表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/42

第22話「神って暇なんですか?」

「おめでとう。君の勝ちだ」


 真っ白な空間にはモザイクーーー神がいる。


「イベントクリアだね」


 うるせー。


 まじで死ぬかと思ったわ。


「でも、やり遂げた」


 俺は何もやり遂げていない。


 助けに行ったのに、返り討ちにあった。


 まさにミイラ取りがミイラになったようなものだ。


「君は生きている。生きてあの局面を乗り切ったんだ。これは歴とした勝利だよ」


 お前、俺が勝てないと知っていただろ。


「実力が及ばないとは考えていたよ」


 その上で、俺を向かわせたのか。


 マシューが来ると、踏んで。


 いや、そもそもマシューがどのタイミングで現れるかも把握した上で、俺を向かわせたんだろう。


「何でそう思うんだい?」


 あんまりにもタイミングが良すぎるからだ。


 それに、俺に世界を救わせたいのなら、ここで俺が死ぬことを望まないはずだ。


「そうだね。それがどうしたって言うんだ?」


 なんで教えてくれなかった?


 マシューが助けに来ることを知っていれば、他に対処法があった。


「うんうん。確かに僕が情報を与えていれば、もっと楽な方法もあっただろうね」


 それなら、


「でも、それだとダメなんだ。君の力で彼を救わないとダメなんだよ」


 今回はマシューの力だ。


 俺の力じゃない。


 結局、魔人を倒したのもマシューで、俺は逃げて殺されそうになっただけだ。


「いやいや、ユリウスを守ったのは君だよ。君が来なかったら彼は死んでいた」


 その代わり、俺が死にかけたけどな。


 ほんと、なんで俺に任せるかな。


「それは君が英雄の器だからさ」


 俺が英雄の器? お前の目は節穴か?


 どこをどう見たって凡人じゃねーか。


「凡人? 面白いことを言うね」


 全然面白くないけど。


 英雄ってのは非凡な才能を持って、凡人では成し遂げれないことを為す者たちのことだ。


 ナポレオンや織田信長。


 彼らのように才能とカリスマを持つ者が英雄とは呼ばれるのだ。


 俺には当てはまらない。


 それに、俺は頑張って英雄になるよりも、スローライフを送りたい。


「君ならそういうと思ったよ。じゃあ、頑張らない英雄―――いや、頑張りたくない英雄と呼ぼうかな」


 俺を英雄と呼ぶな。


 似合わない。


 それに、魔人との戦いはもうこりごりだ。


「それは困るよ。もっと頑張って戦ってもらわなきゃ。ね、頑張りたくない英雄さん」


 頑張りたくない凡人だ。


 それで、今回は用件はなんだ?


 まさか、用もなしに呼んだわけでもあるまい。


「いやいや、君と話したかっただけさ」


 何を気持ち悪いことを。


 俺は嘘つきモザイクと話したくないんだけど。


 せめて、美少女か美女になって出てこいよ。


「傷つくなー。君のこと、こんなにも大好きなのに」


 やめてくれ。


 お前に好かれても、これぽっちも嬉しくない。


 むしろ、鳥肌がたつ。


「ツンデレっていうやつだね。・・・本当に君と話したかっただけさ。まあ、今日はこの辺でおさらばしておくよ。向こうでは君のお姫様が待ってるからね」


 ・・・お姫さまって誰だよ。


 ていうか、ほんとに用件なかったんだな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ