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望望乞
望望乞(望郷し望み、乞い願う、どうか、どうか)
規模? 不明
収集2 あまり強い吸引力は持たない
特殊4 ある種の欺瞞装置
ゲームマスター 不明
ある人間がいた。
異なる世界の出身であることを自覚した者だった。
どのようにすれば戻れるのか、そのための手段はなにか、まったく見当もつかなかった。
ただ、通常の手段では不可能だと思えた。
だから、このクラストを作成した。
幽霊、あるいは情報の残留体に手を加え、異世界の記憶を上塗りした。クラスト関連は特に。
共に閉じ込められる人間は、ここが幽霊にとっての異世界であることの証言者となる。
そうして幽霊は、自らの意思でクラスト外へと飛び出す。
どれほど辛く苦しくとも、望郷の念は何よりも強い。クラストマスターはそう信じた。
果たして、このマスターが本当に異世界出身者であるのか、それとも他のクラストによって、そのような認識を埋め込まれた人間であったのかは、誰にも分からない。
幽霊のように、呪いのように、この望郷だけがある。




