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三
「ったく…」
「ありがとう。で、どうだった?あの子たちは」
「坤輿の方はつらそうだったな。彩加は予想通り、淘汰はいつも通りだ」
「坤輿がつらそう…?うれしい誤算ね」
「ああ。あの様子だと、用意をして頑張れば今すぐにでも殺せそうだ」
「問題は、淘汰と…」
「異常個体。あいつはその4人といるし、あの様子じゃ今のままだと倒せそうにない。まあ、少し先になったらわからんが」
「……………31個前の世界の伝説、覚えてる?」
「覚えているわけがないだろう。俺のことをなんだと思っているんだ」
「実験でありながらその域を完全に越え、ヴァルダを2体も倒し、世界のあり方を変えた。それ以来、全宇宙がここを認識するようになった」
「伝説にしては、理にかなった話だ」
「でしょう?そして、忘れてはいけないのが背中に羽が生えていたということ。その形状については知らないけれど」
「………!!!!」
「その様子だと、あったようね。異常個体は、未来ヴァルダを殺すことができるようになる。いや、必ず殺すわ」
「なぜ、それが言い切れる?」
「今、予告が来たから。いいでしょう。あなたにも言うわ」
そういうと、女性は深呼吸をして玄羽を見る。
「この世界は、あと数十年で終わるそうよ」




