戦地にて
ーー3年後
15歳になった4人は戦地に立っていた
「うわー、寒!」
「クレアは一年中、雪が溶けない国だから仕方ないかもね」
「…いっそ焼き尽くす?」
「地形とか変えちゃダメだよー」
「いや、根本的にダメだろ」
冗談だと笑う亜希羅に「冗談に聞こえない」と朔夜が反論した
「四大元素使い、所属を言う」
「あ、はい」
「凪と湊は本陣
陸と焔は前衛に配属だ」
配属された場所に4人が移動をするとそこでまた別れた
翔歌は救護。朔夜は本陣の守り。
煌牙は最前線から少し離れた部隊。亜希羅は最前線の斬り込み部隊。
4人が属するのは桜華国。この世界で国土が広いのは桜華国とレフィス国
その二つの国の周囲には小さな国や島国もある。今回、戦争をするのはクレア国という桜華の北に位置する寒冷の地。さほど大きくもないが戦力差はあまりない。
大国の桜華と戦力差がない理由は、桜華の国王が争いごとを好まない人である為。
国の騎士団以外に、各クランからも人員を集めることになり、天空からは浅葱部隊をメインに選抜、黎明からは対人戦になる為、臆せずに戦える者を選抜した。
その反面、クレア国は魔物との戦闘が常にある事や近隣との争いも絶えない為、戦闘に特化したメンバーが多く連携もしっかりととれている。
クレア500に対し、桜華は300と戦力に偏りが見られ不利な状況である。
そのなかで戦争に至った理由は、領地の問題。
クレアと桜華の間にある国境で問題が生じた。
雪崩が起き、国境の境にあった目印が流されてしまった為境界線が不明になった為に起こった騒動。
記録にも残っておらず話し合いを重ねたが互いに譲らず戦争に至った。
桜華にとっては領地が狭くなってしまうが、クレアにとっては少し広がりさらに、作物が育つ土地が領地に入るため負けられない。
戦が始まってから3日後に4人は追加部隊として他の人員と共に戦地へ入ったが交戦状態が続いていた
「怪我人、治療完了しました」
「あぁ、ご苦労。
次の仕事だ、情報を集めてこい」
「はい」
治療を終えた翔歌は自陣から少し離れるとその場で風から情報を集める
未だに続いている戦闘の音や情報が大量に流れ、それを一つずつ処理をし情報をまとめていく
「…よし、こんなもんかな?」
翔歌はまとめた情報を伝えた
“クレア優勢”
“自国の前衛後退”
“怪我人多数あり”
と
「…前でつまづいていると問題だな……」
「私、前に行きますか?」
「そうだな。行ってくれ」
「はい」
本陣の中で準備を整えると翔歌は交代要員の兵士と共に前戦へと向かった




