表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
病魔喰らい ~世界最弱の病人は、世界を旅して神を超える~  作者: 伝説の男前
第一部 第一章「絶望編」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
119/125

第百十九話「十二使徒・第五の刺客」

砂嵐を、乗り越えた、零たちは、次なる、目的地――この国の、南方に、位置する、古都を目指し、旅を、続けていた。


「――皇帝牙さんが、言ってた、世界樹の、存在。この国にも、何か、手がかりが、あるかもしれないな」


零の、言葉に、聖が、静かに、頷いた。


「そういえば、あの、書庫の、記録にも、生命波動という、言葉が、あったわね」


「ああ。少しずつだけど、真実に、近づいてきてる、気がする」



古都に、到着すると、そこには、これまでの、旅で、幾度となく、感じてきた、あの、重苦しい、気配が、既に、色濃く、漂っていた。


「――ここにも、いるみたいだな」


零の、言葉に、一同は、緊張を、強めた。


古都の、中心にある、大神殿へと、向かうと、そこには、十二使徒の、一体が、既に、待ち構えていた。


「――穢レナキ者ノ、気配。ヤハリ、貴様、コノ地ニモ、辿リ着イタカ」


その、聞き覚えのある、こもった、声に、零は、剣を、構えた。


「――お前も、この地の、何かを、狙ってるのか」


「――イカニモ。コノ古都ハ、古クヨリ、多クノ、信仰ト、想イガ、積モリ重ナッタ、地。ソレヲ、我ラガ主ノ、糧トスル」



戦いが、始まると、この、十二使徒は、これまで、対峙してきた、どの、使徒よりも、狡猾な、戦い方を、見せてきた。


「――ッ、これは……!」


零が、思わず、警戒を、強める中、十二使徒は、突如として、聖へと、狙いを、定めた。


「――聖、危ない!」


零の、警告に、聖は、咄嗟に、身を、翻した。だが、十二使徒の、靄の、一部が、聖の、腕を、かすめた。


「――ッ、く……!」


聖が、痛みに、顔を、歪める。


「聖!」


零は、怒りを、露わに、十二使徒へと、迫った。



「――仲間を、傷つけたこと、後悔させてやる」


零の、剣が、これまで以上の、鋭さで、十二使徒へと、振るわれた。


「――ッ、グ、ゥ……!」


十二使徒が、大きく、よろめく。


エルナも、静かに、聖の、元へと、駆け寄り、自分の、力を、使って、僅かに、その、痛みを、和らげようと、試みた。


「――聖、大丈夫カ」


「ありがとう、エルナ。大丈夫よ」


聖は、痛みを、堪えながらも、そう、答えた。



「――みんな、今だ!」


零の、合図に応え、花霞、夜、熊谷が、それぞれの、渾身の、一撃を、十二使徒へと、叩き込んだ。


「――バ、馬鹿ナ……! コノ、連携……!」


十二使徒が、大きく、動揺した、様子を、見せた。


零は、体の、奥の、あの、熱を、静かに、しかし、確かに、引き出しながら、最後の、一撃を、放った。


「――これで、終わりだ」


零の、剣が、十二使徒の、靄の、中心を、深く、貫いた。


「――ッ、グァァァァァ……!」


十二使徒の、断末魔にも似た、悲鳴が、大神殿全体に、響き渡った。



「――今日ハ、コレマデダ。ジャガ、覚エテオケ」


その、言葉を、最後に、十二使徒は、黒い、靄と共に、姿を、消していった。


戦いが、終わった後、零は、すぐに、聖の、元へと、駆け寄った。


「聖、大丈夫か」


「ええ、大丈夫。エルナが、痛みを、和らげてくれたから」


聖の、言葉に、零は、静かに、安堵の、息を、吐いた。


「――エルナ、ありがとう」


零の、感謝に、エルナは、静かに、頷いた。


「――聖ヲ、守レテ、良カッタ」


見知らぬ、砂漠の国の、古都で、零たちの、絆は、また一つ、確かな、試練を、乗り越えながら、深まっていくのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ