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始原の裁定者と終結の器  作者: 解放さん
1章 モース村

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(番外編 アストレアの魔法概念ノート)

このノートの事もあたしの考えも誰にも口外するな。

親であろうと恋人だろうと親友だろうとな。

これはお願いじゃない。

死にたいなら好きにしろ。



改めて言う、

魔法は生き物だと思え、

意志ある存在として扱う事。


エルフの考え方があたしの概念に一番近い。

エルフは魔法を精霊の力だと考えている。

あたしの魔法も本質的には同じ様なものだ。



生き物でも精霊でもどちらでもいい、自分が分かりやすい方で考えろ。


ここから本題だ。


必要な資質をまとめたものだ。


王国(魔術)  魔法

―――――――――――

模倣      本質


強制      共鳴


詠唱      意思


技術      対話


再現      存在


        ーーーーーーーー

以下の文が王国(術式)で重要視してる素質。


① 魔力容量(最重要)

「どれだけの魔力を扱えるか」

多いほど強力な術式が使える

王国では最も評価される指標

生まれつきの差が大きい



「まずは器よ。水がなければ、どれだけ器用でも意味はない」


② 制御力(安定性)

「魔力を乱さず扱えるか」

暴発を防ぐ

精密な術式に必須

初心者はここでつまずく


「力があっても、制御できなければただの事故よ」


③ 記憶力・理解力(術式学習)

「どれだけ術式を覚え、再現できるか」

詠唱・構造・理論を暗記

応用力にも関わる

学者タイプが強い


「魔法は知識よ。覚えなさい」


④ 集中力(発動維持)

「術式を維持し続ける精神力」

戦闘中に途切れない

長時間詠唱に必要


「一瞬の迷いで術式は崩れる」


⑤ 適性(属性親和)

「どの系統の術式が得意か」

火・水・風など

向き不向きがある

王国では職業分けに使われる



⑥ 精神の安定

「感情に振り回されないか」

怒り・恐怖で暴走

冷静さが重要


        ーーーーーーーー


ここからはあたしなりの魔法の素質よ。


感応かんのう=“感じ取る力”

魔法(存在)の気配や意思を感じる力

普通の人には“ただの現象”にしか見えない

これがないと対話すら始まらない


「見ようとしなければ絶対に見えない」


② 理解=“本質を見る力”

火を“熱いもの”ではなく、“燃えたがる何か”として捉える

現象ではなく“在り方”を理解する

知識じゃなく、認識の深さ


「知識じゃ足りないわ。“そう在る理由”を見なさい」


③ 共鳴=“波長を合わせる力”

魔法と同じ方向を向くこと

無理やり動かすのではなく、同調する

相性がここで決まる


「従わせるんじゃない。貴方達が合わせなさい」


④ 応答=“呼びかけに応える力”

魔法に“選ばれる側”になる資質

一方通行では成立しない

魔法が応えなければ発動しない


「あなたが呼ぶのではない。応えてもらうの」


⑤ 関係性=“信頼・契約”

魔法との継続的な繋がり

使うほど深くなる

裏切れば拒絶される


「一度壊れた関係は、もう戻らないわ」


⑥ 自己の確立=“ブレない心”

自分の在り方が定まっていること

魔法に影響されすぎない

逆に魔法にも影響を与える


「曖昧な者に、世界は応えない」


⑦ 受容=“制御しない勇気”

完全に支配しようとしないこと

不完全さを受け入れる

相手(魔法)を尊重する


「支配した瞬間、それはもう魔法じゃない」


       ーーーーーーーー



必要なのは魔法に応えてもらえるかどうか。

それだけ。

人間以外にも誠実に対応しろって事よ。



①ー無詠唱魔術ー

そこが魔法を理解する初めの一歩だ。


②魔法の適正は一番好きな属性から始めればいい。


③ガルムやクララはあたしの考え方で魔法と向き合いなさい。


④ラインは学んだ事を捨てることからね、

思ってる以上に大変だから頑張りなさい。


最後に1つだけ。


魔法だから強い、魔術だから弱いなんて事はない。

そこだけは勘違いしないようにして。


矛盾してると思うかもしれないが、

あたしは2つを使い分けているからな。


この言葉が理解できるようになれば、

教えることは何もない。


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