新生活
クランマスターの名前変更(2026.5.30)
4人に対しての偏見もなくなりつつあり、普通の生活ができるようになってきていた。
クランやギルドでの仕事を手伝っていてお金の自由がきくようになった頃、4人は孤児院を出る年齢になり4人で暮らしていた。
「そういえばさ、こんなん届いたけど」
「どれ?」
「これ」
「あ。それ、耀誠学園の校章だね」
「……どこ、そこ」
「えっと…、ちょっと貸してね」
亜希羅から小包を受け取ると翔歌は封を切って中身を取り出す。
ホログラムで映し出される手紙に目を通しながら中身を確認していく
「4人分の学生証と入学書類…
あとは、ケープに魔法具が入ってるね」
「…それってさ、入学しろってことか?」
「うーん、入学は確定かなぁ
配属クラスも決まってるし…」
「入学試験とか受けた記憶ないぞ?」
「うん。私もない、けど…」
「けど?」
言葉に詰まった翔歌に朔夜が聞き返す
「もしかしたら、あれかなぁって」
「あれ?」
「孤児院出た後すぐかな、一度呼び出されたでしょ?
天空のマスター、聖様に呼ばれてリーダー格の人達の監視下で色々やったとき」
「あー…、あれか」
「うん、あれ」
「あれで入学試験になるのか?
ってゆうか、俺たちは学校行っていいのか?」
「…よくわかんないけどさ、楽しそうだからいこうよ!
学校って、どんなとこ??」
心配を抱える翔歌と朔夜の横で亜希羅は目を輝かせていた
「まぁ、耀誠学園は名門校って言われてるし、私達は特殊だから隠すのにも同年代の人に合わせる力を身に付けるにもちょうどいいかもね。
魔力が多い人もいるし、四大元素もある程度自在に使える人いるみたいだから」
中位魔法以上を軽々しく使わなければ多分大丈夫と翔歌は続ける
「へぇ、そうなんだ」
「その学校、卒業は運と実力次第って書いてあるぞ?
卒業できなきゃ学校に在籍し続ける、卒業できれば、働き口は確保できるとも…
え、俺、大丈夫か…?」
「なんとかなるんじゃない?
僕、いろんなこと知るの楽しいし!」
「ま、それは俺もだな
翔歌はどうだ?」
「うん、私も学校に行くのは賛成だよ?」
「煌牙はどうだ?」
「ん?…行きたい気はあるが、行ったら進級が不安だ…」
「まぁ、出来る範囲でフォローはする」
「なら、頑張ってみる、かな」
「じゃ、手続きしよう」
「うん、そうだね
大まかには終わってるみたいだけど、最終手続きは…、
あった!この書類に署名するだけだね。
…えっと、とりあえずは書いたら私と朔夜くんでいこうか」
「そうだな。それが賢明だ」
それを聞いて亜希羅と煌牙は文句を言っていたが朔夜が言い負かす。
「亜希羅はともかく、煌牙に話の意味が理解できるのか?
あと、亜希羅は危険回避のためだ。
気に入らないって理由で誰彼構わず攻撃しようとするのは誰だ?
その理由でお前だけ俺たちより強力な制御装置つけられてるんだろうが」
「「うぅ~……」」
「大人しくしてろよ?」
朔夜に何も反論ができない2人は唸りながらも朔夜を見、朔夜はそんな2人を見ながらフッと鼻で笑った
「朔夜くん、言い過ぎじゃ…」
「はっきり言わねぇと大人しくしてないだろ?
さ、早く行ってこようぜ」
「う、うん」
2人が玄関を出てから朔夜が思い出したように振り返り、扉に何かをしていた
「朔夜くん?」
「こうでもしないと彼奴ら、絶対に大人しくしてないぞ?」
口角だけをあげて笑う朔夜に苦笑いしか返せない翔歌。
朔夜は表から“結界”を張り、自分以外の魔力の反応を受けたらそれを動力に強固になるよう重複に術をかけていた。
更に、攻撃魔法で壊そうとするなら、なお強固になるように。
「さ、行こうぜ?翔歌」
「う、うん」
心なしか楽しそうな朔夜の後を追いかけながら、翔歌は一度振り返る
「(大丈夫かな……)」
自宅から学校へ向かった2人は書類を提出し、最終手続きを終えた。
簡単に校内の説明や規則を聞いたあと書類をもらい自宅へと戻った
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