幕間
幕間
朔夜の保護後、クラン内部の藍色部隊の仕事部屋で秋が陣に話しかける
「あの、陣さん」
「なんだ?」
「あの子達の事ですが、クランでの名を与えてはどうでしょうか?
俺達も本名とは別の名で行動をしていますし、それにいつまでも、あの呼び方では……」
「…そうだな
マスターからは許可をもらえるだろうから、考えてみるか」
「いい案でもありますか?」
「何なに?何の相談??」
資料を抱えた鈴が2人の会話の間に入り聞く
「四大元素使いの呼び名を考えようかって話だ。
クランでの名を」
「え?そのまま“地・水・火・風”でいいんじゃない?」
「…お前に聞いた俺が悪かった」
「あ。これならどうです?
風使いを“凪”、大地使いを“陸”、炎使いを“焔”、水使いを“湊”はどうでしょうか」
近くにあった紙にサラサラと名を記していきながら秋が説明する。
「うむ、四大元素の要素がある名だしいいんじゃないか?」
「ありがとうございます。では、これで申請して、あの子達に伝えますね」
「あ!ひとつ思いついた!」
「今、決まっただろう」
「ううん、そっちの名前じゃなくて…
四大元素使いって、クランの中でも特別でしょう?あの子達の顔を覚えている人、ほとんどいないと思います。それに、子どもって成長で変わりますよね、それで提案なんですけど…」
鈴の提案をまとめるとこうなった
・四大元素使いとしての名をつける
・四大元素使いとして行動する時は、仮面で顔を隠す
・4人だけの特別な“色”を考える
・別の名でも登録をして、自由に動けるようにする
・4人への仕事の要請は、特定の人物の許可を得る
・何かあればその都度申請
そして、これらをクランのマスターに進言すると全て通った。
簡単に通った案に呆気に取られた陣達であったが、すぐさま4人へこの報告を行った。
驚き戸惑う4人へ陣は続けて「もう一つの名は自分たちで考えるか?」と聞くと「考えます」と返答があった為、申請の用紙を渡して書いたら陣か秋に提出するよう話した。
4人への報告の一部は
・ひとつ
4人をまとめて白部隊と呼ぶ事
理由は、どの色にも染まる事が出来るから。
・ふたつ
仮面は工房に頼んでいる事
・みっつ
通常に属する部隊
これらを決定事項として伝えた。
【白部隊】 【所属部隊】 【コードネーム】
・翔歌→凪 ・藍、浅葱 ・椿
・煌牙→陸 ・藍、浅葱 ・楸
・亜希羅→焔 ・浅葱 ・樹
・朔夜→湊 ・藍 ・柊
名前の申請が通ったとほぼ同時に、翔歌個人と4人に特別依頼が舞い込んだのは別のお話。
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・ギルド
10歳から登録可能。
採取、討伐、護衛などランクに応じた依頼を受注することができる。
・クラン
ギルドに登録している人が作った組織で大小様々なものがある。
大型クランは、【天空】【黎明の灯】【花鳥風月】
【天空】
所属メンバーは、漢字一字のコードネームを持つ。
藍色、浅葱、橙の3部隊に分けられ、能力によって所属が決まる。
兼業可能で、クラン以外にも職を持つものもいる。
【黎明の灯】
戦闘に特化したメンバーが多く、ギルドの要請で討伐任務をメインに行っている。
ダンジョンの任務も多く、危険がある為、入隊するには試験が必要。
【花鳥風月】
魔物の解体や買取、貴重な薬草、遺物の鑑定などをメインに引き受けている。商人としての能力は高いが戦闘能力は低い。
鑑定や選別など目利きができる者は常に歓迎している。
他の職業と兼任したり研究者も多く所属している。
本当なら、榎を名前として使いたかったけど呼び名として難しかった…




