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炎の剣舞

炎の正体は…

「それ、すげぇ!

ね、ね!俺にもできる!?」


「えっと、たぶん?」


翔歌の返答に目を輝かせる煌牙だったが次の言葉でその輝きが一瞬でなくなる

「あ、私は教えられないよ?」


ガクッと肩を落とした煌牙だったがすぐに立ち直ると


「じゃあ、誰に教えてもらうの?」


「んー…。陣さんかな

私も教えてもらったし、今度頼んでみよう?」


「うん!」


それからすぐに“藍色部隊”がローブを纏った人が2人の元を訪れた


「式を飛ばしたからには重要情報なんだろう?風使い」


陣が来ると思っていた翔歌は別の人が来た為、少し驚くが、陣の直属の部下の中でも、友好的に接してくれる人の為、安心して話を続ける



「…たぶんです。

こ…、(“大地使い”の未来視)からの情報です

“暗闇に浮かぶ炎”と“無数の視線”

魔物か人かはわかりませんが、“火”は四大元素の中でも最も攻撃の強い魔法です

どっちでも危険でしょう?」


「…引き続き、情報収集を頼む」


「はい」

そう言われ、翔歌はうなずく


「外、いくの?」


「ううん、ここからで大丈夫」


煌牙の問いに答えながら翔歌は窓を開けた

そして、目を瞑り風を待つ

ふわっとした風が翔歌を包むと軽く口角を上げるのに煌牙が気がつく。


「翔歌、ちゃん?」


「…南の森。洞窟の中。

奥深いところ、魔力反応あり

対象は複数あり。数、魔力量不明…」


翔歌の告げる言葉に考え込むが、このままでは判断がつけられないと思い、上に報告すると告げその場を去った

足音が遠ざかったあとに煌牙が翔歌に話しかける。


「ねぇ、翔歌ちゃん」


続きを察した翔歌は言葉を待たずに答えを話す


「多分、ここにくるよ

“火”の魔法を使う子、どんな子かな」


楽しそうに話す翔歌の反面、煌牙は不安そうな顔をする


「その子は…俺たちと一緒なの?」


「…どうだろう?

でもね、“火”の扱いはすごく難しいんだよ」


私も扱えるのは、今は火を灯すぐらいだから。と言う翔歌に煌牙は頷く


「俺も、Cランクぐらいまでなら詠唱で使える。それ以上は無理だけど…」


「そっかぁ

でも、同じ四大元素使いだと大変かも…」

「え?何が?」


「…誰も怪我しないといいなぁ」


ふと外を見つめる翔歌に煌牙は不思議そうに首をかしげた


ーーー

翌日


「…え?」


「だから、お前も同伴しろ、風使い」


「先発隊を送ったが連絡が途絶えた。

怪我が原因で戻れなくなったのならお前の能力が必要になる。先発隊がまだ生きているなら治療が可能な限り治癒してほしい

…生きているなら、な」


「…わかりました。準備をします」



「翔歌ちゃん、何処かいくの?」


「うん、私の仕事は治療をすることだから」



「…気をつけてね?

夢がね真っ赤だったから」


「うん。気をつけるね

行ってきます」


翔歌が、藍色のローブを羽織り“浅葱の部隊”の後ろをついていく

部屋の中では煌牙がじっと翔歌の出て行った先を見つめていた


浅葱の部隊が乗る馬に一緒に乗せてもらった翔歌は振り落とされないようにしがみついていた。

現地までは平坦な道の為、2時間程で着いたが洞窟までは歩いて進む


「そろそろのはずだが…」


「…風使い?」


孤児院を出てから一言も発せず、洞窟に近づくたびに辺りをキョロキョロとし始めた翔歌に疑問を持った者が声をかけようとすると、しゃがみ込んだ時に翔歌がハッと顔を上げて声を上げる


「攻撃、来ます!」

大声を出した翔歌だが反応できた者が少なく負傷者がでた

否、反応したとしても広範囲に広がった魔法に対処ができなかった


「今のは?

魔物か?人か?」


負傷者を治療しながら翔歌は解らないと首を振る


「治療、できました。」


「ご苦労」


ふわりと風が吹き翔歌の元に情報を運ぶ

「…こっち」

風が教えてくれた方角を指差す


「なにがある?」


「……だれか、いるって」


派遣された部隊は顔を見合わせてから頷くと隊列を作り進んでいく

しばらく進むと蔓に覆われた洞窟が見えてきた


「先が見えんな…」


「よし、灯りをつけて進むぞ

成果無しでは帰れんからな」


“我らの行く道を照らせ、ライト”

そう呟くと掌に球体が浮かびそれを前にふわりと投げる

歩き出すと灯りも一緒に動く

何度も別れ道があったが、翔歌の示す方へとゆっくりと進む

灯りがあっても薄暗く湿っぽい洞窟の中、進みながら壁に手をあてるとひんやりとしていた


「こんなところになにがあるんだ?」


そう誰かが呟いた直後に奥の方から大きな音が響いてきた


「なんだ!?」


「この先から聞こえたな…、注意して進むぞ」


一同がさらに慎重に足を進めていくと広く開かれた空間が見えてきた。

中に小さな灯りが揺れているのがわかると入り口に左右に分かれ中の様子を伺う


「っ、は、はぁ、はぁ

もう!しつ、こい!!」


刀を支えにしている小さな人らしきものが動いていた


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