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私の話を聞いてくれ、二分だけでもいい
雨の降る夜。
ベッドの脇に置いた、質素なデジタル時計が表示している時刻は、すでに夜中の一時を指している。
さて、初っ端から重っ苦しい話で申し訳ないのだが、どうか聞いてほしい。私は、恐ろしいほど恋愛運のない女である。
はじめて彼氏ができた中学二年生。恋人期間はなんとも短く十六日だった。まあまあ中途半端にすごいだろう。
簡潔に、結末だけ言ってしまうと、その年上の彼氏は私の同級生と浮気をした。
なぜ浮気したんだ?と聞いたら一言。
「お前、恋人というよりオカンだった」
次が高校三年生。
次こそは幸せラブラブになるぞー!と意気込んで、恋人期間はなんと、二日。
この短さ、すごいだろう。
私が、友人というカテゴリーから彼氏という立ち位置へ昇進を許したその相手は、どうやらただの盛り猿だったらしい。
いつの間にやら誰かを妊娠させたらしく、私から、というより、自分を取り巻く世間から逃げるように、高校を中退していった。
別れ言葉も何もない、まるで色恋沙汰なんぞなかったかのように消えていったのだ。
しかし、もはやここまでいくと「恋愛運のない女」で済ませて良い問題ではなかった。
なんてったって今回も、今までの彼氏と似たり寄ったりだったのである。
なんというかもう……すごいだろう!




