第25話「聖都に来ました」
聖都への交通手段は、馬車だ。
ちなみに馬車には俺とレイラの他にも数人いる。
定期的に村と聖都を往復する乗り合いの馬車だ。
俺たちの村はそこまで田舎ではないらしく、馬車を使って聖都まで行く人が多い。
また、聖都までは整備されているため、魔人はあまり出ない。
そんな、ポンポン魔人が出るようだったら、町から町へ誰も移動したがらなくなる。
流通が途絶えて、大変なことになるだろう。
そして、場所の旅を終え、聖都に無事たどり着いた。
隣で座っているレイラがポツリとつぶやく。
「ここが聖都・・・。綺麗な町ね」
聖都は堅牢な城壁に囲まれている。
魔人が寄り付かないように、城壁には魔石を用いた結界が施されているとのことだ。
壁には所々窪みがあり、そこには魔石が組み込まれている。
また、魔石が日の光に反射することで、城壁がきらきら輝く。
中に入るためには、門番のチェックを受ける必要がある。
俺たちが乗っている馬車は列の最後尾に並び、順番が来るのを待った。
そして、しばらくすると、俺たちの順番になった。
まずは、御者が門番と一言二言交わす。
その後、乗客の俺たちが聖都に来た理由を尋ねられた。
俺とレイラは正直に「聖騎士の入団試験を受けにきました」と言った。
マシューに書いてもらった書状を見せたら、すんなりと中に入る許可をもらえた。
さすがは聖騎士だ。
下手すると、中に入れないまま数日検査を受けることもあるらしい。
馬車に乗っていた他の人たちは、何度か聖都に来ている人たちだったため、問題なく聖都に入ることができた。
城壁をくぐると、そこには綺麗に整備されてた街並みが広がっていた。
聖都の中は綺麗に整備されている。
レイラは「すごい・・・」と言いながら、しばらく街並みを見つめていた。
整然と並んだ建物や行き交う多くの人々は見慣れないものだろう。
俺は前世のときに行ったヨーロッパの街並みを思い出す。
中央に見える塔は町のシンボルのようだ。
上部には鐘や時計があり、実用面も兼ねそなえたものだろう。
俺たちはこの街で聖騎士の入団試験を受ける。
間違っても受からないようにしようと、決意を固した。




