大地を駆ける
大地を司る者との出会い
「この街はなんだ…?」
「人の気配はある。
皆、家の中か?」
「…中心街へ行ってみよう
“風使い”からの情報が最優先だ」
少女からの言伝は“地面から伝わる強い力”
「あんな子供の情報、信用できるんすか?
曖昧な言葉で大人をからかってるとしか思えない」
「だが、俺たちは何度も風使いに助けられている。無視はできない」
「あの、私、思うんですが…」
「なんだ?」
「あの子のように四大元素の力を強く受け継いでる何かがあるのではないですか?」
「なるほど…、地面から伝わる強い力、か
いわば、“大地使い”か」
彼らがいう四大元素使いとは
地・水・火・風の4つの元素を自在に扱える者のこと
四大元素の魔法は普及はしているが扱いが難しく詠唱ありでDランクまでの魔法はある程度の人が扱うことができる
魔法のランクはAからEまであり、少女は風の魔法ならBランクまでなら詠唱破棄で魔法を発動でき、それ以上も詠唱省略や完全詠唱で発動させることができる
その為、“大地使い”なら大地の力を自在に操れるそのため、リーダーは慎重に調査を進めるよう指示を出した
「大地使いなら警戒はしといたほうがいいだろう
ましてや、風使い同様に“特殊能力者”だった場合、どんな能力だかわからない、慎重に行こう」
「はい」
リーダーを担う“浅葱”の人の指示に全員が返事をする
街の中心に移動すると住民らしき人が一人いた
「おやおや、こんな遠い街までクラン天空の方々がどのようなご用件でしょうか」
「この近辺で大きな魔力反応があったため、調査依頼を受けた。
この街では何か異変がないか?」
「左様ですか。ですが、異変なんぞありませんなー…」
「そうか、では、質問を変えよう。
“四大元素使い”に心当たりはないか?」
「四大元素使いでありますか
そのような力の持ち主が居れば誇らしいものですなぁ」
「…最後に1つ。
“住民はどうした?”」
「本日は厄日故、皆、家に篭っております」
「そうか。
手間をかけたな」
リーダーが老人に背を向けて帰ろうとするとホッとしたような空気が流れる
「いいのですか?
あの老人は明らかに嘘をついていますよ」
「ああ、だろうな。
だから、街を出たらテントを張る
気づかれないよう細心の注意を払えよ」
「わかりました」
街の門まで後少しというところで誰かが声をかけた
「ねぇ、おにーさん達。
帰るつもり、ないんでしょ?」
声をかけられたギルドの部隊は立ち止まり振り返る
「…君は?」
「たぶん、俺が目的でしょ?
“視た”んだ、誰かが迎えに来るって」
少年が何を言っているのか意味のわからないギルドの面々は、少年の身体には無数の傷と痣があり体罰を受けているのがあからさまだった事に加えて首には魔力を抑えるための機械がついている
「家の人は?」
「“厄日だから家の中”
俺が、家からでたらダメって言ったんだ“怖いのがくるよ”ってだから、絶対に出てこない」
「君は出ていいの?お家の人が心配しているんじゃ… 」
「…平気だよ。厄日は嘘だから
俺は、ここから逃げたい」
少年の訴えに困惑する部隊のメンバー達だったが、体罰があるなら少年の保護をとリーダーに掛け合った
2人目の四大元素使いの登場。
彼らの名前は後々、出します。




