(番外編 アストレアの魔法概念ノート)
※
このノートの事もあたしの考えも誰にも口外するな。
親であろうと恋人だろうと親友だろうとな。
これはお願いじゃない。
死にたいなら好きにしろ。
※
改めて言う、
魔法は生き物だと思え、
意志ある存在として扱う事。
エルフの考え方があたしの概念に一番近い。
エルフは魔法を精霊の力だと考えている。
あたしの魔法も本質的には同じ様なものだ。
生き物でも精霊でもどちらでもいい、自分が分かりやすい方で考えろ。
ここから本題だ。
必要な資質をまとめたものだ。
王国(魔術) 魔法
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模倣 本質
強制 共鳴
詠唱 意思
技術 対話
再現 存在
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以下の文が王国(術式)で重要視してる素質。
① 魔力容量(最重要)
「どれだけの魔力を扱えるか」
多いほど強力な術式が使える
王国では最も評価される指標
生まれつきの差が大きい
「まずは器よ。水がなければ、どれだけ器用でも意味はない」
② 制御力(安定性)
「魔力を乱さず扱えるか」
暴発を防ぐ
精密な術式に必須
初心者はここでつまずく
「力があっても、制御できなければただの事故よ」
③ 記憶力・理解力(術式学習)
「どれだけ術式を覚え、再現できるか」
詠唱・構造・理論を暗記
応用力にも関わる
学者タイプが強い
「魔法は知識よ。覚えなさい」
④ 集中力(発動維持)
「術式を維持し続ける精神力」
戦闘中に途切れない
長時間詠唱に必要
「一瞬の迷いで術式は崩れる」
⑤ 適性(属性親和)
「どの系統の術式が得意か」
火・水・風など
向き不向きがある
王国では職業分けに使われる
⑥ 精神の安定
「感情に振り回されないか」
怒り・恐怖で暴走
冷静さが重要
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ここからはあたしなりの魔法の素質よ。
① 感応=“感じ取る力”
魔法(存在)の気配や意思を感じる力
普通の人には“ただの現象”にしか見えない
これがないと対話すら始まらない
「見ようとしなければ絶対に見えない」
② 理解=“本質を見る力”
火を“熱いもの”ではなく、“燃えたがる何か”として捉える
現象ではなく“在り方”を理解する
知識じゃなく、認識の深さ
「知識じゃ足りないわ。“そう在る理由”を見なさい」
③ 共鳴=“波長を合わせる力”
魔法と同じ方向を向くこと
無理やり動かすのではなく、同調する
相性がここで決まる
「従わせるんじゃない。貴方達が合わせなさい」
④ 応答=“呼びかけに応える力”
魔法に“選ばれる側”になる資質
一方通行では成立しない
魔法が応えなければ発動しない
「あなたが呼ぶのではない。応えてもらうの」
⑤ 関係性=“信頼・契約”
魔法との継続的な繋がり
使うほど深くなる
裏切れば拒絶される
「一度壊れた関係は、もう戻らないわ」
⑥ 自己の確立=“ブレない心”
自分の在り方が定まっていること
魔法に影響されすぎない
逆に魔法にも影響を与える
「曖昧な者に、世界は応えない」
⑦ 受容=“制御しない勇気”
完全に支配しようとしないこと
不完全さを受け入れる
相手(魔法)を尊重する
「支配した瞬間、それはもう魔法じゃない」
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必要なのは魔法に応えてもらえるかどうか。
それだけ。
人間以外にも誠実に対応しろって事よ。
①ー無詠唱魔術ー
そこが魔法を理解する初めの一歩だ。
②魔法の適正は一番好きな属性から始めればいい。
③ガルムやクララはあたしの考え方で魔法と向き合いなさい。
④ラインは学んだ事を捨てることからね、
思ってる以上に大変だから頑張りなさい。
最後に1つだけ。
魔法だから強い、魔術だから弱いなんて事はない。
そこだけは勘違いしないようにして。
矛盾してると思うかもしれないが、
あたしは2つを使い分けているからな。
この言葉が理解できるようになれば、
教えることは何もない。




