【結菜】ペアリングと天使をやめた王子様
凪くんが女の子向けのマンガ読んでたら
「彼氏が彼女の指にリングをはめる」
とゆうシーンがあったらしい。
それを見てから
「結菜、指輪とかする?」
と聞かれた。
凪くんはお出かけするとき
なんか指とか手首に、指輪とか、なんか良くわかんないもの? をつけてることがある。
指輪とか凪くん、好きそう。
わたしも好きだよ。
凪くんが調べたら、
手作りペアリングを貸切工房で
楽しめるところがあるって言って
職人さんが
初めての人でも大丈夫なように
ついててくれるんだって
記念に作ろっか? っていうから
それ、めっちゃいい!
「で、何の記念?」
「ん? 仲直り記念」
てことで、予約してみることに。
「遥希たちも誘ってみたけど、2人で行ってくれば? って断られた」
「そうなんだ、残念だね」
と、言ったものの残念と思ってない。
むしろ、そのほうが良かった。
まだそこにこだわってるのかって言われたくないけど、こだわってるんだよ。
できるなら、優芽ちゃんと会って欲しくないし、わたしもあんまり会いたくなかった。
それでその指輪の工房、お値段もお手頃だし
当日持ち帰りおっけーだって。
またも不動産屋さん巡りは、おやすみ。
手作り工房に行ってきた。
入り口がなんか、すっごい透明なガラス張り。
それで中に入ると今度は、木のぬくもりを感じるみたいな落ち着いた雰囲気なんだ。
「なにここ、すごく素敵すぎる!」
まだ工房にはいっただけなのに、それだけでも満足しちゃう。
カフェみたいなテーブルもあって、コーヒーまでサービス。
肝心の指輪は、シルバーで作るお手頃なもの。
わたしはこんなの初めてだったけど、凪くんなんか慣れてそうな手つき。
あ、そか。
詳しく知らないけど、凪くんのお仕事って、ものづくりしてるんだよね?
動画撮影してもいいって言われたから、スマホ設置して、ずーーーーっと撮ってきた。
わたしの作ったのが、ちょっとゆがんでしまったんだけど、職人さんが仕上げにちゃんと整えてくれた!
おかげで、かわいくて満足いくものが、できた。
「ほんとにお揃い、ペアリングだ」
指にはめて、空に向けてみたら、太陽の光を浴びてキラキラしてきれい。
凪くんを見たら、嬉しそうな顔してわたしを見てた。
「結菜が幸せそうだと嬉しい」
そか、だったらわたし、ずっと幸せそうに生きていいんだ。
そしたら凪くんのことも、幸せにできる。
あんまり、拗ねたり怒ったりするの、やめたい。
ずっと笑ってたい。
それは無理して笑うんじゃなくって、心からそう思える笑顔がいい。
「凪くん、指輪増えて、指重くない?」
と、バカなことを聞いてしまった
「いいんだ、これは幸せの重さ」
「あ、そうなんだ? 幸せの重さかぁ…」
そしたらわたしも、幸せたくさんつけたい。
アクセサリーとか好きな男の人ってやっぱり、こういう女の子が好きそうなものとか、自然にわかるものなの?
そもそも、女の子が読むみたいな漫画を読んでるんだもんね。
一般的な男の人とは、なんか違う。
あ、でも、みーくんだって、わりとオシャレだった。
ファッション雑誌とか、良く読んでたし、リファのヘアアイロンだって知ってた。
もしかしたらわたし、オシャレ男子好きなのかな?
優芽ちゃんはイケメン好きとか言ってたくせに、みーくんふって、遥希くんとつきあってるし。
そもそもイケメンってなんだろ?
「結菜どーしたの?」
「あ、ごめん、幸せに浸ってた」
「じゃあさ、サイゼ寄って帰ろっか」
「うん!」
凪くんは、わたしの喜ばせかたが上手いな。
わたしたちは、いつも手をつないで歩く。
わたしの歩幅に合わせて、歩いてくれる。
みんなといるとき、凪くんはなんとなく、違う雰囲気になるんだけど、こうして2人でデートしてるときは、ほんとに最高な王子様なんだ。
天使やめて、最近、王子様になってるんだけど、これはまだわたしの秘密の楽しみなの。
こんにちは。
そろそろ終わりです、完結!
一話短めなので、残りはまとめて、最終話まで投稿しますね。




