第百九十八話:陰謀渦巻く騎士団
「せあッ!」
「よっ…」
「隙ありッ!」
「当たるかっ!」
四人の冒険者に扮した騎士達の波状攻撃が襲ってくる。
流石に戦闘慣れはしている様で隙らしい隙も見当たらないが、それと同時にリーダー格の騎士を除いて個々の力はそれ程では無い事がわかる。
「一陣の風よ、敵を穿つ矢となりて敵を貫け!風矢ッ!」
「当たるかっ!」
「ぬうえィッ!」
「おっと、危ないっ」
攻撃を躱しながら彼らの動きを見ていると、全員が全員剣で仕掛けてくる訳では無く、中には風魔術による攻撃も織り交ぜてきており少しだけやりにくい。
「おのれ、ちょこまかと…!」
「今のはちょっと危なかったけど、それでも避けきれない程じゃないな。…さて、そろそろこっちからも仕掛けてみるとするか…なっ!」
「…疾いッ!? くうゥッ!」
少し不意打ち気味に踏み込み、リーダー格の騎士に仕掛けるも見切られ、剣で防がれてしまう。
「…と、失礼っ!」
「ぬぁっ!?」
「隙ありってのはこういうのを言うのさ、放電撃ッ!」
「ぬおおおおっ!?」
剣を防いで体勢を崩した所に蹴りを入れると、騎士は回避する暇もなく腹に直撃し、身体を浮かせていた。
浮いた身体では攻撃を躱せず、重ねた雷魔術の直撃も受けて思わず声を上げる。
「おおおお…、ぬううんッ!」
「耐えるか…!…伊達に騎士を名乗っちゃいないって事か、っと…!」
騎士は痺れながらも踏み止まり、気力で電撃を振り払うと、握っていた長剣を振り抜いてきた。
身体を引いて躱すが、その鋭い斬撃は目の前を掠め、俺の前髪を数本切っていた。
「…仕掛けるぞっ!」
「「了解ッ!」」
攻撃を躱し体勢を崩した所に騎士は仲間達に号令をかけると、連携しながらの一気呵成な攻勢をかけてきた。
二人一組となって仕掛けてくる前後から上下に振り分けられた波状攻撃が息をつく暇すらも与えてはくれない。
剣で受け、体で躱し、避け続けてはいるが四人の攻撃に終わりが見えて来ず、俺はどうするか考えていた。
「くっ、流石に手練れの騎士四人相手じゃ…っと、そう簡単に隙も見せてくれないかっ、よっと!」
躱し続けてもキリがない、どうやら突破するには攻撃によって止める他なさそうだ。
宙返りで前後からの上下に振る斬撃を躱すと、着地に合わせ加護の力を発揮させながら強く石畳を蹴り出す。
「足蹴にして悪いなっ!」
「ぬ…!」
着地の瞬間を狙ってきた大柄の騎士は俺の急接近に驚き怯む。
その一瞬の隙を狙って俺は身体をぶつけて体勢を崩させると、膝、肩と彼を足蹴にして飛び上がり、四人の囲みを抜けていた。
「逃がすなっ!」
「空中では身動きが取れまい!串刺しにしてくれるっ!」
飛び上がった俺を追い、騎士達が間合いを詰めてくる。
携えた長剣の切っ先が着地しようとする俺に向けて伸びてきており、このまま落ちれば彼らの言う通りに串刺しにされてしまうだろう。だがそれも計算の内だ。
彼らを引きつけながら、迎撃の為の魔術を放つ為に魔力を練る。
「…待てっ、固まるな!離れろっ!」
追ってくる四人の騎士達の内の一人、リーダーの男は俺が魔力を練っているのに気付くと足を止め、部下達に止まる様に声を上げる。
「もう遅いっ!確実に動きを止めるんならっ…氷河の一滴ッ!」
練り上げた魔力が凝縮された冷気の雫に姿を変え、俺の手から放たれる。
放たれた雫は先頭の騎士の身体に触れると同時に弾け、内包した冷気を一気に吐き出した。
波打つ強烈な冷気が彼らを飲み込むと、裏通りごと凍てつかせ、物言わぬ氷像へと変えてしまう。
「く…動けん…!」
リーダーの騎士は早くに足を止めていた為に完全に凍り付かずに済んだ様だ。
それでも地面を覆う氷は彼の足を巻き込み凍り付かせていた為、身動きが取れずにいた。
「どうにか全員氷漬けにならずに済んだみたいだな」
「くっ!」
「おっと…、悪いけどその剣は捨ててもらう」
リーダー格の男は足が凍り付いて動けないままだが、手に持った長剣を振って抵抗してくる。
しかし騎士剣でそれを往なした後手首を捻り、取り落とさせて武装解除すると、漸く抵抗の意思を失い手を下ろしていた。
「騎士だと言ってたけど、ジスカルに命令されたって事だな?」
「…斬るがいい。口は割らんぞ」
「そう言われてもな…こっちは殺す気も無いし、幾つか聞きたい事があるだけなんだ」
「…部下はどうなっている」
「一時的に凍り付いてるだけだ。凍傷や低体温で弱ってるかも知れないけど、魔術の氷は幾ら分厚くても直ぐに消えて無くなるから大事には至らない筈、元気な内に食らったから氷さえ消えれば元通りさ」
彼にそう説明すると深いため息を吐いて肩を落としていた。
「ジスカルに尾けるように命令された、間違いないな?」
「…そうだ。騎士に危害を与えた、心当たりが無いとは言わんだろう?」
「まあね。だがそれにしてもあまりにしつこく無いかってね。まぁわざわざギルドから奪った仕事を俺達に奪われて面子を潰されたってのもあるんだろうけど」
ジスカルが俺を狙う理由を否定はできない、それは判るが気になるのは尾行までさせていた事だ。
「あまりに不自然なのさ」
「…何がだ」
「何もかも、だ。あの場で俺を斬ろうとしたのはまあ判る話だけどさ、俺のいた国でも大昔にそんな事件もあったからそう捉えればおかしくは無い、問題はその後だ。別にギルドの仕事でもある魔物の駆逐を騎士団が解決するって、別におかしい事じゃないけど、わざわざギルドが掲示してる依頼書を外させる程の事じゃないだろうし、もっと言えばギルドマスターにそれを口外しないようにするのもおかしな話だ。仮に依頼書を外させたとしても騎士団が片付けに行っていると話せばいいだけの事だからな」
「…」
俺は見聞きしてきた事を話すと彼は黙りしたまま静かに聞いている。
「俺を暗殺するように言われたのはギルドを出た後、そうだな?」
「…怪しい動きをしていると、騎士団を潰さんとする不穏分子だと聞いている。それ以上は何も聞かされてはいない」
「…成る程ね、ますます怪しくなってきたな。あとギルドマスターにも悪いことしたな…。無事だといいけど…」
俺がギルドマスターから情報を得たと言う事が判っているのなら、彼が俺に口を割った事も判っている。
俺がこうやって命を狙われたと言うことは、つまり彼の命も危険に晒されていると言う事だ。
「おかげで色々考えがまとまった。剣はここに置いとくから後は氷が無くなるのを待っててくれ」
俺は彼に取り落とさせた剣を拾い、彼の足下に置くと速やかに裏通りを後にする。
ーーー
「さて、どうしたもんか」
裏通りから抜け、大通りに出る。流石の騎士達も大通りでは滅多な動きは出来ない筈だ。
いきなり斬りかかってくるには人目が多く、尾行するにも人の往来の激しい大通りでは見失う可能性もあれば、こちらとしても逃げやすい。
「兄様ー!」
「セオー。こっちよ、こっち」
「探しましたわ」
通りで偶然クリス達と合流する。どうやら彼女達は宿の確保などを終えて三人で街をぶらついていたらしい。
「クリス、それにマリオンにアンリも。他のみんなは?」
「フォルクとクローディアはよろしくやってるみたいね。他はみんな宿でゆっくりしてるはずよ」
「そうか、なら良かった」
どうやら彼女達は騎士達に狙われている様子は無い。単独で嗅ぎ回ったのは正解だったようだ。
「しかし一人でギルドに残られてましたが…。まだお金は十分あった筈、何か気になる依頼でも?」
「うーん…まぁそんな所だ」
「あらセオ様、服の袖が…」
「え? …ああ、多分どっかで引っ掛けたんじゃないか?」
どうやらさっきの騎士達との戦闘の最中、攻撃を躱していた間に斬られたのだろう。服の袖には鋭い剣で斬られた切れ込みが入っており、アンリエッタが指摘するまで俺も気付かないでいた。
「まぁ、あとで部屋に戻ってからでも直しておくさ。さっきギルドに残ったのは軍隊禿鷹の討伐依頼でもあったのかって思ってさ」
「ああ、まぁあの規模の群れなら出ててもおかしくないわね。でも卵はラングが持っていったから討伐証になるような物は残って無いし、報告なんて出来ないじゃない」
「で、あったんですか?」
「いや、もう既に取り下げてあった」
「なら良かったですわね。あの規模の群れの駆逐依頼ならいい額の報酬になった筈、もし報告できたなら悔やみきれませんわ」
「…ああ。最初からなかったなら諦めもつく」
うまく仲間達に話を誤魔化しながら取り留めのない話へ変え、話しながら大通りを進んでいると城の前に辿り着く。
「ここがアヴァル城か…」
「ロームの宮殿と同じか、それ以上ですね」
「流石に騎士の街ってだけあって警備はロームの宮殿以上に厳重ね」
「銃眼があんなに…城というよりは要塞ですわね」
城を取り囲む城壁には多数の銃眼が覗いており、城門にも多数の騎士達が警備に当たっている。
勿論巡回中の騎士達も多く、侵入するのは困難を極めそうだ。
そんな中、後方から人々のどよめく声が聞こえ、俺達もそれに振り返る。
「罪人だ!道を開けよ!」
「あ、あれは…」
騎士達に連行されている罪人は見た顔だった。
ギルドマスターの男は後ろ手に縛られ、とぼとぼと俯いたまま歩いている。
俺はそれを見た瞬間に背中を向けていた。
「はあ…なんで私がこんな目に遭うんだろうねえ…」
「やかましい、キリキリ歩け」
「それもこれもあの冒険者のせい…ん?」
ギルドマスターはふと顔を上げると、自分に注目する人々の中に背中を向けている人物を見つけた。
そう、背格好も髪型も、背中を向けていても忘れはしない。
その人物は彼が罪人として連行される羽目に遭う原因となる人物だ。
「あーっ!騎士様!アイツです!あの男!間違いない!ねえねえ騎士様!あの男が私に話せって無理矢理っ!」
ギルドマスターが俺の背中を指差し声を上げて騒ぎ出すと、人々は俺に目線を移す。勿論人々の中には騎士達も含まれている。
「…貴様ッ、セオドア・ホワイトロックだなッ!」
「マズい、バレたッ!」
「な、何をしたんですか兄様ッ!」
「ちょっ、騎士達に追われるとか何しでかしたのよアンタッ!?」
「あの騎士を倒したのはアゼル王に赦された筈ですわよね!?」
城の前という事もあって逃げ場は無い。
騎士達が剣を抜くと人々は騒ぎながら逃げていき、城門の前には俺達と騎士達以外は皆この場から去ってしまった。
「逃げられはせんぞ!話は全てこの男から聞いている!」
「女達も貴様の仲間だな!? 抵抗など無駄だ、大人しくしろ!」
「参ったな…、流石に逃げ場がない」
「…飛翔だったかしら、あれで空に逃げるのはどうかしら?」
「やめた方が賢明ですわね。銃眼から狙われてますわ」
「どうしましょう、兄様…!」
俺達を取り囲む騎士達が仲間達を呼び、続々と駆けつけてきて数を増やすと、包囲の輪を徐々に狭めていく。
「クローディアがいれば簡単に逃げられるのですけれど…」
「暴れてもいいけど、この数じゃ手加減なんてしてられないわね」
「でも暴れたらそれこそ本当に罪人じゃ…」
「捕まる訳にもいかないしな…」
「"カムイ君、いっそ、あのジスカルって騎士団長に直接聞きに行ったらどうだい?"」
「セオ!?」
逃げる算段を立てていたがいい案が見つからない。
そんな中、俺の中で話を聞き、考えを共有しているセオドアが言葉を発する。
「"だって気になってたんだろう? なんであんな回りくどい真似をしたのか、それに一瞬どうやって侵入するかも考えてたじゃないか"」
「…まーた大それた事考えるわね、アンタも」
「うーん…気になってたのは事実だけど…。ま、それもそうか。クリス、頼みがある」
「…何をすればいいのでしょうか」
この状況ではやむを得ない。どちらにせよ包囲を突破するなら騎士達をどうにかしなければならないし、街を出る必要も出来てしまった。
それならばいっそ、疑問もすっきりさせてしまいたい。
「あの門、騎士達ごと吹っ飛ばせるか?」
「セオ様、本気ですか?」
「ああ、本気だ。できるか、クリス?」
「出来なくはありませんが…。わかりました、ただ少し時間をください兄様。流石に大魔術でもないとあの頑丈そうな門を破るのは難しいかと思います」
「わかった。マリオン、アンリ、クリスの準備が済むまで俺達で時間を稼ぐぞ!」
「…もー、ホント仕方ないわね」
「来ますわよっ!」
クリスが大魔術の詠唱準備に入ると同時に騎士達が仕掛けてくる。
俺とアンリ、マリオンは三手に分かれ、クリスの大魔術の発動まで騎士達の足止めだ。
「手加減は出来ないからせいぜい死なないでよねッ!」
「暴風槍ッ!ッせェィッ!」
「流石に数が多いな…!属性斬撃ッ・炎津波ッ!」
次々と迫る騎士達を弾き返しているが、彼らも鍛えられた騎士で、威力の分散してしまう範囲攻撃ではそう簡単には倒れてはくれない。
とにかく大魔術の準備に入ったクリスを守らなければならない、その一心で俺達は抵抗を続けていた。
ーーー
「ジスカル騎士団長!」
「奴は見つかったのか?」
「はっ、現在城門前にて騎士達と戦っている模様、既に街中の騎士があの男を捕らえるために集結している所です!」
「ほう…、まあよい。幾らSS−級の冒険者といえど、多数の騎士に囲まれながらでは逃げる事は愚か、この城の門は破れまい」
ジスカルは紅茶に口をつけ、シガーウッドの枝に火を点けると青白い煙を燻らせながら安堵の表情を見せていた。
「…で、王はどうしている?」
「はっ、現在は自室にて執務に勤しんでおられます」
「わかった。念のため部屋から出さぬようにしておけ。仮に勘付かれそうになっても騎士が対応していると言って向かわせるな。よいか?」
「はっ!」
騎士が部屋を出ると、ジスカルは握り拳を作り机を叩く。
その表情には怒りが滲み出していた。
「…セオドア・ホワイトロックと言ったかあの小僧…!私の計画の邪魔をしおって…!」
ーーー
「流石に押されてきたわねッ!はあァッ!」
「くっ…アヴァルの騎士もやりますわね!」
「クリスッ、まだかッ!」
騎士達は倒しても倒しても際限なく現れ、包囲の輪も目の前まで迫ってきている。
頑丈そうな門の為、クリスもしっかりと魔力を練って威力を高めているのだろうがそろそろ限界だ。
ここまでは最低限殺さないようにはしてきたが、そろそろ本気でやらねば俺達がやられてしまう。
「…準備出来ました兄様!詠唱に入りますのでもう少しだけ耐えて下さいッ!」
「…わかった!任せろッ!」
クリスが漸く大魔術の発動に必要な魔力を練り終え、両手を城門に向けて構える。
だがそれと同時に騎士達も勘付いた様で、本気でそれを止めにかかってきていた。
「何かするつもりだッ!あの女を止めろッ!」
「…ッ、させるわけないでしょッ!」
「意地でもここは通させませんわッ!」
「クリスには指一本触れさせるもんかッ!」
最早手加減などしている場合ではなく、騎士達の猛攻を凌ぐのに俺達は全力でかかる。
クリス以外の全員が大なり小なり傷を負いながらも必死だった。
「ー無為なる争いに嘆きし女神の溜息は 争いに終焉を齎もたらす一陣の剛風!出でよ!女神の溜息ッ!」
クリスが大魔術の詠唱を終えると、上空の雲が渦巻き、集まり始める。
勿論上空だけでは無く、俺達の周囲にも風が吹き荒れ始め、クリスのかざした両手に集まっていく。
「みんなっ…!吹き飛ばされるなよっ…!」
「以前に船の上で撃っていた時とは…桁違いですわね…!」
「ちょっと…!どんな規模よコレ…!」
吹き荒れる風に身体が浮きそうになるが、地面に突き刺した剣をしっかりと握り俺は耐えていた。
アンリエッタもマリオンも同じく武器を地面に突き刺して同じ様に耐えているが、周囲の騎士達の中にはそれが間に合わず吹き荒れる風に飛ばされてしまった者も多数おり、あちらこちらに散り散りに叩きつけられている。
俺達も騎士達もとても動ける様な状態ではない。
程なくして風の収束が終わり、一時の静寂が訪れる。
「…風が止まりましたわね」
「ええ…、どんだけの規模よホント…」
「いや…こっからだ。しっかり身構えとかないと吹っ飛ばされるぞ…!」
クリスのかざした両手の前には周囲から集められた風が塊になって渦巻いている。
今吹き荒れた風はあくまで前準備、女神の溜息の本領はここからだ。
「今だっ!かかれっ!」
「バカッ!今行けばッ…!」
「ハァァァッ!行っけェェェェッ!」
まるで大砲、いや、とても形容できるものではない。
クリスが集めた風が解き放たれる瞬間、景色がぶれ、全ての音が止まっていた。
ほんの一瞬、あらゆる音が無くなった後、遅れてきたかの様に凄まじい轟音が響く。
「…何が起こったの…?」
「城門が城壁ごと…、文字通り吹っ飛んだな…」
「魔力、練り過ぎましたかね…」
轟音が響いた時にはもう既に城門は瓦礫に姿を変えており、奥にある城の木製の扉までもが吹き飛んでいる。
加えて、風が止まった一瞬に飛び出していた騎士も数人程巻き込まれたのか、姿が見えない。
直撃していないとは思うが、巻き込まれた騎士は恐らくただで済んではいないだろう。
「ば…バケモノか…!」
「ユーゼル様やアゼル様の大魔術の比じゃない…、あの女…何者だ…!」
クリスの放った大魔術の威力に周囲の騎士達の大半は腰を抜かし、戦意を喪失してしまっていた。
勿論、僅かに剣を構えている者もいたが、恐怖に手足を震わせ、とても動ける様な状態ではなく、最早士気もクソもあったものではない。
「今なら騎士達を掻き分けても逃げられそうですが…」
「いや、…せっかく城門をクリスに開けてもらったんだ。確かに幾分スッキリはしたけどしこりは残したく無い」
「じゃ、決まりね。行きましょう!」
「騎士達は放っておいて良さそうですわね」
崩れた城門の瓦礫を飛び越え俺達は開かれた城の扉を潜り抜けていく。
ジスカルと言う男が何の為にあんな回りくどい真似をしたのかを確かめなければ。




