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知知狂

クラスト 知知狂 (知ることは知られること、望んで狂い私を委ねる)


規模4 見た目通りの規模ではない

狂気4 完全な狂気一歩手前

特殊5 このクラストを作成できる人間は現在、ただ一名のみである


マスター 文坂波等羽ふみさか・はとば


一見するとごく普通の部屋だが、それは表面上だけのことでしかない。

部屋は、発見した通りに変化する。


隠されていたものが、現れるわけではない。

発見者が思い描くものに、もっとも近いものが部屋内部に出現する。


当初見えない隠された部分には、並列的にいくつもの存在があった。

発見されたものだけが現れ、発見され無かったものは消え去る。


このような多重の可能性の併存を、通常の人間は行えない。その認識を持つことができない。

現状では、文坂波等羽だけがこれを行える。


部屋に隠された可能性の数は157通りにも及ぶ。


何を発見したか、あるいは想定したかにより、部屋は変化する。

これを行った理由は、文坂波等羽ふみさかはとばが、その部屋にふさわしい人間であると自らを規定するためである。


部屋の発見により、文坂波等羽は時に殺人鬼になり、時にコメディアンになり、恋人になり、革命家になり、音楽家になり、人外と化し、発明家となり、魔術を扱い、殺人術を修め、画家となり、悪魔のような人間にもなる。


現れなかった、あるいは発見されなかったものの中には血のついたノコギリやネタ帳、人の弱みの証拠物もあった。

それらは彼女自身が作成した偽物ではあるが、そのような人間であると把握されたのなら、それに沿う。


部屋をどのように見るかにより文坂波等羽ふみさかはとばが変化する、これは、そのようなクラストだ。


すべての可能性を、ひとつの部屋に詰め込んだ。

持て余していた万能の使い道を他者へと委ねた。


他者により、文坂波等羽を規定させた。


今回、文坂波等羽ふみさかはとばはストーカーとなった。

この先、あらゆる能力はそのために費やされる。


少し呑気な、皮肉屋で恥ずかしがりやな精神的な露出狂、あなたはそのような『発見』をしたのだから。





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