大地の祠2
『それじゃあ、契約をしようか
君の名前を教えて?』
「桐生煌牙だ」
『ふぅーん…、わかったー』
…本当に大丈夫なんだよな……
まだ眠そうだしな…
『まぁ、お前が不安になるのもわからなくはないな。怒らないのが不思議なくらいには』
「…そうか、怒る奴もいるのか
って、寝るなぁーっ!!」
『わぁ、びっくりした』
『それの何処がびっくりした奴の反応なんだよ』
棒読みで驚いたと発言するノームにアルが突っ込みを入れる
『ふわぁ…。契約の準備始めるねぇー、こっちきてー』
ふわふわ?ふらふら?と祠から少し離れた場所に飛んでいくノームの後ろをついていく
『君の準備はいい?』
「ああ、いつでも大丈夫だ」
『あ。名前なんだっけ?』
「……桐生煌牙だ」
一呼吸置くと、ノームが口を開いた
『…汝、桐生煌牙は、我の力を何に使う?悪しき事に使うか?』
「い、否。
我、汝の力を護るべき者の為に使う」
『応。我、汝に力を貸そう』
これが契約の義なんだろうと考えていると、再びノームが話しかけてきた
『ねぇ、煌牙』
「なんだ?」
『僕との契約はこれでお終い。
だから、僕を召喚する時の詠唱を今、聞かせて?』
「…は?」
今!?今って言ったか!?
『うん、今』
俺の心を読んだかのように返事を返すノーム
「何でも、いいのか?」
『君の声なら何でもいいよ
一言じゃなければ何でも』
…何でもいい、か。
ならこれでもいいか
「“母なる大地を守護する精霊よ、契約者の名において命ず。
我が力の助けとなり、大地の加護を与えよ”」
ノームを見ると、少しだけ口角が上がるのがみえた
『うん、ありがとう
それじゃあ、これを持っていて』
ノームから手渡されたのは琥珀色の石
「なんだ?」
『それは、僕と君を繋ぐモノ。だから、身につけてて』
「わかった」
『君が必要な時に呼んで?
…力になれるよう頑張るから』
召喚呪文、思ってたよりよかったよ。あぁ、もし、寝てたら起こしてね。と付け加えてからノームはまた大地の中に姿を消した
アルもいつの間にか祠の上から姿を消していた
……呆気なかったな…
これのどこが危険なんだ?
…まぁ、いいか。契約はできたんだし
だが、“起こしてね”って…
……大丈夫、だよな?
「……あ、俺どうやってきたんだっけ?光に包まれて、ここだったんだから…
よし!もう一回光れっっ!!」
両手を上にあげて叫ぶとアルがやってきた
『何やってんだお前…』
「いや、どうやったら帰れるかなって」
『それを伝えにきた』
「助かった!!」
次は火の祠




