閑話③(Ep.43~44) お留守番
一旦閑話挟もう。うん
資金の調達もできた、ネラの移動手段もとりあえず確保できた
ひとまず旅に出る前の心配事は問題なくなったわけだ。
次は旅に必要な道具を揃える必要があるな
「改めて旅に必要な道具ってなんだ?」
アフェリ「身を守るためのものだと、シールドの魔道具とかだね。
野営に必要なものとかもいろいろあるけど...
基本的には地球でのキャンプとそこまで変わらないと思うよ」
フィザリア「テントとかランプとかそういうものか」
魔物がいるとはいえ、それ以外は地球とそこまで変わらないからか。
まぁその魔物の影響が大きいが。
「特殊なものはそこまでないのか。
そういや地図とかあったほうがいいよな」
アフェリ「地図はこっちで用意するから大丈夫だよ
それで、いつ出発するの?」
「用意が出来次第出発でいいよな?」
フィザリア「いいぞ」
ネラ「はい」
用意が出来次第...ってちょっと早いか?
早いに越したことはないって言葉あるけど、今回はどうなんだろう
別に早く出発する理由はないが、遅く出発する意味もないよな
アフェリ「それじゃ、私達で買い出しに行こうか」
フィザリア「私達...二人だけで?」
アフェリ「言っちゃなんだけど、この二人には任せられないでしょ」
フィザリア「それはそうだな...
それじゃ、行ってくるわ」
まぁ、移動速度が異常に遅い奴と言葉がまともに通じない奴。
確かに任せられないだろう。
そんなわけで二人で留守番なわけだが...
「...」
ネラ「...」
なんか気まずい。この数日間、業務連絡的な話しかしていなかったので、
どう接したらいいかがわからない
「...ところで、そのヘビースライム三匹とはどういう関係で?」
ネラ「え?あぁ、この子達は私の...手下?といいますか...
群れの中で私が一番強かったのですが、その時に特に私に慕ってきた子達
って感じでしょうか」
「へぇ~...
そういやその子達って言葉喋れるの?
それっぽい動きはしてたけど」
ネラ「喋れますよ。と言っても人語は話せないので同族じゃないと理解できませんが」
やっぱりそういう要素あるのか
それだと、ほかのスライムもそうなんだと思うけど、種類が違ってもわかるのかな?
実際に他のスライムに会ってから考えるかぁ
違うな。そもそも人と友好的で、人語を話せるスライムなんてネラ以外にいないか
...そういえば、ネラも元日本人か。なんか、元日本人結構多くないか?
フィザリアにアフェリに...
アレン...そうだ。あいつはどうなってんだ?
前にいろいろあったけど...今は問題ないしまぁいいか
「日本では、何してたの?」
ネラ「日本では普通に高校生をしていました。
ですが、ある日突然この世界に転生してしまいました」
「転生...というと、やっぱりあの女神に会ったってこと?」
ネラ「そうですね。魔王討伐をしてほしいといったことを言われました。
ですが、今はこのようにスライムの姿になってしまいました」
「女神は魔王を嫌っているのか?」
ネラ「それはわかりません。ですが、魔王を殺したいという意思はあったのでしょう」
やっぱり女神とやらは魔王を討伐したいらしい。
でもそれはなんでなんだろうか?
よくある異世界物だと、世界の秩序を守るためとか、異物を取り除くためとか...
まぁそういったところだろうが...
「なるほど...
ネラは、魔王を討伐したいと思うのか?」
ネラ「別に魔王についてどうも思っていませんし、私自身魔物なので、
魔王を討伐することは裏切りと同義でしょう。
ですので、魔王を討伐したいかどうかで言えば、そうではない、ですかね。
晴也さんはどうなんですか?何か目標はあります?」
俺か...俺も別に魔王を討伐する理由はない。
それに、俺は女神に会った記憶がない。
だから本当に魔王討伐を依頼されたのかどうかもわからない。
だったら、俺はこの世界で何をすればいいのだろうか。
...
「俺は...そうだな。同じような感じだ。
別に魔王をどうとも思ってないし、魔王を討伐するメリットが浮かばない。
わざわざ危険を冒して魔王を討伐する必要はないと思ってる
でも、魔王を討伐しない理由もない。
俺はこの世界でやることは特にないし、運よく人間として転生している。
だから、この世界の勇者になるのもいいかな、とも思う」
この世界への転生は魔物になる可能性が非常に高いらしい。
それは女神のミスによるものだと言われている。
そして、俺は運よく同じ人間として転生することができた。
人間として異世界に転生したなら、
そのまま魔王討伐を行ったり、スローライフをしたりするのがよくある展開だろう
でも俺は?何か目標があるわけではない。
だったら、魔王を討伐してみてもいいだろう。
でも、魔王を討伐した後は?
「そういえば、元の世界に戻る方法とかってあるのか?」
ネラ「どうなんでしょう?女神はその辺に関してはなにも言っていませんでしたからね。
可能性はあるんじゃないでしょうか?」
「可能性はある...か。それなら、俺の目標は元の世界に帰る、
つまり、地球に帰ること、だな」
ネラ「いいじゃないですか。あ、でも──」
元の世界に帰る。消去法的な考えだが、目標がないならこれでもいいだろう
向こうでやり残したこともあるしな。
それじゃ、これからがんばりますかね!
やっとストーリーが進展しそうになってきたぁぁぁぁ!!!




