怖い魔女再び③
後書きにも書きましたが次回のエピソードで1章はお終いです!
次のエピソードを書いたら更新ストップするかもしれません!!(書きたくなったら書きますが)
ある程度の構成はできてるのですが、勉強のため他の作品を見ようと思います。
僕とアストレアは少し距離を開け隣同士で平原を歩いている。
僕が後ろを歩いていたら「私の後ろに立つな」と言われ、こいつの前を歩くことも怖いので隣同士で歩いているのだが……沈黙の時間が長くすごく気まずい。
「なぁ、どこに向かってるんだ?」
当たり障りのない疑問を聞いてこの沈黙を無くそうと試みると、ありがたい事に返事が返ってくる。
「モース村よ」
会話終了~!
そう、大体が一問一答で終わってしまう省エネスタイルが先ほどから続いてるので会話が続かないのだ、アストレアに関係するようなことや、言いたくないような事を聞かれると沈黙しか返ってこないのでこうして頭を悩ませている。
だが僕の疑問には素直に答えてくれるため、この際僕が抱える疑問や不安をアストレアに聞こうと口を開き続ける。
「モース村に行くのは良いんだけど村の人たちはそれでいいの?僕は魔族で恐れられる存在なんだろ?」
「…モース村がどこにあるか分かる?」
どこに?僕の確認には答えずその質問に頭を傾げていると言葉が続く。
「貴方にはこの世界の常識から教えた方がいいわね、それは村に着いてからだけど…さっきの私の質問だけど、モース村は王国とエルフの国の緩衝地帯にある村よ、その意味が分かる?」
少し考えてみるがアストレアが何が言いたいのか分からないため首を振る。
そんな僕に呆れることなく話を続ける。
「元王国に住んでいた人たちが作った村、私含めて11人しかいない本当に小さな村がモース村よ。なぜ王国から離れたか詳しくは知らないし興味がないけど皆一様に王国が嫌で逃げてきた人たちなのは同じ」
なるほどと思いつつ続きの話を待つ。
「村にいる大人たちはそれだけの”何か”を王国で経験したのでしょうね、だからこそ魔族の貴方であっても快く受け止めてくれるとは思うわよ、皆優しい人たちだから。」
その理由に納得しつつ無言撲滅の為に次の質問を繰り出す。
「アストレアは王国の所属なんだろ?なんで王国じゃない村にいるの?」
「………」
はい沈黙!!
ホントにぶれないなこいつはと思いながら他に何かないか空を見上げ考えているとアストレアが立ち止まる気配で僕も足を止めて振り返る。
「着いたわよ」
それを聞き僕は前に目を向けるとモース村が見える、ここからでは距離があるが村の入り口になる枠の下には1人の老人が僕たちに気づいて頭を下げるのが見える。
その後ろには先ほどアストレアから聞かされていた大人が6人と子供が3人見え、皆が僕たちの方に向かって手を振ってくれている。
「村長には話は通していたわ、良かったわね歓迎してくれるそうよ?」
その言葉を後に歩くのを再開して村に向かう背中が視界に入るが、僕は足を動かすことが出来ずにいた。
自分が魔族であることを知った、それが原因で皆から嫌われていることも知った。魔族だからと言う理由だけで。
その事実を突きつけられた時に僕のこれからを覚悟していた。
僕はこれから何処に行こうとも皆から嫌われて孤独な日々が続くのだろうと、だから今目の前で僕を歓迎してくれている村の人たちを見て驚きで足が動かせない。
歓迎してもらえるのがこんなにもうれしい事なんだと、魔族である僕でも受け入れてくれる人がいるという事に僕の胸に熱いものが広がる。
この光景を忘れないようにしよう、絶対に。
その想いを胸に僕もモース村に向けて一歩を踏み出す。
◇ ◇ ◇
大人になった後のガルムはこう言ったと聞く。
「あの時俺を迎え入れてくれた村があったから今こうしてみんなと笑いあえてる」
そう言い笑う大人のガルムの周りにはたくさんの種族が一緒に笑いあっていたという。
そしてもう一方の大人のガルムが言った。
「ある村があったからこそ、俺は人を最後まで信じようと思った、だがダメだったようだな」
そう言い空から燃える街を眺め、側近の剣士にこう漏らしたともいう。
どちらのガルムにとっても、この村は生涯忘れる事の出来ない大切な村として記憶に刻まれ続ける事になる。
―――――さあ伝説を始めようか―――――
次の話で1章?序章?は終わりです!(多分)
プロローグは終わりで、2章からはガルムたちが住む世界の世界観設定などをガルムと一緒に学んでいくことになると思います。
まだ完璧に練り固まってない部分もあるのでおいおい変更などするかもしれません!!
その時は申し訳ありません!!




