〜種目決め〜
時はさかのぼり、9月、そう!!「運動会」の季節がやってきたのだ!!
しかし・・・。
ゲッ
そろそろ運動会じゃん!!
運動苦手なんだって・・・。
桃のテンションはとてつもなく低かった。
はぁ・・・。
徒競走では毎回必ず最下位だし、リレーだって今まで選抜だったから出た事もなしし・・・。
綱引きは力ないし、玉入れでさえ全然入らない・・・。
桃にとって「運動会」とはとてつもなく最悪なイベントなのだ。
チラッ
ふと、桃は蓮の方を見た。
いいよなぁ、蓮は。運動得意で・・・。
桃「はぁ・・・。」
蓮「・・・。どうしたの、さっきからため息ばっかり・・・。幸せ逃げちゃうよ?」
桃「だって〜・・・。運動会が・・・!!!」
蓮「そういや桃って運動オンチだったっけ?」
桃「うっ・・・!!そうズバッと言われるとものすっごく傷つくんですけど・・・。」
蓮「あぁ、ごめんごめん。で、桃は何の競技に出るの?」
桃「まだ決めてない・・・。っていうよりどれもヤダよ・・・。」
蓮「極度な運動嫌いだね・・・。」
桃「じゃぁ蓮は何に出るの?」
蓮「俺?俺はリレー。結構足には自信あるんだよね。」
桃「あっ!!なんとなく分かるかも!!!いいねぇ足速いのって・・・」
蓮「そう?そんなことよりも早くしないと勝手に綱引きに決められちゃうよ?」
桃「えっ!?あぁ〜!!!先生!!待って下さい!!綱引きだけは絶対にイヤです!!」
大変大変!!綱引きだけはヤダ!!!
先生「じゃぁ何ならいいんだ?」
桃「え〜っと・・・。」
私は慌てて、とりあえず、一番最初に目に入った 二人三脚に。
桃「にっ二人三脚がいいです!!」
先生「そうか。まぁ二人三脚は人数が少ないからな。いいぞ。」
ホッ
良かった〜!!
先生「これで一応全員決まったわけか。でも・・・。リレーの希望者が多いな。ジャンケンでいいから4人に絞ってくれ。」
リレー希望者「えぇ〜〜!?」
そういえば・・・。
蓮ってリレー希望だったよね・・・。
蓮「負けたらどうしよ・・・。鈴音とリレー一緒に出るって約束したのにな・・・。」
桃「えっ!?」
私の心はまた痛んだ。
いっつも蓮は鈴音ちゃんの事ばっかりなんだね・・・。
そりゃ彼女だからしょうがないか・・・。
―――――――――
あっ、ジャンケン終わったんだ。
桃「蓮、どうだった?」
蓮「あ〜、負けちまった・・・。どうしよう・・・。」
桃「えっ!?負けちゃったの!?じゃぁ鈴音ちゃんとの約束は!?」
蓮「まぁ何とか言って説得させるよ。」
桃「ふ〜ん・・・。」
なんでだろう・・・。
心の中で喜んでいる自分がいる。
蓮と鈴音ちゃんが同じ種目にならなかっただけで・・・。
先生「じゃぁ負けた奴はなぜか人気の少ない二人三脚に移ってくれ。・・・・・・。何で人気ないんだ?先生は好きだぞ、二人三脚。―――――――――――――――(二人三脚を語る先生)」
うそっ!?
蓮と同じ競技!?!?
って何それだけで喜んでんだ自分!!!
と私は机に頭をガンガンぶつけている。
蓮「桃!?頭大丈夫!?いろんな意味で・・・。」
桃「えっ!?あっ!!うん!!」
バカだ・・・。
何やってんだ私は・・・。
蓮「それと桃と同じ種目になったね。よろしくね。」
桃「あっ、よろしく。」
これが、私の心が大きく揺れる運動会での種目決めだった。




