第4話 Sランク依頼: サラマンダー討伐
沸き立つ観衆に手を振り、英雄気分でギルドに戻ってきた。
「リナ様!Sランク任務をその日に達成してしまうなんて、さすがです!」
「リナなんだから当然よっ☆」
「報酬をお渡ししますね!」
大金貨20枚... よくわからないけど、なんだかすごそう。
「次の依頼も、受けていかれますか?」
「どうする?これだけあれば、忙しく働かなくても遊び放題だよ〜?」
遊び放題かぁ...。
でも遊びの楽しさなんてわからないし...。
「依頼、受けます!もっと凄いのお願いします!」
さっきの快感が、忘れられない...!
「わかりました!でしたら、こちらなんていかがでしょう?」
レイラさんが取り出した依頼書には、こう書かれていた。
《Sランク依頼: ラシア山麓に現れたサラマンダーの討伐》
「サラマンダー...?」
「はい、炎をまとう魔獣です。一言で言うと燃えるトカゲですね。依頼書のイラストもありますし、リナ様なら一目でわかります。最近目撃情報が増えており、周辺の村にも被害が出始めています。」
「リナなら余裕だよねっ☆」
ノノが抱きついてきた。
その瞬間、後ろでガタッと音がした。
「サラマンダーだって!?正気かよ!?」
またレオンだった。
両手を広げて、信じられないという顔で私を見つめてくる。
「いくら魔力がすごくったって、リナはずっと寝てただろ!?戦闘経験もない奴が、サラマンダーになんか勝てるわけない!」
「あんた、リナの実力思い知ったでしょ?あれでもまだ、全然本気じゃなかったんだから!」
ノノがむっとして言い返した。
そこに、重々しい声が割って入ってきた。
「このガキの言う通りだ。おいレイラ、おめぇ、本気で女のガキ2人でサラマンダー退治に行かせる気か?」
ベテラン冒険者、ボガート。
“俺が正義”みたいな顔でレイラさんを睨むな!!
「よく聞け嬢ちゃん。サラマンダーっていやあ、下手すりゃ4人組のAランクパーティだって重傷者が出る相手だ。いくら攻撃魔法が強くったって、防御ができなきゃ一発で丸焦げなんだぞ。女2人でやるもんじゃねぇ」
いちいちうるさい!このオッサン!
さっきだって文句言った直後に、バカみたいな顔してた逃げたくせに!!
「なんなのこの半裸マッスル!またリナに吠え面かかされて、今よりも〜っとバカみたいな顔になっちゃうよ〜?☆」
あのボガートの鼻っ柱を、思いっきりへし折ってやる!
俺が間違ってましたって言わせてやる!
「私、やります!この依頼、受けます!」
「さすがですリナ様!それではこの依頼、正式に受領いたします!」
「ったく...。どうなっても知らねぇぞ」
「やめとけって!」
追いすがるレオンをノノが睨んで、私はゆうゆうとギルドを後にした。
サラマンダーかぁ...。一体どんな生き物なんだろう!
見たことない場所、知らない生き物!
胸がワクワクする...!
次回: 山賊退治と村人へのざまぁ!




