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始原の裁定者と終結の器  作者: 解放さん
1章 モース村

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出来る事⑦

別作品でキャラクターの顔やどんなイメージなのか追加しました!

よろしければそちらもご確認ください!

「皆!今日はここまでにしよう!」


17時ごろになり村長の号令が村に響き渡る。


皆が黙々と真剣にやったおかげで進みは速いと思う。


トーマスさん曰くあと三日もあれば終わらせられるらしい。


屋根の部分には最初から決めてた”手間”を加えるため、

そこだけは村長に気づかれないように動くことを皆に伝えてある。


屋根から飛び降りトーマスさんに一直線に向かう。


「トーマスさん!頼んでたものは?」

「ええ、森に入って説明しますついてきてください」

「分かった!」


僕とミオはトーマスさんと一緒に森に入り木の前で止まる。


「この細長い木が針葉樹と言います、ガルム君に必要なのはこの針葉樹ですね、

それから頼まれてた設計図がこれです、でもこれは何のために?」


「なんか急に作って見たくなってさ!

アストレアが戻って来たとき驚かせようと思って!」


「はは、それは確かに驚くかもしれませんね、手伝うかい?」

「ミオがいるから大丈夫だよ!」

「………そうですか、頑張ってね?」

「ありがとトーマスさん!ミオ行くぞ!」


僕とミオが駆け出し後ろのトーマスさんに手を振り別れる。


村に戻ってからそのまま東門の方へ駆ける。


「あ!ガルム!」


「悪いヘンリー!また今度な!」


子供3人組が僕に気づき呼びかけてくる、

今遊んでる暇はない、

悪いと思いつつ笑顔のまま過ぎ去る。



門を抜けたその瞬間にガルムが真剣な顔に変わるのを知ってるのはミオだけだ。

ミオもそれに合わせ表情を引き締める。



「ミオ今日はご飯抜きになるミオはーー」

「いいよ、ガルムに合わせる」

「……悪い、動物見つけたらそれを狩ろう」

「昨日とか1匹も見てないけどね!」

「そこは分かったでいいんだよ!」




平原を東に駆ける2つの人影はさらに速度を増し地平線に消える。


◇ ◇ ◇


「お兄ちゃん何してるんだろ?」

「忙しそうでしたね」

「騒ぎを起こして来たりしてな」


はぁ、ガルムとちゃんと話せなかったな。

感謝も伝えたいし、謝りたかったんだけど。


「大丈夫だよヘンリー!喋る機会なんて沢山あるんだから!」

「そうですよ!ガルムさんヘンリーの事すごい気にかけてたんですから、

嫌われてなんかいませんよ」

「い、いや別にそういう心配はしてないから!」


ガルムが走り去るのを見つめ頷く。


「よし!俺も行くかな!」

「お兄ちゃんを追いかけるの?」


クララの言葉に首を振る。


「違うよ、夜も体を鍛えようと思ってさ、ラインに負けたままなのも悔しいしな!」


「じゃあ僕も頑張らないとですね、ガルムさんやクララちゃんに言われた事で試してみたいですし」


「じゃあクララは…………スイレンともっと仲良くなろっと!」


スイレン?

聞き覚えのない言葉に首を傾げるが気にせずそのまま別れる。


家に戻り木剣を握って森へと駆け出す。


次ガルムと鍛錬するときに驚かしてやる!

その時の光景を頭に描いて。


「認めさせてやるからな」


後ろからの急な気配にびっくりして振り返ると父ちゃんがいた。


「俺も参加してもいいかな?」

「い、いや、夜はちょっと…………」


朝の訓練を思い出し顔が引きつる。

正直今まで以上過ぎて体が悲鳴を上げてるし、それを夜までするとなると…………。


「お?泣き言かそれは?」

「それはずるいでしょ………」

「決まりだな!」


やばい、これが毎日続く感じか?


「やります!やりますよ!」


顔を引きつらせる俺と、

反対に笑顔の父ちゃん。


(長い夜になりそうだな~)


ガルムの奴俺がご飯の時間まで頑張ってるって知ったら驚くかな?


今度自慢して見直させてやろ!俺を見習えってな!


         ――――――――――――――――――――――――



「さて、嵐は通り過ぎた、

お仕事頑張りますかね。

それからあいつに復讐もしないといけないからな、

待ってろよ?必ず殺してやるから。

……人生を狂わされた恨み晴らしてやるよ」


フードを被った男が路地裏に消える。


























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