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四精の魔法使い《カルテット》  作者: 天城 澪
四大精霊と祠
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48/50

帰宅


「あれ、もう陽が落ちそう?

祠にそんなにいたっけ?」


「多分、時間軸が違うんだろうな…

文献じゃ精霊達の遺跡がある場所は四方にあるって噂もある。

他にも異世界にあるとかいろいろな。

この洞窟以外にもあの祠へ繋がる路があるみたいだし、時空が不安定でもおかしくはない。

まぁ、不確定な要素が多すぎて何が正しいのかもわからない状況だな」



「あ、そうか。だから祠の場所の景色が外と違ったんだね」


「そうだろうな

俺のところは白銀の世界だったから死ぬかと思った…」

朔夜はウンディーネの祠の場所を思い出して身震いした


「俺のとこは、キレーな紅葉だったぜ?」


「僕は、夏!って感じのところ

翔ちゃんは?」

暑かったーと続ける亜希羅は、翔歌に話を振った


「私は満開の桜で埋め尽くされてた、かな。暖かくて過ごしやすかったよ。

…契約でなんか疲れたけど」


「まともだなー、お前らの場所」


朔夜が疲れたような表情をしながらそう言った


「雪で埋め尽くされた場所も楽しそうだけど」


「薄着で、防寒具ナシだぞ?

向こうに防寒具が置いてなきゃ凍死する!」


必死な朔夜の言葉に亜希羅はゴメン、と謝った


「で?どうするんだ?

夜に歩くのは危なくないか?来るときに見たやつ、また探すんだろ?」


「…そうだな。

野宿するか、食料も十分に用意してるしな。」


野宿する事になり、各自が準備をし軽い食事をとってから朔夜が結界を張り、睡眠をとった。

翌朝、陽が昇り始めた頃に起床し帰宅の準備を始めた。


「なぁ、朔夜」


「ん?なんだ?」


「昨日さ、時間軸がズレてるかもって言ってただろ?」


「ああ、言ったな

それがどうした?」


朔夜が煌牙の疑問に対して、今更なんだ?と返す


「いや、“今、何日だ?”」


「……」

「朔夜?」


「…っ。翔歌!今日は何日だ!?」


「え?今日??9日じゃないの?」


「違う!お前、今なら風の声きこえるだろ!?

直ぐに聞いてくれ!」

焦って捲し立てる朔夜に驚きつつ翔歌は、風に聴く


「あ、うん。わかった

えっと…、21日だって

……え?」


「「「「21日!!?」」」」


体感の時間と大幅にズレていた為、帰り支度を急ピッチで終わらせると、ゆっくり道を見定めている時間はないと煌牙の勘と風の声に全面的に頼り帰路に至った。


全速力で走った為、行きでかかった時間を1/4程に短縮し夕暮れ前には自宅に着いた。


「やべぇ…、時間の概念が違う事忘れてた…

煌牙が言わなきゃ、間に合わなかったかもしれねぇ」


「何となく嫌な予感がしたんだよ」


「何にしても気付いて良かった…

2週間近く経ってるなんて思わないでしょ、普通は」


「…ねぇ、ついでに思い出した事言ってもいい?」


「…なんだ」


「ギルドの依頼だけど…」


「「「あ」」」


次の日から慌てて依頼を受諾し、翔歌と朔夜は討伐1つと採取2つ。煌牙と亜希羅は討伐2つと採取1つを5日以内に終わらせて完了証明書をもらった。


何日も連絡が取れない状況だった事に対しては帰ってきて直ぐに陣に呼び出しを受け、こってりと絞られた4人だった。

「「「「すみませんでした!」」」」


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