表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
始原の裁定者と終結の器  作者: 解放さん
1章 モース村

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

57/144

ガルム君の5日目(日常)④

暖かい日差しが頬を照らす。


広場では子供たちが円になって何やら真剣に話し合っていた。


クララが頷き、ラインが腕を組み、ヘンリーが必死に何かを説明している。


……平和だな。


今日は何も考えたくない。


僕はその場に寝転がり、大きなあくびをした。


目を閉じていると、子供たちの声が聞こえてくる。


「ガルムがいれば大丈夫だって!」とヘンリー。


「昨日お母さんに怒られたからさすがにやばいって」とライン。


「クララはいってみたい!」


どうやら、ろくでもないことを考えているらしい。


……関わらないのが一番だな。


僕はそう思い、ゆっくりと起き上がる。


さてと、家に帰りますかね。


「ガルム!」


……ほら来た。


「却下!」


「まだ何も言ってないよ?」


「…考え事に忙しいんだよ」


「それでね!?聞いてほしいことがあるんだ!」

人の話は最後まで聞けって教わらなかったのか?


アストレアにこいつらの再教育を任せたいくらいだ!


「この村の井戸に伝説があるんだって!!」


その言葉にヘンリーとクララの目が輝く。

ラインだけが顔をしかめていた。

……そして僕もだ。


「伝説~?」

と、思わず聞き返す。


まぁ少しワクワクするじゃないか…それで?

体を起こし、前のめりになる。


「おばあちゃんが言ってたの!」


ラインを見ると、察したように口を開く。


「もう亡くなってて、この村にはいません」


「はぁん?その伝説ってのはどんな内容なんだ?」


「村長の隠し財宝だよ!」

「見つけたら幸せになれるって!」

「悪霊が封印されてるんです!」


……なんて?


3人の声が重なって何も聞こえなかったんだが…。


三人が一斉に言い合いを始める。


「落ち着けお前ら、それで?結局僕に話って言うのはなんなんだよ?」


「ガルムと一緒に確認しに行こうって話だよ!」

「お兄ちゃんと一緒に井戸に行くの!」

「僕は嫌なんだけど…」


まあそうだろうと思ったが、正直行きたくない!

さすがに5日連続で問題は起こしたくない。


「分かった、じゃあ確認して何もなかったら解散だぞ?」


……今日は思った事と反対の事をすると決めたのだ、決して気になったわけじゃない。

……本当にだ。


そうと決まれば出発だな。


「ほら行くぞ!」


井戸は村の外れの畑を抜けた先だ。

……めんどくさい。

本当にめんどくさい。



コソコソ

「なんでガルムの奴スキップしてるんだ?」

コソコソ

「鼻歌も聞こえて来たよ?」

コソコソ

「あ!急に笑い出した」


「「「こわいわ~」」」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ