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「…だから。頼んだわよ。玄羽」
「また俺か…この頃は俺以外に出ているものはいないようだが」
「そんなに気を悪くしないで。あなた以外に適任が残っていないのよ。わかるでしょう、あっちの彼は…」
「殺されたと。それも予告なく」
「ええ。これほどのことは久しぶりよ。温めてきた策の直前にこんなことが起きるなんてね…彼らも気の毒に」
「死ぬことくらい、今までで何度もあっただろう。」
「……そうなのよ。だけど今回は違う。予告では、あそこで上層部に存在を認知させるはずだった。だけど、殺され、失敗に終わった。これが意味するものは?」
「予告でさえ認知できない存在が生まれた、ということか」
「そう。しかもその者は、スコディアを殺すほどの力を持っている。今は穏やかだけど…」
「…どうでもいい。俺はなにをすればいい?」
「さっき話したでしょう?……はぁ、あなたは話だけは聞かないわよね。もう一度言うわ。あなたは、4人を殺せるようにサンプルを取ってくればいい。兵がミスをしていたら、あなた自身がしてね。指揮は、彼女が引き受ける。あなたは、言われた通りにしていればいい」
「……数十年ぶりの監獄か」
「あら、読みが早いわね。まあ、いいわ。予告については、何かあったらこちらから知らせる。さあ、言ってちょうだい」
「俺を厄介者か何かと勘違いしていないか?」
「あら、厄介は厄介でしょう?大陸にとっては…」
そう言われると、玄羽は立ち上がり、部屋から出ていく。
「そうかもな」
後ろにはられた張り紙には、写真と共にこう書かれていた。
““指名手配:玄羽
懸賞金:6000万ハルクス””




