巡巡教・狭狭輝
巡巡教(記憶を巡る、想いが巡る、教えて欲しいことは、とても単純な事実)
規模2 広がりはない
記憶4 情報はかなりの正確さを保っている
特殊2 特筆すべきことはない
マスター 羽場翠
彼女は幼い頃から違和感があった。
その恐怖を、その気色の悪さを、言葉として言い表すことができなかった。
だから、助けてくれる何かを求めた。
正しい助言をくれる存在を。
その願いは、叶った。
最大の危機を乗り越え、常にあった違和感は綺麗に消えた。
ただ以降、アドバイスをする者が固定化された気がする。
その声は、なぜかクマのぬいぐるみを連想させた。
狭狭輝(狭く狭く、ただその輝きを見る)
規模1 最低限以下の範囲
■■5 不明
特殊3 内部に入れるのではなく、外部から認識させないクラスト
マスター 阿波山優
改変者 文坂波等羽
もともとは追跡を行うためのクラストだった。
クラストとも現実とも異なる中間領域とでも呼べる場所に身を置き、他人の目を気にすることなく対象となった人間を追う。
ただそれだけのクラストだ。
現在、文坂波等羽の手により改変が行われ、別物と化している。
その意識をぬいぐるみに重ね合わせ、極小のクラスト内にその肉体を保管した。
存在可能性の重ね合わせを行える文坂波等羽だからこそ、この改変を行うことができた。
ぬいぐるみがあり続ける限り、意識は常にそこにある。
肉体はクラスト内にて、ほぼ時間停止状態にある。
この意識と肉体の時間格差は致命的であり、解除を行うことはできない。
肉体が一秒が過ぎる間に、精神は一年以上もの時間を経験する、その情報格差に心も体も耐えることができない。
この密室に、阿波山優は閉じ込められた。
逃げ出すことは、もうできない。
ただそれが、不幸であるとは限らない。




