受験「1」
しばらくの間は、文字数の少ない回が続きます。
「⋯⋯これが魔法学校か」
俺は受験をするために、神奈川県魔法第一学校に来ている。
そして、到着した今俺はとても驚いている。
なぜか⋯⋯それはこの学校が物凄く大きいからだ。
見た目は普通の学校だが、大きさがともかくケタ違いなのだ。
前世の俺の知識で例えるなら、東〇ドーム三個分程の大きさだ。
「なぁまりん、どこの学校もこんなに大きいの?」
俺は隣に居るまりんに、思わず質問してしまった。
「魔法学校はどこも同じくらいだよ」
「そ、そうか⋯⋯」
(一体どこにそんな土地があったのだろうか⋯⋯)
俺は驚きのあまり、どうでもいい事を考えてしまった。
しかし、どうでもいい事と言われればどうでもいいかもしれないが、これは結構重大な事なのではないか?⋯⋯。
前世の神奈川にはこの大きさの学校を作れる場所は、俺の記憶には無かった。
⋯⋯いや、海を開拓したのか?
「ほら、受け付けの人に受験票を見せに行くよ」
「わ、分かった」
どうでもいい事を考え、棒立ちしていた俺をリードするかの様にまりんにそう言われ、受け付けの人に受験票を見せに行った。
――
受験票を見せに行くと、受け付けの人に受験の案内をされた。
一日目は筆記試験。
教科は国語、数学、英語、魔法論理となっていて、五つの教室に分かれて試験を行うそうだ。
残念ながら、俺とまりんは別会場だった。
二日目は魔法実技。
これは特別な部屋で行われる様で、その部屋は魔法結界が張られているそうだ。さらに、防音魔法も施されているので、爆発系統の魔法も使っていいとも言っていた。
その魔法結界は、超級魔法でも壊れないと言っていた。
(さて、試験会場の教室に向かいますか)
俺は心の中で受験の流れをお復習して、試験会場に向かった。
――
教室には既に何人かの人が居た。
受験恒例の教科書を眺めている人も居れば、机に突っ伏している人も居た。
「この光景は何年経とうと変わらないのな⋯⋯」
俺はどこか懐かしみを覚えつつも、席に着いた。
数十分後、テスト監督の先生が入ってきた。
その瞬間、先程まで各々自分の時間を過ごしていた人達が、一斉にテスト監督の先生に視線を向けた。
「えー制限時間は一時間。カンニング行為が発覚した場合は、即刻帰宅してもらう」
監督の先生はテンプレートな説明をした。
「では⋯⋯試験を開始する!」
そして、その説明が終わるとすぐに試験は開始した。
――
「正直手応えが無かったな」
これが試験を終えての感想だった。
国数英に関しては、九十点以上は取れているだろうし、問題であった魔法論理も七十点は取れている筈だ。
(まぁ前世は一応高校生だったしな)
俺はテストの簡単さに少し驚きながらも、まりんと合流する事にした。
「まりん試験どうだった?」
数分後、まりんと合流する事に成功した。
俺はまりんに試験が出来たかどうかを聞いた。
おそらく大丈夫だと思うが、念のためだ。
「大丈夫だよ!以外と簡単だったしね」
「それは良かった」
俺はまりんの返答に一先ず安心した。
「深夜はどうだったの?」
「余裕だよ」
「じゃーもう合格だね!実技は絶対に大丈夫だからね!」
「いやーまだ分からないぞ?⋯⋯それより、試験は明日もあるんだし早く帰らない?」
「うーん⋯⋯そうだね」
俺は明日の実技試験に備えて、早めに家に帰るようにまりんに提案した。
まりんは提案を受け入れてくれたが、表情はどんよりとしていた。
(もしかして、本当は試験ダメだったのか?⋯⋯だとしたらそれを聞くのは野暮だな)
それならば、せめて明日の試験には万全の心理状態で迎えてもらおう。
俺はまりんに元気を出してもらう為に、フォローの言葉を掛けながら家に帰った。
フラグを建てるのは難しいですね⋯⋯




