少しずつ見えるものが増えた。
この義冬を育てた叔母。
あの藤の方。
私は、会う前から背筋が伸びる気がした。
前方で、徳の籠が少し揺れた。
八重がすぐに近づく。
「徳姫様、大丈夫でございますか」
少し間があってから、徳の声がした。
「大丈夫じゃ」
けれど、声は小さい。
私は、籠へ視線を向けた。
徳は、謝りに行く。
ただ頬を叩かれた相手に会うだけではない。
自分が何をしたかを認めに行く。
柴田邸へ。
藤の方へ。
そして、父上は私たちにそれを見せる。
私は、自分が見張り役として同行しているのだと思っていた。
だが、違うのかもしれない。
見張るだけではない。
見せられるのだ。
徳が謝るところを。
藤の方がそれを受けるところを。
そして、柴田邸という家が、どのように動いているのかを。
「義冬」
「はい」
「父上は、私たちに何を見せたいのだと思う」
義冬は、少しだけ考えた。
「それは、奇妙様ご自身が見て、考えられることかと」
やはり、そう来た。
私は、ため息を吐きたくなった。
「教えてはくれぬのか」
「答えを先に聞いてしまえば、見落とすものが増えます」
「意地悪だな」
「よく言われます」
義冬は、涼しい顔で答えた。
坊丸が小さく笑った。
「奇妙、たぶんお藤の方もそう言うよ」
「まだ会ってもいないのに、なぜ分かる」
「義冬殿を見ていれば、何となく」
坊丸は、そう言って前を見た。
私も前を見た。
柴田邸が近づいている。
門の前には、すでに人が出ていた。
掃き清められた道。
控える者たち。
奥へ知らせに走る女中。
物々しいほどではない。
けれど、乱れていない。
こちらを迎える支度が、静かに整っているのが分かった。
あれが、柴田邸。
鬼柴田と呼ばれる柴田権六の屋敷。
そして、藤の方が守る家。
米櫃の底を知る女が動かす奥。
徳の籠が、門の前で止まった。
八重がそっと声をかける。
「徳姫様、着きましてございます」
籠の中で、徳が息を呑む気配がした。
私も、知らず背筋を伸ばしていた。
笑いながら怒る人。
米櫃の底を知る人。
義銀殿と義冬を育てた人。
その人に、これから会う。
そして私は、父上が何を見せようとしているのかを、自分の目で見なければならない。
門の向こうから、柴田邸の者が静かに頭を下げた。
「ようこそ、お越しくださいました」
その声を聞いた瞬間、徳の籠の中から、かすかな息を吸う音がした。
謝りに行くということは、ただ頭を下げることではない。
そこへ向かう道から、もう始まっているのだ。
私は、そのことを少しだけ理解した気がした。




