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始原の裁定者と終結の器  作者: 解放さん
序章 生きる意味

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迷いの森⑥

 僕たちはまだ迷いの森の中にいるがそれもあと少しで終わりを迎える。

 聖樹が大きく視界に入り、そのでかさに圧倒される僕だがそれとは別の異様な光景が僕の目の前に()()()()()


「なにこれ…」


引き気味に発した僕の声


「あはは…慣れてないとびっくりするよね?襲ってきたりはしないから安心して?」


僕が見上げる木の上には、アーチ状に規則正しく並んでいる鳴き袋が大きくくちばしの先端に丸い空洞がある鳥の群れだ、目に見える全てがこちらを見てくる姿は正直に言って気持ちが悪い。


気味悪がってる僕の横をフリージアが通り過ぎ鳥たちのすぐ下にまで歩を進める。


「フリージア・エッセンテ戻ります、並びに我が名をもって客人を招きます。許可をお願いします」


そう言うとフリージアから一番近い鳥が聖樹の方へ飛び立っていった。

フリージアは振り返りこちらまで戻ってくる。


「さっき飛び立った鳥が戻ってきてその鳥が鳴いたら通っていい合図になるんだよ!」


僕が聞きたいことを教えてくれ、なるほどと言いつつ質問を繰り出す。


「この鳥ってどこまで続いてるの?それと無視して突っ切ったらどうなるの?一斉に襲ってくるとか?」


「聖樹の周りをぐるっと一周するように配置されてるんだよ、それとこの鳥は襲ってきたりはしないよ、あくまで出入りの時に言った言葉をそのまま伝えるだけだよ」


そこで言葉を切って悩むようなしぐさを見せ。


「理解ができない部分があると思うから要点だけ話すね?

私もお母様に聞いた話で実際に見たことはないから」


「①鳥が一斉に鳴く②エルフの戦士がやってくる③地面が外側に動いて聖樹から遠ざかる④霊獣が集まってくる」


フリージアが僕を見てきて困ったように笑う。

確かに理解ができない所があった。


「前半2つは分かるけど、後半…いや」


霊獣、その言葉に僕の言葉は止まる、それってもしかしてさっきの?

僕はフリージアの両肩を掴み質問する。


「ねぇ!その霊獣ってどんなのなの?!」


急に肩を掴まれて目を見開きびっくりした顔をしたフリージアだったが、「ガルム君落ち着いて」と言い胸を軽く押され、僕は肩から手を放し少し離れる。


なぜか胸を押さえて深呼吸をしていたが顔を上げて僕と向き合う。


「え、えっとね霊獣っていうのは私たちの守り神の事だよ、今日の朝にアストレアさんが海竜の夜とか、私が鎧象の夜って言ったの覚えてる?」


「うん、なんか月の名称が違うなって思ってたから覚えてる」


フリージアが頷き言葉を続ける。


「月や時間の通りに12体の霊獣がいるんだよ」

「その中に梟ッているの?!」


逸る気持ちを抑えきれずに質問してしまう。


「え?!うんいるよ月梟ゲッキョウ様のことだと思う」


じゃあやっぱり僕が見たのはその霊獣だったのか、他にいた2体もそうなのか?


「滅多に姿を見せることはないんだって!姿を見せるのは森に脅威が訪れる時だけだってお母様が言ってたよ!ガルム君見たことあるの?」


その質問に答えようとした時に先ほど飛んで行った鳥が戻ってきて、

僕たちはその鳥が地面に降り立つのを目で追う。


「え?なんで…」


驚愕して顔で固まってしまうフリージアの態度が理解できず僕はフリージアの顔を見る、その視線に気づいているのだろう小さい声で言葉を紡ぐ。


「入っちゃダメだって…」


そんなフリージアの声、それはもしかして僕がいるからか?

エルフの少女を拒む理由などないはずだし、可能性が一番高いのはどう考えても自分の存在だろう。


いや、でもそんなに悲観することもないと考えをあらためる、寂しいがここで別れ僕はそのまま帰ればいい、そうすればフリージアとの約束は守ることができる。













キリが悪くて申し訳ないですがここまでで!

しゃあせん!


※補足です 

正規の道は色々と省略して入ることができます(今回の話に出てきた鳥や霊なんちゃらさんとかも)。秘密の道ってやつだね!!契約上そうなってるの!?そういうことにしといてぇ~!

そこを通って攫って連れてかれたという展開にしてます!

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