新生活4
案内に従って進み、教室へたどり着くとドアを開ける
開けたと同時に教室内にいた生徒であろう人達が四人を見る
その中の一人が口を開いた
「君たちもSクラス?
意外に多いんだな。えっと、これで……」
「15人。
今、この中にいるのは15人だよ」
「…ざっと見ただけでわかるもんか?」
「うん。
あと、もう1人かな」
「Sクラスは人数、公になってないはずじゃ…
外にも張り出されてなかっただろ?
だから、Sクラスに配属される人には特別な案内が届くって」
「あれ?人数も通知が来てだけど……」
「え?」
「えっと、下の方に…
“今回Sクラス入学は16名とする”って
ほら、一番最後に小さく……」
「小さすぎるわ!!」
再度通知が来ていた内容を確認した少年が点にしか見えない部分をクローズアップしていくと、翔歌の言った通りの事が書いてあり叫んだ。
叫び声と同時に教室へ入ってきた少女がビクッと身体を震わせ「え、な、なに?」と困惑したため、青年は「悪い」と誤った。
少したってからグレーのローブを着た男性が教室内に入ってくるのを見て全員が近くの席に適当に座った。
「お。全員揃ってるみたいだな
今日から、このクラスの担任をすることになった進藤神楽だ。
クラン天空の藍色部隊にも所属している。よろしくな!
因みに、得意魔法は“封印術”戦闘系であれば“召喚術”だ」
そう言うと、指をパチンとならし教卓の上に炎を尾に灯した小さな獣が姿を現した
「これは俺が召喚できる炎の獣の中で唯一大人しい召喚獣だ」
耳と尻尾にオレンジ色の炎がゆらめいている。教卓の上の小さな召喚獣はクワっと小さく欠伸をするとその場で丸くなった。
「それじゃあ、入学式の開始までには時間がかかるからこれから一人ずつ自己紹介をしてもらおう。
話してもらいたい事は3つだ
名前と年齢、得意な属性魔法、あとはポジションだな」
「ポジション、ですか?」
「ああ、授業は、チームを組んでの物が多くなる。自分がどのポジションが得意で不得意なのが分かればチームを組む時にもわかりやすいだろう?
たとえば、前衛職ばかりが集まってしまえば指揮する者が分かりにくく、背後に隙が出てしまう。
中距離の戦闘職や防御系だけなら、魔物を倒す際に威力が足りず討伐に至らない可能性も高い。
こう言った具合で、不都合が重なれば命を落とす危険もあるから、チームを組むのは慎重にな?」
「なるほど…」
「あとひとつ。
今回から始まる特別授業だが…」
進藤の言葉にクラスの全員が息をのむ
「ギルドで出てる魔物討伐依頼を受ける事になっている」
「はぁ!?」
全員から驚きの声があがった
「な、なんで」
「このクラスが、魔法試験において最優秀を取った者が多かったのと、クランの人達が人員を確保したいから、あとは…特殊な条件をクリアした奴がいたからって聞いたな」
それを聞いて4人は、心の中で
「(ごめんなさい、私(僕/俺)達のせいです)」と謝った
「え、他のクラスは?」
「2年からは全クラスが対象で、1年はお前らSクラスだけだな」
まじか…、と項垂れる人が多いなか、4人はなんとも言えない表情をするしかなかった。
「そこで、だ。
冒険者ギルドに登録してない奴は、正式に授業が始まるのは一月後だ。それまでに登録と簡単な依頼を一つ受けておいてくれ。」
まだ質問はあるか?と進藤は続けるが誰も発言をしなかった事で、自己紹介へと促された。




