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出しゃばり最強おじさん!~出しゃばりなせいでパーティを追い出されたおっさん、魔物の美少女との次の仕事は……?~  作者: ペンネーム


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5、時間つぶし

 おっちゃんが接客をしている間、俺は剣を眺めては手に視線を移した。


 武器の手入れをする魔法を思い出していたのだ。実はパーティーにいたころに、敵を少しでも切りやすいように、生命の息吹の武器には色々と細工が仕込んでいた。


 毛細血管のようにその手入れ魔法を入れるのは大変だったが、とても有益で役立っている感を強く感じ取ることができていた。


 元々のマイチらの実力も高いが、それでもかなり手助けにはなったのではないか、という自信は未だに残っていた。


 それくらいなら、この剣にもできるかもしれない。


 そう考えて剣を持ち、横においてあった鞘の中にしまっては、その剣を確認した。

 そのタイミングでおっちゃんが帰ってきた。


「すまんね、あの人は武器をみたいだけらしいから、早めに戻ってきた。んで、話なんだが、夜、一緒に野宿しないか?」


「野宿?森のなかでか?」


 おっちゃんは満面の笑みで頷いた。


「あぁ。そうだよ。いいところがあるんだ。きっと気晴らしになる所がね。んじゃあ、夕方くらいにまた会おう」


「また夕方」と返して、その店を出た。




 そしてまだ夕方までは時間があったので、気になったことと簡単な依頼をこなすことにした。


 気になったことは、魔法が付与できるかということ。

 結論から言えば、できなかった。

 あまりにも素材の隙間が多すぎて、魔力を入れても、机の上に粉みたいに落っこちてしまうのだ。

 なので断念した。


 それと、薬草採取のイベントを行った。


 ただし量が多いために8銀貨の効率がいい報酬であった。さっきの分も取り返せそうだ。


 それでも俺は受けた。薬草採取はかなり得意な方であったし、鑑定のスキルも持っていたからだ。

 森の中に向かってはひたすら同じ見た目の草を探して、専用の入れ物に詰め込んだ。


 すると2時間ほどで籠は満杯になり、もう十分だろうと思いそのまま帰った。

 国に帰り薬草を届けに行くと、依頼主に驚かれた。


「す、すごいですね、こんな量あるなんて」


 依頼主は腰の曲がったおばあさんだ。

 薬草を混ぜた薬を販売しており、冒険者や薬好きでは有名な店のオーナーであった。


「一応種が成っている実もあったので、その種はそこら中に撒いておきました。」


 種をまくとその場にまたその薬草が生えるのだ。キノコの頭を叩く行為とだいたい同じように。

 依頼主はそれを聞いて嬉しそうにしていた。


「あぁ、ありがとうねぇ。それにしても、毒針があったのに刺さらなかったのですか?」


「毒針ですか?そんなのあります?」


「あらま、知らずに行ってしまったのね。ほら、ここに小さい針みたいなのあるでしょう?」


 おばあさんは一つ草を取り、根本にある赤色の部分を見せた。かなり大きいが他の葉っぱと形は一緒である。

 それは確かに針のように見えたが、まさか毒針までとは知らなかった。


「それですか」


「腹痛起こしたりする厄介者なのよね、大丈夫?」


「ええ、たぶん刺さったりはしていないので大丈夫です」


 実は取っている途中に針に刺さって痛んだのを伝えると心配されそうなので、言うのはやめておこう。別に体に異常もないし言わなくても何もならないであろう。


「ならよかったわ!はい、これ銀貨4枚。1枚はチップよ」


「ほんとうですか、ありがとうございます!」


 なんと、1銀貨もおまけでくださるとは、とてもありがたいものだ。


 俺は十分に頭を下げてお礼をした。おばあさんは変わらない優しい笑顔をしていながらも、ふふふと笑っていた。





 そんなこともあり、すぐに夕方になった。

 予想よりも早く時間が過ぎてしまった。


 店の前に行くと、「お店閉めてる」という看板を見つけた。それを見て中に入っていいのか悩んでいると、奥からおっちゃんがでてきた。


「よっ」


「昼ぶりだな」


「あぁ、んで、どこ行くんだ?」


「ちょっと遠いが、いいところだ。行くまでの内緒だがな。」


「ケチか」


「ケチだよ。これくらいのサプライスくらいええだろ?」


「いいけどさ……」


 あまりサプライズは好みではない。急に来るとびっくりしてしまい、お祝いする流れやその場のノリがすべて崩れてしまうような感覚になるのだ。

 とにかくそれが嫌いだ。

 なので俺は少し不機嫌になってしまった。


 おっちゃんはそんなことも気にせずに出かけて行った。

 


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