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明美をぶっ殺す  作者: 麻青
第三部
149/174

??歳・63

 運ばれ続けて、さらに四時間ほどが経過した。


 中央区画の門を入ってすぐ屋内に入ったので、箱の真上の穴から見える景色にほとんど変化はない。相変わらず横の穴は箱を運ぶ人形兵の群れで防がってるし、状況はこれっぽっちも把握できずにいる。

 おかげでこの四時間は、外周区画にいたとき以上に気が抜けなかった。奇襲に備えるのはもちろん、外から聞こえてくる音に神経を集中して、それだけを頼りに周囲を警戒していたからだ。


 ここまでは何もなかったわけだが……距離と時間的に、そろそろ塔の根元に着く。襲われる危険が飛躍的に高まるわけであり、私は緊張と集中を適度に維持すべく、何度も深呼吸を繰り返した。



 そして、とうとうその時がきた。

 人形兵たちが歩みを止め、下から軽い衝撃が伝わってきたのである。どうやら、終点に到着したようだ。


 音を出さず、静かに長く息を吐く。

 私がいるのは、ゲートキーパーの巣。化け物の居場所だから、レイ族の骸骨とかが無数に散らばっててもおかしくない。


 私は吐き気を催す恐ろしい風景を想像しつつ、それに動じないよう、使命感をたぎらせた。

 アケミ族かもしれないから敵を殺す気にはなれないが、今の私は殺意ではなく、母としての責任感に突き動かされている。娘たちを思えば、気合なんぞいくらでも入るのだ。


 気づけば、人形兵たちの気配がなくなっていた。足音を立てずにこの場を去ったらしい。

 ということは……もう、箱の穴から周囲が見渡すことができる。

 私は覚悟を決め、穴から外を覗いた。


 ――白い。

 床も壁も、淡い白色に発光している。

 これは……私が目覚めた神殿や大府の立方体内部と同じやつか。中世じみた文明に似合わない、近未来系の素材。

 いや、ステージセット全域は全部未来っぽいから、別におかしくはないが……。


 各所の穴から見る限り、この空間はさほど広くない。木製の長椅子が列になって置かれており、スペース的にも広さ的にも、まるで教会のようだ。

 ゴミや汚れなどないし、清潔感に溢れていて、当然人骨など一切なかった。


 ……正直、拍子抜けだ。

 モンスター系映画に出てくる化け物の巣をイメージしてたのに、こんなきれいで厳かな場所だったとは。いや、超文明の都市の中心にモンスターの巣窟があるほうが、不自然と言えば不自然か……。


 まあ、場所なんてどうでもいい。問題はゲートキーパーだ。


 そいつが大勢の人間を葬ってきたこと、そして私とこれから激戦を繰り広げることは、紛れもない事実。当たり前だが、その本拠地がまともな見た目だからといって、驚異度が下がるわけではないのだ。


 見える範囲に人影はない。周囲の音にも集中しているが、何かが近寄ってくる気配もない。

 ……やつにとって、私は餌だ。

 それを食べるのにこっそり忍び寄る、というのは少し考えづらい。となると、今はまだ、この場所にいない可能性もある。


 私は決意し、思い切って箱の蓋を持ち上げた。そして音を立てないよう、激重バットを持って外へと出る。

 およそ半日のあいだ箱の中にいたが、体は問題なく動く。即座に全力戦闘をすることも可能だろう。

 それを確かめつつ、私は周囲の索敵に神経を注ぐ。


 ……やはり、誰もいない。音も、姿も、気配もない。


 入ってきた入り口は閉ざされているし、他のドアや窓はひとつとして存在せず、空間内は静まり返っている。

 明らかに、ゲートキーパーはこの場に不在だった。


 とりあえず、すぐには戦いにならないようだ。

 もちろん、次の瞬間入り口から入ってきてもおかしくないから、緊張感は絶やせない。周囲の情報を少しでも集めるべく、私はあらためて周囲を見回す。


 ――本当に、教会のような場所だ。

 全体的な広さも、複数並んでいる長椅子も、三角形っぽい天井も、キリスト教の教会を思わせる構造となっている。

 ただ、部屋の奥には像らしき白い物体があるのだが、パッと見ではなにかわからない。人の形をしているが……。


 ハッとし、気づいた。あれは私と明美だ。

 機械の鎧を着てるから、すぐにはわからなかった。細めのパワードスーツを着ているのが私で、太いパワードスーツを着ているのが明美だろう。頭部は露出しているので、間違いない。


 二人の像は半ば抱き合い、見つめ合っている。あの格好でその状態ということは……私たちの最期を模しているのだろうか?

 しかし、そんな像がなぜ、ここに――。


「目を奪われますよね。この世で最も美しいもののひとつです」


 突如、右から声がした。

 驚いてそちらを向くと、長椅子に一人の女が座っていた。


 ――普通のアケミ族だ。

 しかし現代日本の女性のような、パンツスタイルの紺色のスーツを着ている。ネクタイを締め、髪型はポニーテールであるものの美容院帰りのようにセットされており、まったくもってこの世界の人間には見えない。


 いや、見た目なんてどうでもいい。こいつはいつ現れた?

 さっきまでそこには誰もいなかったし、誰かが来た気配もなかった。ワープとかで出現したとしか考えられない。


 半ば驚愕したまま、臨戦態勢で構える私。

 そいつはようやく像から視線を逸らすと、ゆっくりとこちらを向いた。


「警戒されているのですね。仕方のないことですが、その必要はありませんよ。この場に危険は一切ありませんから」


 なんとも穏やかな口調だった。柔らかな微笑を浮かべているし、確かに一見すると敵には見えない。


 ……だが、私はこれっぽっちも警戒心を緩めなかった。

 今の私は相手がレイ族だろうとアケミ族だろうと、心がなんとなく読める。しかし、こいつからはまったく感情が読み取れないのだ。人間の姿をしているが、人間とは思えない。

 そうした化け物に対峙した感覚を得て、ようやく私は気づいた。


「まさか……まさか、お前が……」


「はい。私がゲートキーパーです」


 にこりと笑い、そいつはあっさり認めた。そして椅子から立ち上がり、私に正面から向き合う。


「こんにちは、二条玲さん。ようやくここまで来てくれましたね。あなたと会えて、とても嬉しいです」


 私は眉根を寄せ、その女を睨んだ。この世界で目覚めてから、私は一度もフルネームを名乗っていない。ということは……。


「……明美と深い関係にあるみたいだな。こっちの名前を知ってるってことは」


「そうですね。私の使命のために、あの方の複製した記憶を分け与えてもらっています。もちろん、それで明美様のすべてを理解できているとは言いがたいですが」


 相手の意図は不明だが、ともあれ会話はできる。

 私は不意打ちや状況の変化に注意しつつ、話を続けた。


「お前は本当にゲートキーパーなのか? 聞いた話だと、千年生きてるらしいが」


「お気づきのとおり、私は普通の人間ではありません。証拠を見せましょう」


 すると、そいつは両手で頭を挟み込み、大きく持ち上げた。首がちぎれ、頭が思いっきり体から分離し、私はギョッとする。

 頭部と胴体は完全に別れており、手品の類いには見えない。首の断面は光る粒子のようなものに覆われていて、骨や肉は見えないが……。


「ご覧のとおりです。私は微小な機械粒子によって構成された存在でして、生物ではありません」


 ……なるほど。人間じゃなくて、ロボットみたいな存在だったらしい。なら私が心を読めず、千年間生きているのも頷ける。


 やつが頭を体に戻すのを待ち、私は再び問いかけた。


「なぜ、世界に争いの種をまき続けた? お前の仕業だというのなら、その理由を教えてくれ」


「申し訳ありませんが、その問いには答えかねます。私は明美様に与えられた命令を実行しただけですので」


「……与えられた命令ってのは?」


「要約すれば、『レイ族とアケミ族が二条玲を必要とするよう、適度な戦乱状態を維持しろ』、といった指示です」


「意味がわからん。ここの人間が私を必要して、明美にどういうメリットがあるんだ?」


「それは私にも知らされておりません。真実を求めるのであれば、明美様本人からお聞きになってください」


 ……明美め。こちらに隠して、また裏でなにか企んでいるらしい。

 ヤツらしくはあるが……それが娘たちを犠牲にするものだったら、私は許さんぞ。


 明美の謎の企みに、すでに憤りを感じている私。一方、ゲートキーパーは穏やかな声で続けた。


「ただ、玲様がここにいらしたので、もう人々に争いを強いる理由はなくなりました。ステージセットは保有する軍事力をすべて手放し、以後は世界に一切干渉しません。舞台装置としての役目を終えるのです」


「……妙な名前だと思ってたが、文字通りの意味だったわけか」


 明美が世界に争いをもたらすために用意した、舞台装置。ステージセットとは、それ以上でも以下でもなかったらしい。


 相手に戦意がないことは、なんとなく飲み込めてきた。が、心が読めない以上、確信はできない。私は油断せずに質問を続ける。


「お前は私を食いたかったそうだが、それについては?」


「もちろん、玲様をここに呼び寄せるための口実です。私はアケミ族ではないので、あなたやレイ族への食欲などありません。安心してください」


「来てほしかったのなら、普通に呼べばいいだろう。なんで、そんな回りくどいマネをする」


「それは……」


 これまで淀みなく質問に答えていたゲートキーパーだが、初めて言葉が詰まった。

 考え込むようにしばし俯き、やや間を置いて顔を上げる。


「実は、このような形で玲様と話をするつもりは、最初はなかったんです。――悪の権化として人々を支配し、英雄である玲様に倒される。それが当初の予定でした。ゲートキーパーを化け物として喧伝していたのは、そのためです。なにより、そうするようにと明美様から命令を受けていましたから」


 けれど、とゲートキーパーは続ける。


「玲様が今、明美様に疑問と不信を抱いているように、私も長らく明美様の命令に納得がいきませんでした。あの方と言葉を交わしたのは、私が生み出された直後のみであり、千年近くコンタクトはありません。明美様のお考えが、私にもさっぱりわからないのです。そしてあなたが目覚め、その行動を監視する中で、新たな思いが芽生えました。この人なら……明美様に最も近い玲様なら、明美様の間違いを正せるのではないかと。そう考えたがゆえに、こうして人としてあなたの前に現れ、話をさせていただきました」


「……それはつまり、明美に反旗を翻したっていう認識でいいのか」


「はい。元より私の中では、明美様と玲様は同格の存在として設定されています。ゆえに、あなたに肩入れすることは、私の存在基盤を揺るがす行為ではないのです」


「………………」


 どうも、よくわからん話になってきた。

 明美を裏切って私につく、とのことだが……果たしてどこまで信用していいものか。


 私はあらためて、ゲートキーパーの顔をまじまじと見つめた。

 普通のアケミ族同様、明美そっくりだ。しかし元の世界の服を着ているだけに、もっと近く感じる。パッと見は明美そのものと言っても過言ではない。

 だが、表情がまったく違う。

 ヤツ特有のねちっこさがなく、なんというか……会社の受付の人みたいな柔らかな笑顔を浮かべている。人間だったら演技臭いと思うところだが、彼女は機械だ。ゆえに素でその表情をしているのは、十分ありえるだろう。

 当然、だからといっていいやつとは限らないが。


 ともあれ、私は直感的に思った。信じていいかもしれない。

 相手の感情が読めない以上、ただの勘でしかないが、私のそういう感覚に割と外れはなかった気がする。


 というわけで若干警戒心を緩め、私は再度尋ねた。


「で、明美を裏切ってまで話しかけてきたのは、なんのためだ? 明美の行く先が危ういって事実を、教えるためだけか?」


「いいえ。すべては、これを託すためです」


 ゲートキーパーは突如、右手を自分の胸へずぶりと突っ込んだ。手は服を貫通して体内に潜り、そしてすぐに引き抜かれる。

 広げた手の平の上には、ビー玉のような物体が乗っていた。

 金属を複雑に折り重ねたような構造で、球の内側からは光る粒子がじんわりと溢れ出ている。


「私の体は『汎用粒子』という物質によって構成されています。そして、この玉が汎用粒子を生み出すジェネレーターです。ウィニーによって直にもたらされた道具であり、造化六花には二つしか存在しません」


 そして、彼女はその玉をこちらに差し出してきた。


「さあ、受け取ってください。これを用いれば超自然的な力を行使できるので、必ずお役に立ちます。そして、どうか明美様を……」


「…………」


 受け取るべきかどうか、咄嗟に判断がつかない。おいしい話すぎて罠にも思えるし、そもそも話の流れ的に――。


「……私がそれを受け取ったら、お前、どうなるんだ。動力源を失うことになるんじゃないか」


「いえ、私の人格や記憶はジェネレーター内部に組み込まれていますので、玲様が所有されても即時に私が消えるわけではありません。とはいえ、すぐに自己消去のプログラムを走らせますので、じきに私は消えますが」


「なんで消える必要がある」


 わけがわからず、私は苛立ちを交えて問いただした。さっきから質問しっぱなしで、どうにもすっきりしない。


「理由は二つ。ひとつが、玲様に会った直後に消えるよう、明美様に命令されているため。もうひとつが、私の存在を消せばジェネレーターの性能が三、四割ほど向上するためです。なので……人々を苦しめてきた罪を償うことなく消える私を、どうかお許しください」


 ゲートキーパーは深々と頭を下げ、両手を前に差し出してくる。

 私はその上に乗っている金属の玉を睨み、しばし考えた。そしてすぐさま結論を出す。


「断る。そんなもんいらん。それよりお前、私の部下になれ」


 明美そっくりのロボットは即座に頭を上げた。目は見開かれ、驚きの表情を浮かべている。


「なぜでしょう。玲様は私を倒しにここに来たはず。ならば私がいなくなったほうが、都合がいいのでは」


「そんなの、化け物を倒してきたって適当に言えば済む話だろ。っていうか、お前が人類に無害な存在になるなら、消えても私には何の得もねぇよ」


「……人々を苦しめてきた私に、憎悪や怒りはないのですか?」


「ない。悪いのは命令した明美だ。だから鬱憤は、アイツをしばいて晴らすことにする」


 ゲートキーパーの顔に困惑の色が現れ、徐々に濃くなっていく。


「し、しかし、私は消滅しなければならないのです。明美様の命令を守るためにも、あなたに十分な力をお渡しするためにも」


「明美の命令って、もう破ってるんじゃないのか? ヤツには私と戦えって言われてたんだろ?」


「それは……その……結果が変わらなければ、過程に変更を加えても問題ないと判断したのであり、決して命令を無視したわけでは……」


「ああ、めんどくせぇ」


 なぜだか、私の中に妙な勢いがついている。いや、勢いがなければ彼女を説得できないと判断したせいか。


 ともかく、私は心の赴くまま一気にゲートキーパーへと近づいた。逃げられないように頭をむんずと掴み、思いの丈を吐き出す。


「お前が必要だって言ってるんだよ。色々できるんだろ? じゃあ、これからは私の役に立て。こっちはやるべきことが山のようにあって、お前みたいな有能な人材は喉から手が出るほどに欲しいんだ」


「れ、玲様……その、ち、近いです」


 ゲートキーパーはやんわりと赤面していた。こいつの感情の有無がどうもわからなかったが、揺さぶりをかけられるのなら好都合だ。

 私はさらに前のめりとなり、鼻と鼻が触れ合う距離にまで近づく。


「れ……玲様!?」


「嫌ならさっさと受け入れろ。私の部下になることを」


「ちょ……そ、そんな……いいのですか? 本当に私をそばに置いて。玲様は未だに私を信用していないのでは? ずっと警戒していらしたでしょう」


「当然、裏切られるのも加味したうえでの勧誘だ。ただ、そうなったら明美に対する鬱憤晴らしが十倍くらいになるから、覚えておけ」


「ま、待ってください、私はすでに、明美様を裏切っています。そんな身であなたに仕えるなど、できるわけが……」


 私はここぞとばかりに語気を荒げた。


「でも、千年はあいつに従ってたんだろ? なら、これからの千年は私に従え! お前の中で私と明美が同格ってのがホントなら、できるはずだ!」


 ゲートキーパーは絶句し、やや置いて言葉を搾り出す。


「…………そ……その……しばらく、答えを検証する時間をもらえませんか? シミュレート不足と感情変動の大きさにより、玲様の問いへの返答が導き出せず……」


「だめだ。今答えろ。十秒たつごとに、明美へのビンタが一発ずつ増えていくぞ」


「えぇっ!? そ、そんな……」


 それからぴったり九秒後に、ゲートキーパーは観念した。


「……わかりました。明美様から頂いたすべての命令を破棄し、これからは玲様に従います」


「本当か?」


「は、はい」


 彼女はおずおずと答えた。そして腰が抜けたかのごとく、その場にへにゃりと尻餅をつく。


「なら、まずその玉を体の中にしまえ。勝手に人格を消したりしたら、絶対許さないからな」


「……本当にいいのでしょうか? 先ほども言いましたが、私の人格がある限り、これの性能は大幅に下がってしまうのですが……」


「お前を消しても使い勝手は悪くなるだろ。自動でその力を使って仕事をしてくれるほうが、こっちとしては助かるんだから」


「……確かに、人民統治としての観点からすれば、私が残ったままのほうが役立つかもしれません。しかし出力の絶対量が下がるのは確かですし、それに……」


「それに?」


 ゲートキーパーは口を閉ざした。よくわからんが、話しにくいことなのかもしれない。


「ともかく、それはお前が管理しろ。いいな?」


「……はい」


 玉を胸の中に収めたゲートキーパーに、私はあらためて尋ねる。


「そういえば、ゲートキーパーってのはお前の本名なのか? 明美のとっておきみたいだし、ヤツはそういう場合、凝った名前をつけるもんだが」


「……お察しのとおり、『イクマ』という本名を持っています。呼ばれなくなって久しいですが……」


 パッとしない響きの名前だな……と思ったが、すぐ気づいた。ルウと同じで、一字ずらしだ。明美の名前をあいうえお順にひとつずらせば、イクマとなる。

 となると、明美にとってイクマはそれなり以上の存在だったのだろう。あるいは娘のように思っていたのかもしれない。


「わかった、イクマだな。これからはそう呼ぶとしよう」


 私は頷き、そして座っている彼女へ手を伸ばした。


「まずは立て、イクマ。予定通りに事を進めるために、お前にも協力してもらうぞ」


「……わかりました。これからよろしくお願いします、玲様」


 ようやく観念したのか、イクマは力を抜いて登場当初のような行儀の良い笑顔を作った。そして私の手を取り、思ったより勢いよく立ち上がる。



 ――さて。


 私のこの判断が、吉と出るか凶と出るか。それは近い将来、明美に会ったときにはっきりとわかるだろう。


 ただ、私はこういった人生を左右するほどの重要な賭けには、大体勝ってきた。だから、今回も間違っていないはず。そう信じたいし、信じるべきだ。

 進みたい道をまっすぐ突き進んできたからこそ、今の私があるのだから。

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