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病弱少女のSランク魔法使いデビュー!  作者: ぺたぺたペンギン
3/8

第3話 女をなめてるオッサンにざまぁ!

「リナ様はSランク冒険者としてご登録させていただきました」


レイラさんがにこやかに言った。笑った顔もすごく綺麗だ。


「私がSランク... ですか?」


「はい。先ほどの魔法は、Sランクをも凌ぐ威力でしたので!」


「レイラお姉さんすごい!リナの実力が一発でわかるなんて!」


「ええ、何人もの冒険者を見てきましたから。それから、こちらがギルドの制服になります。Sランクの冒険者にのみ支給される特別製です!」


明らかに男用で、着たらぶかぶか...。


「かわいいよ!リナ!」


「か、かわいい...!こほん、リナ様専用に仕立てた物を、用意しておきますね!」


2人とも褒めてくれて嬉しい...!

あんなに綺麗なレイラさんにかわいいって言われて、胸がキュンとした。

だったらこのままでいいと思ったけど、私専用の服も欲しい。


「ありがとうございます♡」


「それではリナ様、初依頼はこちらなどいかがでしょう?」


手渡された依頼書には、こう書いてあった。


《Sランク依頼: 魔力測定装置のテスト》


「この装置でドラゴンの魔力が測れるか... というテストです。ドラゴンと同程度の魔力が必要なので、リナ様にしかお願いできません。」


ノノがぴょんと浮かび上がって指を鳴らした。


「それそれー!リナにぴったりな依頼じゃん!」


「うん、やってみます!」


3人でちょっとだけおしゃべりした後、渡された依頼書を見ながらギルド裏の試験場に向かった。

そこには黒くて巨大な筒型の機械が設置されていた。

テストが上手くいったら、これにドラゴンを縛り付けて魔力を測りたいらしい。


周りは、噂を聞いて見物に来た人たちで溢れかえっていた。

中には、いや〜な視線を送ってくるオッサンもいた。


「おいおい。さっきの魔法の主が、あんな嬢ちゃんだって?信じらんねぇな。」


私に聞こえるように言ってくるオッサンがいた。

上半身裸のゴリラみたいなオッサンだ。

あの目は完全に私を疑っている。


「お、おい、何するつもりだよ、ボガート!」


「黙ってろ!」


ボガートと呼ばれたそのオッサンは、カバみたいにノシノシ近づいてきた。


「お、おい!あいついつもギルドにいる奴じゃないか!?」


「何する気だ!?」


「嬢ちゃん、こいつはデケェ魔力を測ると爆発することがある。去年ドラゴンを測ろうとしてぶっ壊れてんだ。女がやることじゃねぇ、やめておけ」


そんなこと、知ってますけど。依頼書読んだから。

女だからって舐めるな!


「はぁ?リナがどれだけすごいか知らないくせに!」


ノノが頬をぷくっと膨らませて言い返した。


「ご心配いただきありがとうございます。でも、私は大丈夫ですので。」


私は前に出て、装置の前に立った。


「はじめます」


手を前に出して、装置に少しずつ魔力を流し込む。

ほんの少しだけ、本当に、力の1%も出してないくらい。

一瞬、数値が999,999になるのが見えたと思ったら―


ボンッ!


装置の中からすごい音がした。


「危ない!」


誰かの叫び声が聞こえた瞬間、装置が爆発した。

何者かに押し倒され、私に覆い被さっている。


「あいつ... いつの間に!?」


周囲からも驚きの声が聞こえる。

このアフロは... レオン!?


「なっ、何してんの!?」


「ご、ごめん。危なかったから...」


別に私は、防御力∞だから大丈夫なのに。

しゅんとしたレオンは、なんだかムカつくけどちょっとだけかわいかった。


「こら!ざこざこアフロ!リナから離れなさいよ!」


ノノが飛んできた。

見物人たちがざわめく。


「ば、爆発!?」


「あの装置、Sランク冒険者が強化魔法かけたんだよね!?魔獣が何したって壊れなかったやつじゃ...」


「リナ様... まさか、あの装置でも測れない程の魔力をお持ちだなんて...!」


周囲の混乱が、歓声に変わり始める。


「すごい... 本当に、Sランクなんだ...!」


「おい、新しいSランク冒険者が出たのなんて、いつぶりだよ!?」


みんな、私を讃えている。


「お~い!オッサン!見たか~?鼻水たらしてや~んの!ざまぁ☆」


ノノの声で振り向くと、オッサンはバカみたいに口を開いて、両手で耳を引っ張っていた。

私がニッコリと微笑むと、オッサンは耳を引っ張ったままウサギのように去っていった。


気持ちいい...。

ずっとバカにされてた私が、こんなふうにみんなから認められる...。


窓の外に、こんな世界があったなんて...!

次はもっともっと、凄いことをしたい...!






次回:Sランクの討伐依頼

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