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ノワール・モンスター  作者: アキラ明晃


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ゴッド・インパクト

 ガラクロ「アー、タタカイタクナイ」


 葉月「何を言ってるっ!?貴様のせいでこんな目にあっただろうがっ!!」


 長月「・・・私もガラクロさんに賛成かも?」


 葉月「何を言って・・・なっ!?」


葉月達が目にしたもの、それは街を破壊しながら歩いていく謎の怪獣がいたという事だ。しかも、あんな姿は見た事なく、魔力も桁違いだ。間違いなく、この世界のモンスターではない。しかし、あれがいつこの街に現れたのかは分からない。


ノワール「・・・この魔力、他にも色々混じっているがあれはグレマーズだ」


葉月「何だとっ!?」


ノワール「僕はちょっとの魔力でも相手が誰なのか分かる。そもそも魔力はDNAと同じで人によって個体が違う。あの体には別の奴の魔力も入っていたから、恐らく誰かがグレマーズにより強い魔力を注がれたのだろう」


葉月「何っ!?それは一体誰の仕業だっ!?」


ノワール「大方予想はつくが、今は話さない。話す機会があれば話す」


葉月「く・・・仕方ない。今はあいつを止めるぞっ!!」


葉月は刀を抜き出し暴走するグレマーズ、通称暴走グレマーズに向かって走り出した。距離はそんなになかったので、すぐに駆けつけたが今まで自分より大きなモンスターは沢山見たが、この大きさのモンスターは見た事がなかった。とはいえ、何もしない訳にはいかないので、葉月は刀で暴走グレマーズの足を切り付けた。しかし、足は思った以上に硬く、切り傷すらついてない。それに暴走グレマーズは今の攻撃には気づいていない。寧ろ何事もないようにただ歩き続けていた。


葉月(こいつには感情がない・・・だが、奴はある方向へ歩いている。まさかっ!!!)


葉月は暴走グレマーズがどこへ向かっているのか、理解した。この先はマゼンタ本部。総隊長不在を狙って、マゼンタ本部を壊滅しようとしているのだ。このままではマゼンタは崩壊する。それどころか、この世界は崩壊してしまう。それだけは阻止しなければならない。


葉月「ぐ、だが奴は攻撃すら効かない。どうすれば?」


ドナ「千の変形(コード・チェンジ)!!!」


その時、どこからかミサイルが飛んできて、暴走グレマーズの体へ命中していた。葉月はさっきのミサイルで全て理解した。ここには全員集まって来たのだ。


ドナ「効いてないっ!?」


カレント「なら、私の拳を喰らいなさーいっ!!!」


今度はカレントが能力で固くなった拳で暴走グレマーズを殴ろうとした。その時、それに気づいた暴走グレマーズが剣を振りかざし、カレントを斬りつけた。


カレント「うわーっ!!!」


葉月「カレントッ!?」


葉月は急いでカレントの所へ駆けつけた。地面にはクレーターができ、その中央にカレントがいた。葉月は急いでカレントを担ぎ、安全な場所へ移動した。


葉月「大丈夫かっ!?」


カレント「はい・・・何とか斬られる前に全身をコーティング化しましたので、斬られずにはすみました」


葉月「だが、地面に叩きつけられた影響はある筈だ。おまけに体の一部が異様に赤くなっている。しばらく休め」


カレント「は、はい・・・」


カレントは一時辞退し、残った人達で戦う事になった。その頃、暴走グレマーズを止めようとブラン達が頑張っていた。ヴィオレとブルーノ、ヘルブランは足を固定させようとするも、巨大な足では歯が立たなかった。さらに体全体に攻撃しても、巨大過ぎる体に傷1つつかなかった。


白鳳「このままでは先にあるマゼンタ本部に進んでしまいます」


ブラン「ねぇ、あなたブラックホール能力を持っているのでしょ?あの怪獣を吸い込めないかな?」


長月「私の能力は小さいものを移動するには便利だけど、これだけ大きいものを吸い込もうとすれば、更にそれ以上の大きさじゃないと入れないわ。更にそれによってこの街ごと吸い込んでしまう危険性もあるわ」


アスール「つまりはどうやって動きを止まらせるかね?」


秀玉「しかし、相手は巨大過ぎる敵、ましてや武器を手にしています。例え、足止めされても武器による攻撃も何とかしなければなりません」


秋満月「じゃあ、どうするの?」


みんな悩み始めた。こんな敵を相手にするのは、まず無理があるんじゃないか。アレを止めるにはこっちも同じ大きさのものがあれば抵抗出来るのではないか?しかし、そんなものがどこにある?あまり時間がない。それまで何とかしなければ。


ノワール「やっぱり人間って馬鹿だな」


ブラン「へ?馬鹿?」


秀玉「こんな時に何を言い出すのですかっ!?」


長月「待って、あなたは何か策があるの?」


ノワール「こんな奴と戦うなんて、蟻が象と戦うようなものじゃない」


葉月「何を言ってんだ?じゃあ、貴様ならどうするんだ?」


ノワール「頭をひねらす必要なんてない。化け物には化け物だ」


ノワールは腰からデッキケースを取り出し、その中からカード1枚を取り出した。その1枚をかざすと、カードが光り出し、カードから白い何かが飛び出た。それはやがて大きくなり、翼や腕、足や尻尾に体や顔まで現れた。現れたのはスカーレットアズガロンのレッド、赤いドラゴンだった(以降、レッド)。大きさは暴走グレマーズと比べても、まだ小さい方だが戦うには十分な大きさだ。


ノワール「やれ、レッド!!」


レッド「はっ!!」


レッドは拳を握って、暴走グレマーズの上半身部分を思いっきり殴った。それが効いたのか、暴走グレマーズは攻撃を喰らうと、足を後ろへ移動させた。それに気づいた暴走グレマーズは反撃の準備をした。ハンマーと斧を振りかざし、攻撃しようとするも動きが遅いせいかすぐに避けられた。その後、今度は頭部部分まで飛び、再び思いっきり殴った。やはりダメージはあったみたいで、暴走グレマーズは少し反動を受けて、動かなくなっていた。


葉月「な、何だ、あれは?」


ブラン「ねぇ、あのドラゴン何?」


白鳳「あんなドラゴンの情報、どこにもありません」


ジャラゴン「当たり前だ。あれはノワールが作ったドラゴンだからな」


一同「・・・は?」


ケンちゃん「まあ、ブランさん達が知らないのも無理はないです。て、まだ紹介してなかったんですか?」


ノワール「あー、話そうとしたが、忘れた」


アスール「・・・いや、何大事な事忘れてんのっ!?」


ノワール「最近、物忘れが酷くなった気がしてね」


神奈月「いや認知症かっ!?」


ルージュ「何で肝心な事を忘ってるのですかっ!?」


ノワール「あ、他にもあるけど見る?」


ヴェルデ「話題変えた・・・」


ヴィオレ「つまりいつも通り」


今度は2枚取り出し、その中から翼の生えた山羊と装甲した天使が現れた。もちろん、ドルバフォメットのドルバとメアドミニロンのドミオン。ドルバとドミオンを召喚した事により、暴走グレマーズは手から魔法陣を繰り出した。魔法陣からは無数の矢の形をした炎を放ってきた。それは雨あられのように降り注ぎ、街を破壊していった。


アスール「あっつっ!?何これっ!?」


ヘルブラン「私、熱いの苦手〜っ!!!」


グレーズ「ちょっとっ!!私を盾にしないでっ!!」


ノワール「あはっ!!これは面白い」


グレーズ「何であんたは傘をさしてるのっ!?」


ノワール「あ、これは火の雨でも大丈夫な傘」


やがて降り終わった頃にはあちらこちらでビルが崩壊し、辺りは炎が発生し、焼け野原状態になっていた。幸いな事に、長月が能力で人々を全員避難させ、怪我は追えど、死人がいなかった事だ。


マルゲリット「何とか助かった?」


葉月「いや、まだ安心とは言えない」


神奈月「確かに、まだあいつを倒さないといけませんよね」


葉月「そうじゃない、危険なのはノワールの方だっ!!」


葉月はノワールが何をしようとしているのか、察していた。この状況の中、ノワールは不気味な笑みをしていた。葉月はそれが何をしようとしているのか、想像したくはないがしてしまう。奴は何か危険な事を考えている事に。その頃、葉月の事情を知らないノワールは次々とモンスターを出していた。着ぐるみを着た鳥、"パペッピ"と赤紫色のドラゴン、"パープリザード"を召喚していた。しかし、召喚した所で攻撃はせずに、2体を生贄に新たなモンスターを召喚し始めた。赤と紫、黒が混じった体から同じ色の炎を出し、暴走グレマーズに対してギラッと睨む鳥、いや怪鳥が現れた。これはダークフェニックスのヤミナだ。彼女は能力やその実力の危険性故に、戦いでは負けた事がない。レッドやドルバ、ドミオンはその姿を見て、驚きを隠せなかった。


レッド「マジかっ!?彼女が出たらっ!!!」


ドルバ「ここで暴れられては、我々も危ないっ!!」


ドミオン「ノワール様・・・やる気なのですね」


ヤミナは暴走グレマーズに狙いを定めると、クチバシと翼で暴走グレマーズに攻撃し始めた。最初は翻弄した暴走グレマーズだが、下の口が開き出し、そこから白い光りが出始めた。それは口の中で白い球体を作り、徐々に大きくなっていった。


葉月「あれはマズイッ!!早く逃げろっ!!」


アマリージョ「ノワールはっ!?」


ノワール「見てみたい・・・」


ジャラゴン「ジャララララ〜ッ!?」


そして、白い球体は一瞬消えた。その後、口から光線が出始め、ヤミナはもろに喰らってしまい、消滅してしまった。その後、とてつもない暴風が吹き、立つのが難しいくらい強かった。


ヴェルデ「き、消えた?」


ドナ「あのモンスターはやられたの?」


カレント「うぅ・・・何て威力・・・あれを喰らったら・・・わ、私達、一貫の終わりよね?」


長月(どうして彼はあのモンスターを戦わせたのだろう?)


グレーズ「ねぇ、あのモンスター、死んじゃったのっ!?」


ノワール「フェニックスは何度でも蘇る」


すると、小さな黒い炎が徐々に集まり、体を形成し始めた。やがて形は巨大化し、消えていった筈のヤミナが復活したのだった。フェニックスの如く、蘇ったのだ。


アマリージョ「ふ、復活したっ!!!・・・て当たり前か、フェニックスだから」


ヤミナは再び暴走グレマーズに攻撃を仕掛けた。それに続きレッド、ドルバ、ドミオンと共に戦い始めた。しかし、ノワールはそれに満足出来ないのか、更にモンスターを召喚し続けた。


ノワール「シュバルツドラゴン、グールバハムート、アルティメットファフニール、スライムマン、召喚」


すると沢山取り出したカードからモンスターが大量に現れた。もはや彼は戦いを楽しんでいた。彼を止められる者はいない。モンスターからの総攻撃に暴走グレマーズも劣勢になり始めた。武器で攻撃するも、アルティメットファフニールの攻撃により全て弾かれ、スライムマンのスライムで動きを封じられた。魔法攻撃も、シュバルツドラゴンは銃を巧みに使って、全て撃ち落とし、グールバハムートはそもそも動くドラゴンのゾンビなので魔法攻撃は無効化だった。しかし、街は尋常じゃないダメージを受けていた。


葉月「・・・貴様、これは少し、いやだいぶやり過ぎだぞっ!!」


ノワール「戦いは楽しまにゃいけんで。楽しいわあ」


葉月「全く、貴様は・・・」


ブラン「でも、何かすごいわ。あれだけ苦労した敵をこんなにあっさりと・・・」


葉月「何関心してるんだ、我々の戦いはまだ始まったばかりだろ」


葉月は刀を再び手に取り、暴走グレマーズへ襲いかかった。それに続き、マゼンタ8、9部隊も動き始めた。


ブルーノ「私達モ戦ウネッ!!」


ブラン「そうねっ!!いつまでもジッとするのも飽きたし。ノワール、行くわよっ!!」


ノワール「やれやれ」


ガラクロ「スコシタノシクナリソウダ」


ジャラゴン「ジャララララッ!!!燃えてきたぜっ!!」


ノワール達も遅れて、暴走グレマーズと戦い始めた。敵であるマゼンタとノワールファミリーの共同戦闘、まさに呉越同舟であった。

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