風の祠2
『はい!貴女がいいです
貴女の柔らかい雰囲気、とっても優しい声、そして魔力!すべて気に入りました』
シルフィードは、ずっと楽しそうに笑っている。
どうしようか困ってしまい、フィルの方を見ると慣れているのか微笑ましそうに見ている。
……、大丈夫かな、本当に
『契約者様、シルフィード様を信頼して大丈夫ですよ〜。今までの方も同じような感じでしたから』
…それは、大丈夫と言っていいの?
「うーん…」
『さぁ、契約をしましょう?
貴女の名は?』
「わ、私の名前、は…翔歌。
風己翔歌です」
悩んでも仕方がない、契約してもらえるのなら、と思い名前を伝える。
私の名前を聞くと、目を瞑り先程までの雰囲気と一変した
『…汝、我との契約を望みし者、我の力を何に使う?他を傷付ける為に使うか?』
「否。我、汝の力を仲間を護る為に使う」
『応。我、汝の力となろう』
シルフィードと言葉を交わすとまた、元の雰囲気に戻った
『はい。契約終了です』
にっこりと微笑んだ
うん、すごく簡単だったな…
『主様。コレは私との契約の証です』
必ず身につけていて下さいね、と続けると私に透き通った翡翠色をしたものを渡してきた
「綺麗…」
受け取ったものを掌に乗せて見る
『主様、私を召喚する際の、詠唱をお聞かせ願えますか?』
「え、今!?」
『はい!』
「えー…っと…」
いきなり言われても直ぐには思いつかないんだよなぁ…
シルフィードはにこにこと楽しそうに私を待っている
シルフィードは風の精霊……
ん、よし。これならいいかな
「“天空を統べる風の精霊よ、契約者の名において命ず、その優しき風を纏いて我の許へ姿を示せ”」
これでどうかな?とシルフィードに聞くと手をパチパチと叩き、気に入りました!とそう返ってきた。
『私の名は、シルフィーでもシルフでもお好きな方でお呼び下さいね』
にっこりと微笑むとすぅっと姿が消えた。
……なんだろ。
なんとなく、疲れた…
「…あれ、私、どうやって帰るの?」
周囲を見渡しても桜色で埋め尽くされていて洞窟もない、そして、契約前と変わらず風の声も聴こえない
「え、どうしよう」
帰り方を悩む翔歌に「忘れてました!」とフィルアが飛んでくるまで数分、その場で立ち尽くすしかなかった。
次は、大地の精霊
精霊達の口調は性格はその時に思いついたままです。
契約者との掛け合いでやりやすい形になったかも?




