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18話 新生活前編

 言われた通り、俺は下に行った。なのに、キュラゴクスがいない…?俺、何か聞き間違えてたか?

 戸惑っていると、庭から声がした。慌てているような声だ。多分、ガルヴァの声じゃない。


「…………?!…………!」


 キュラゴクスの声だ。あいつ、外に行ったのか。


(あれ、外にはガルヴァがいたはず。まさか…)


 予想は当たっていた。キュラゴクスとガルヴァが睨み合っている。今にも戦闘が始まりそうだ。


「ちょっと待った!!」


 二人が同時にこっちを見る。何か言いたげだ。


「バーザール!言っていた動物ってこの魔狼のことか?!」


(安全って言ってくださったじゃないですか!!)


 まてまて、二人同時に喋られたってわからん。


「キュラゴクス、すまない。言うのを忘れていた。大人しくさせるから、多めに見てくれ」


「まあ、騒ぎを起こさないならいいが…流石に急に庭に魔狼が出てきて驚いたぞ!!」


「すまない!この通り!」


「いや、いいよ!そこまでしなくても」


 一旦、キュラゴクスとの誤解は解けたようだ。よかった。招かれて数時間で追い出されるところだった。

 あとは…


(すまない、ガルヴァ。彼にお前のことを事前に伝えていなかった。)


(一番忘れちゃいけないところですよ…)


 ごもっともだ。まだ魔族が出現し始めて少ししか経っていないんだ。連れている大きな動物って言ったら、狼や馬を想像するに決まってる。


「まあ、無事誤解は解けたんだ。うちの紹介に移るぞ!」


 キュラゴクスは危機感というものがないらしい。レオンもだったが、この街の人は純粋すぎないか?

 そんなことを思いながらも、俺はキュラゴクスについていった。



 家の説明が終わったのち、俺たちはもう一度ギルドへ向かう。会った時のキュラゴクスの勢いで、俺のギルド登録をし忘れていた。

 ギルドに着くと、受付の女性が声をかけてくる。


「こんにちは、受付のセラです。どのようなご用件…って、さっきの!」


「こんにちは、セラさん。ギルド登録をしたいんですが…」


「それならこちらです。そこのキュラゴクスさんは、こちらにいてください」


「いや、俺は少しここを出る!バーザール、終わったら家に戻ってくれ!仲間を連れて待っているぞ!」


 そういって、キュラゴクスはギルドを出ていった。


「では、バーザール?さん、こちらにどうぞ!」



 俺は言われるがままギルドの登録をして、家路についた。

 外はもう夜だ。キュラゴクスが「パーティの仲間を連れてくる」とか言っていたけど、どうなったんだ?流石に夜は無いよな。

 そう思いながら、家の前に立つ。一階の、数時間前に教えてもらったある部屋が明るく光っている。


(たしかあそこは、大広間だった気がする…ということは…)


 まさか、そのキュラゴクスのいう仲間がいるのか?俺は緊張しながら深呼吸し、ドアを開ける。


 パン!!

 ドアを開けると、クラッカーと共に四人の仲間が笑顔で出迎えてくれた。


「ようこそ!我らがパーティへ!!」


 キュラゴクスが、歓迎の挨拶をしてくれた。その他の人も……って、それ以外全員女性?!やつが俺を引き入れたかった理由がわかった気がする。


「ささ、今回の主役はこちらに…」


 そう言われ、椅子に座らされる。目の前には、直視したら失血死しそうな美女が三人。あ、俺これで死んでもいいかもしれない。


「ということで、今夜は!新メンバーのバーザール歓迎会をする!まずは自己紹介からだ!」


 まあ、無難なルートだ。そういえば、俺の自己紹介って何を言えばいいんだ?


「では俺から!みんなご存知、キュラゴクスだ!好きなことは色々なところに遊びにいくこと、美味い飯を食べることだ!よろしく」


「では、私が。名はラナリリスと言います。好きなことは……夜に一人で森に行くことです」


 どういう趣味?前世でも今世でも聞かないような趣味してるな。


「えー次私?私はスフィウス。好きなことは、寝ることとゲームだ!よろしく、バーザール!」


「あとはわたしですね。わたしは巡雩。曲を聴くのと、皆さんとお話しすることが好きですよ」


 あとは俺だけか。みんなが俺を見ている。


「えーと、今回入りましたバーザールです!好きなことは…ガルヴァと一緒にいること…ですかね。よろしくお願いします!」


「……あら、その『ガルヴァ』というのは?」


「こいつの連れの魔狼だ。大人しくて、いいぞ〜!」


「この頃に魔狼?珍しいですね。見てみても?」


「うん、いいよ。ただ、ちょっと待っててね。」


 そういって俺は席を外し、庭へ向かった。さっきみたいなことが起こる前に、あらかじめ直接言っておきたい。

今回はここで唐突に区切ります!

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