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明美をぶっ殺す  作者: 麻青
第一部
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24歳・B(裏)

 空調の完璧に効いた広いベッドルームにて、私は玲ちゃんを抱いた。

 お互い全裸であり、なにもかもを曝け出しあっている。

 嫌悪感で体をガチガチに固めている彼女の体を、最初は普通のマッサージのように解きほぐし、そして徐々に性感帯を刺激していく。


 ――当然、そこに至るまでに彼女は散々ごねた。

 「異常行動は取らないってお前、言っただろ!」と、必死の抗議をしてきた。

 しかし私は、「セックスは世界中の人間がやっている普遍的な行為であり、異常でもなんでもない」と論破。

 そして論理的説得や説明、さらには挑発を重ね、どうにか彼女をベッドに引きこむことに成功したのである。


 開始当初、彼女は拷問に挑むがごとく、心も体もがっちりと固めていた。

 私は玲ちゃんの体を舐め回したい衝動を押し殺しつつ、ひたすらに彼女の体を揉みほぐしていく。


 気を張ることに疲れたのか、徐々に快感がこみ上げてきたのか、一時間を過ぎたあたりから玲ちゃんが体の力を少しずつ抜き始める。

 私は調子に乗らず、そのままのペースで愛撫を続けた。この先に進むためには、なによりもまず、彼女の信頼を得なければならない。


 そのようにしてきっちり三時間ほど、私は一方的に玲ちゃんの体を弄り回した。

 終わる頃には、ほんの少しだがこちらの指使いに反応するようになっていたので、二、三日もかければ絶頂に導けるかもしれない。少なくとも私のような不感症ではないし、十分可能性はある。


 『性的快楽を教え込み、私に依存させる』という、なかなかに下卑た作戦が、果たして上手くいくのかどうか。

 現時点ではなんとも言えないが、まあ、まだ初日だ。やるだけやってみるとしよう。



 日が明け、翌日。


 朝から夜になるまでは、ゲームをしたり観光にいったりスキューバダイビングをするなどして、二人の時間を過ごした。

 合間の食事は一流シェフによる豪勢なもので、そのときばかりは玲ちゃんも素直に味を楽しんでいた。

 夕食後にまたゲームをして、その後はセックスをした。

 同性同士で、しかも一方的に愛撫するだけの行為をセックスと呼んでいいのかは、ちょっとわからないが。


 開始後すぐ、玲ちゃんが力を抜いて体をこちらに委ねてきた。

 驚いたが、彼女曰く「意外に真っ当な性行為っぽいし、それならアリかもしれないと思った」とのこと。

 そのためか、前日には控えていた口を使ってのペッティングにも許可が出た。食べることを連想するだろうから封印していたのだが、愛撫の範疇内なら許してくれるらしい。


 おかげで、今回はこちらも気持ちよくなりながら玲ちゃんの体を弄り回せた。うん、互いに快感を得られるのなら、これは十分にセックスと言えるだろう。

 私の愛撫にも熱が入り、そのためか開始三十分くらいで玲ちゃんを始めてイカせることに成功した。

 引き締まったスレンダーな肉体が小刻みに震え、上半身を弓なりに逸らした様には、根源的な美を感じた。ツンと尖った彼女の桜色の乳首に、噛み付きたくて仕方がなかった。

 ……あれを思う存分に噛み千切り、腹に入れることができたら、私は脳が壊れるほどの快感と満足感を得られるだろうに。



 三日目のセックスでは、さらに玲ちゃんの許可をもらって道具を使用した。私が二週間かけて自作した逸品であり、本物のそれよりも遥かにセックスに適した機能を有している。

 私はそれで、玲ちゃんの処女を破った。

 あまりに我慢ができなくなったため、その場で土下座して頼み込み、破瓜の血を飲ませてもらった。一筋垂れる程度だったから、舐めると言ったほうが正しいか。

 直後、私は即座にイッた。全身がふわりと持ち上がり、宇宙にまで飛んでいった。

 傍から見ていた玲ちゃんによると、私は白目をむき、泡を吹き、激しく痙攣し、その上で失禁もしたらしい。


 気がついたときには、私は別のベッドの上にいた。で、玲ちゃんは別室のベッドですやすやと寝ており、ハウスキーパーたちが私が汚したものの片づけをしていた。

 つまり、途中で私が気絶してしまったせいで、三日目のセックスはすぐに終了となってしまったのである。


 私は激しく悔いた。その場の感情に任せた行為によって、貴重な一日を無駄にしてしまったからだ。


 ……玲ちゃんの破瓜の血を飲んだこと事態は、この上なく素晴らしい体験だった。

 あれは生理の肉片を始めて食べたときや、玲ちゃんの耳の端を噛み千切ったときに匹敵するほどに、私に極上の満足をもたらした。

 しかしそのせいで、玲ちゃんを説得できる可能性が数パーセントは落ちてしまった。長い目で考えれば、これは失敗としか言いようがない。


 まったくもって、もやもやする。

 この苛立ちは、私が感情に起因する失敗をほとんど経験したことがないからだろう。幼少期から理性で己を完璧に制御できてきたからこそ、感情に振り回される自分を許容できないのだ。


 ……変わる必要があるのは玲ちゃんではなく、私なのかもしれない。



 自制心を強く持ったおかげか、処女の血以上の刺激がなかったからか、以後の私は暴走することなくベッドの上の玲ちゃんを扱えた。

 五日目には三時間の内に十回以上玲ちゃんをイカせられるようになり、とうとう彼女も喘ぎ声を抑えないようになった。



 八日目の夜に媚薬使用の同意を得て、玲ちゃんの体はさらに敏感さを増す。道具を用いた様々なプレーにも挑戦し、彼女の快感という快感を開拓していった。



 十日目。玲ちゃんの希望で、残りの日はゲームや外出をせず一日中セックスをすることに。私はその要望に全力で応え、数え切れないほどに何度も彼女を絶頂へと導いた。



 ――そして、約束の十三日間が終わった。

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