火の祠
※亜希羅視点
「あっつ…」
目を開けるとそこは森の中だった。
青々としていて、木陰は涼しそう
「春なのにあっつい!!
夏みたい」
いや、いくら夏でも、コレは暑すぎる!!
それに、洞窟どこよ…
さっきまでいたのに背後にも無いとか…
皆もいないし、何処に行ったんだろ?
「よし!とりあえず歩こう!
立ち止まって考えるなんて無駄よ、無駄!」
真っ直ぐに進んで行くが景色が一向に変わらない
「…なんも変わんない…
それに、虫とかの声も聞こえないなんて…」
おかしい、僕はそう思った
それからまた、しばらく歩くと今度は祠らしきものが見えてきた
「わぁ、立派な祠!
でも、なんでこんな所に?」
祠の近くに行くと、両傍に灯籠が置いてある
「かがり火灯籠?っていうんだっけ?火、点ける人なんていないのに置いてあるなんて変なの」
ペチペチと灯籠を叩いてみてから祠に視線を移すと洞窟で見つけた模様が描いてある石が祠に祀られているのに気付き、洞窟でしたように触れた。
その瞬間、小さな光が灯りなかから小さなモノが出てきた
…ちっさ
『へぇ、こんなとこに客人なんて久しぶりだな。…あのサラマンダーがお前みたいな女に契約を許すなんて思えないんだが』
「あんた、誰?
僕、サラマンダーにしか用ないから」
『俺はフラン。サラマンダーに仕えるモノだ』
「へぇ、じゃあサラマンダーを呼んできて?」
『嫌だね、呼ぶのはあんただ。
魔力が足らなきゃサラマンダーは召喚できない。召喚できたとしても、契約できるかなんてわかんねぇぞ?』
だったら、力付くでも認めさせてあげる。と言うとにやっと口角を上げてから、楽しそうに声をあげて笑い出した
『あははは!
いいね、お前みたいな奴は初めてだ!
召喚しろよ、あのサラマンダーを認めさせられるならな』
フランと名乗った妖精に促され、呪文を頭の中に流す
ふぅと息をはいてからもう一度空気をすう
そしてー
「“全ての生命の根源である炎の精霊よ、我が声を聞け、我、汝との契約を求む者。
灼熱の業火を身に纏い我の許へその姿を示せ!
サラマンダー!!”」
ゴゥッと音がなると、祠の両傍にあったかがり火灯籠に同時に火が灯り、その間に火を纏った精霊が姿を現した
「あんたがサラマンダー?」
『そうだ。あんた、誰?』
「僕は、神城亜希羅。
あんたを召喚した魔術師よ!」
『…俺様は女には興味ねぇよ
あんたに俺様が扱えるとも思えねぇ』
「だったら、力尽くでも認めさせてあげるわ!!」
右手に愛剣である、漆黒の長剣、鐵を出し構えた
『そうゆうのは嫌いじゃない』
にやっと笑みを浮かべ、両手に炎を灯すサラマンダーに僕も口角をあげた
サラマンダーが動くのと同時に、僕も剣に魔力を込めて火を纏わせ攻撃を受け止める
「うっわー、流石、火の精霊!
こんな火じゃ相手にならない」
『俺様の炎に炎で対応するとはおもしろいな』
「仕方ないじゃない、僕は、四大元素の炎使いなんだから!」
「そりゃ面白い!
俺を楽しませてくれたら、あんたと契約してやるよ!」
「上等!!」
先程よりも強く力を込め、火の勢いも強くなった
いけると感じ思いっきり斬り込む
『お!?あっぶねぇ、当たるとこだった』
…っ避けられたか…
なら、これはどうだっ!!
剣を今度は左から右に斬る
『よっと』
「まだまだぁっ!!」
右に斬った剣を無理矢理左に戻す
『っ!?』
サラマンダーに当たる手前で止めたが、剣の先に灯っていた炎が軽く当たった




