表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/42

第36話「結果発表です」

「ルーク君、おめでとう!」


 コリンは怪我から回復したのか、医務室から出てきていた。


 あのあと、俺がしっかり回復魔法使ったからな。


 もちろん、服の上からだぞ。


 変なところも触ってないぞ。


 俺は紳士だからな。


「当然の結果ね」


 コリンの傍にいたレイラが胸を張る。


 ちなみにレイラは2試合目も圧勝だった。


 瞬殺だったため、相手が可哀そうになった。


 きっと、相手方は聖騎士になるのを諦めただろう。


「二人ともすごいよ! これで聖騎士になれるね」


 2試合とも勝った俺たちは、コリンの言う通り聖騎士に選ばれるだろう。


 くそっ。


 聖騎士になりたくないのに、勝ってしまった。


 なぜ、人生はこれほどまでに上手くいかないのだ。


 全試合が終了し、結果発表となる。


「あらかじめ言っておくが、模擬戦の勝敗のみが選定の基準ではない。現在の実力と今後の伸びしろを含め、総合的に判断した。それでは試験結果を発表する。まずは聖騎士見習いからだ」


 そう言って偉そうなおっさんが発表し始めた。


「聖騎士見習いってなんだ?」


 俺は隣にいるコリンに聞く。


「今の実力では聖騎士になれないけど、可能性を秘めた人のことだよ。見習いで実績を積めば聖騎士になれるんだ」


 そうか。


 つまり、研修生ということらしい。


「コリン・ハーバート」


「え、僕?」


 コリンは茫然とする。


 一回戦目でボロボロにやられたのだ。


 受かると思ってなかったのだろう。


 だが、可能性という面で見れば、コリンの素質は悪くないように見えた。


「コリンやったな」


「え、あ、うん。えへへ、嬉しい」


 コリンは顔を綻ばせた。


 この表情を見ると、確かにコリンは女の子だと思う。


 なぜ、今まで気が付かなったのだろうか。


 どこからどう見ても可愛い女の子なのに。


 これがアンコンシャスバイアスというものだろうか。


 偏見とは恐ろしい。


「では、次に下級聖騎士の発表に移る」


 ついに来た。


 呼ばれて欲しくないけど、呼ばれるだろうな。


 次々と名前が呼ばれていく。


 途中でレビンスの名前も呼ばれた。


 だが、彼は医務室にいるため、返事はなかった。


 さっきの一撃が思ったよりも効いたらしく、顔がパンパンに腫れていた。


 俺は悪くないぞ。


「以上!」


 よそ事を考えていたら、最後まで名前が呼ばれなかった。


 もしかして、落ちた?


 やったぜ!


 模擬戦に介入したから、落としてくれたのだろう。


 レイラも呼ばれなかったから、きっとそうだ。


 彼女には可哀そうだが、これで聖騎士にならないで済む。


 ああ、今日はなんて言い日だ。


 ここから、俺のスローライフが始まる。


「では、最後に中級聖騎士を発表する。レイラ・スカーレットとルーク・ウォーカー! 以上!」


 待てえぇぇい!


 上げて突き落とすんじゃない!


 なんで、いきなり中級なんだよ。


「すごいよ、二人とも! 中級聖騎士だなんて!」


「このぐらい当然よ。ね、ルーク」


「そ、そうだな。予想通りだ」


 予想通りじゃねーよ。


 セシリアさんよ。


 評価下げるとか言ってたじゃん。


 全然、評価下げてくれてないじゃん。


 むしろ、上がってるじゃん。


 だまされた。


「ルーク・ウォーカーとレイラ・スカーレット。ちょっと来てもらおう」


 おっさの話が終わったタイミングで、セシリアが現れた。


「はい!」


「あ、はい」


「じゃあ、僕はこの辺で、二人ともまた会おうね」


 俺たちはコリンに見送られながら、セシリアについて行った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ