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始原の裁定者と終結の器  作者: 解放さん
1章 モース村

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人か魔物か④

「な、なんで断ってんのよ!」


シェリが怒り出して眼前にまで迫って来る。

顔を背けて目を見せないようにして手で両肩を押し返す。


なんで断るのと言われても。

理由がありすぎるし、言えるものでもないんだよなぁ。


ゼノスが妹を引きはがしてくれ一息つく。


パーティーも宿もどうでもいいのだが、教えて欲しい事はある。


「ゼノスさん、僕と話して分かる通り僕には常識がありません、断っておいてあれなんですが常識を教えて欲しいんです」


「はぁ?」

「えっと」


シェリとゼノスが首を傾げてくる。


「ダメですか?」

「いや、それは全然いい、むしろ教えたいとも思ってる。だからこそ宿を一緒にしてパーティーも組もうって話だったんだが………」


…………。


うーん、僕もそれは分かるんだけど、動きづらくなりそうで嫌なんだよな。


「つまりこういう事?宿は一緒したくないし、パーティーも組みたくない。でも自分が知りたいことは教えてくれって?」


シェリさん、言いにくい事を言ってくれてありがとうございます!

とも言えるわけなく、固まったまま何も言わない。


「はぁ……別にいいんじゃない?ねぇ?」

「そうだな、ガルムがそれでいいなら朝にでも待ち合わせでも全然かまわない」

「え?いいの?」


怒って断られると思っていたので予想外の反応に狼狽えてしまう。


「お前の話を聞いて放っておけるかよ」

「私はどっちでもいいんだけどね」

「じゃあシェリだけ1人行動だな」

「ちょっと!それは違うでしょうが!」

「ハハハ!可愛い妹に素直さも覚えて欲しくてな!」


兄妹のじゃれ合いを見ながら頭を2人に下げる。


ありがとう、それを声に出すことが出来なかった、

言えば全部吐き出してしまいそうだったから。



僕は結局、2人を利用しているだけだ、

分かっているからこそ心が締め付けられる。


「頭をあげろって!俺達が好きでやりたいだけなんだからさ」

「俺達って言うの辞めてくれない?」

「じゃあ私達だな、欲張りで困った妹だな」

「誰も主導権の話はしとらんわ!」


良い奴らだな…………。

好きにならないようにしなきゃな…………。






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