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鬼ごっこ


時刻は、午前8時


「長、契約は成された

この子どもは私達が保護します。」


長は未だ口が聞けないようで、代わりに神官が答えた


「ええ、契約の通りに致します…」


「ありがとうございます。

では、失礼致します」


陣は頭を下げると対の水晶を門にかざして広間からでて、再び召喚獣に乗り太陽の国を後にした



ーーーーーーーーーー

「さて、向こうに着いたら先ずは、クラン本部で報告してから橙部隊に行く

風使い、大地使いは部屋に帰って構わない。」


「はい」


「オレンジって何?」


「保護を専門とする部隊だ。

俺たち藍色部隊は情報を扱う部隊で、今回は特別任務だったんだ

元々、探索や情報集めの為に風使いには同行を頼む予定だったが…

戦闘を見越して大地使いにも同行してもらった。大地使いも探知ができたおかげで助かったがな」


「ふぅん、

ねぇ、この二人を名前で呼ばないのは何んで?」


「それは、だな…」


困ったように視線を泳がせる陣に翔歌が答える


「…あのね、私達は四大元素の力を強く持っているから…

よく言われるのは“人だけど、人じゃないから”かな?」


「なら、俺は水使いって呼ばれる?」


「水の扱いに長けていて、特殊能力もあるから、多分そうなるかな。

だから、また会うよ」


「…わかった」


「鈴は、俺と報告に行くぞ。

秋は二人を送れ」


「「はい」」


別れた彼らはそれぞれの場所へ歩く


その後、朔夜が3人の生活する部屋に訪れた



「ここ、何?」


孤児院の職員がいなくなってから朔夜は口を開いた


「ここは、孤児院だよ。

この部屋は特別で、何重にも防御魔法が張り巡らせてあるんだ」


「なんの為に?」


「力の暴発を防ぐと同時に監視かな

私達は、重要な戦力になるんだって」


「戦力、ね…

保護って言って連れてきたのに道具扱いされるのか?」


「…私もね、戦争は嫌だよ

でも、人が傷つくのはもっと嫌だ

だから、私は私ができることをしに行くだけ」


「僕は楽しければいいかな。じっとしてる方が退屈だし」


「俺は頼まれればやる」


翔歌の言葉に続いて亜希羅や煌牙も答えた

その答えに朔夜は苦笑いをする


「…四大元素を扱う者達が集いし時、その道は開かれる

清き心、何事にも揺らがぬ精神、力を持つものを導かん」


「「「え?」」」


「……俺が読んだ古文書の一文

俺たちが、四大元素使いなら関係あるかな、って」


「んー……。そうゆうのは藍色部隊だからなぁ…」


「そっか」


「あ!そうだ!」


一瞬、静かな時間が流れたが翔歌が大きな声を出し、3人が肩をふるわした


「朔夜くん、改めて

ようこそ、桜華国へ」


にっこりと笑う翔歌に朔夜はポカンと口を開けた


「自己紹介、まだだったから…

私は、翔歌。藍色部隊の人が言ってたように風使いだよ

能力は、治癒」


「あ、俺は、煌牙な

大地使いって呼ばれてる

能力は、未来視」


「僕は、亜希羅

炎使いで、能力は錬金」



「…朔夜、水使い

能力は、多分、陰陽術でいう《結界》」


「よろしくね」


「うん、よろしく」


朔夜が一緒に暮らすようになってから約半年、4人は訓練場に来ていた


「…なぁ、俺、ここにいる意味ある?」


「んー…。念のため、かな?

今は、チームの連携確認したり、コントロールを身につけたりかな」


「俺らはいいの?」


「うん。問題ないみたい。

亜希羅ちゃんは、基本的に人に合わせる事が、煌牙くんは…コントロールが苦手だから」


「…あー…、だから周りに被害が出ないように俺が結界を張る、と」


「うん。

私は、怪我をした人の治療をするだけだから何もなければ私も暇なんだよね……」


「……帰っていい?」


「ダメだねー」


「「暇だね(な)ー」」


並んで座っている2人は訓練を続ける人達を眺めながら会話を続けていた


一章、出会い編は一応完。

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