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君の知らない僕のダークサイド〜救ってくれるもの  作者: 水波瀬 凪
第三章~それぞれの救い【転換期編から最終まで】

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【凪】エピローグだって。いったん終わるんだって

不動産屋からもらってきた物件の間取り図。


それらをテーブルに広げて、結菜が見てる。


「ここにソファー置いて、そして…」


楽しそうだな。


その物件、家賃高くね?


それも、あれも、どれも、間取りとか築年数とか結菜は気にいってるみたいだけど、家賃高くね? 


俺はまだ、結菜に貯金ないこと言えてない。


なんなら借金あるって、言ってねーんだよな。



間取り図をめくる結菜の指には、先日作ったペアリング。


物件探しから気をそらそうかって、単純に思っただけなんだけど、そらせてねーじゃん。



現実逃避、とりあえず優芽とインスタで繋がれて、「悩み相談」をしてる。


結菜がシャワーしてるとき、優芽とつながる。



昔の俺なら、まあいっか、めんどくさ、楽しいとこだけでいい!


て感じだったんだけど、いまは違ってきた。


結菜のことも、


優芽のことも、


現実からもう逃げられない。


いや、逃げたくなかった。



結菜が見てる間取り図、そこには初期費用のことなども記載されてる。


母が「ガスは都市ガス」ってずっと言ってるから、ここも都市ガスなんだけどさ、都市ガスの賃貸ってわりと少ない。


都市ガスと実家近く、てだけで決めたようなもんだ。


今度は俺だけの希望じゃなく、結菜と2人で決めなきゃならないわけで、お互いの条件とか妥協ポイントとか、話し合わなきゃなんだよな。


てこれ、優芽に言われたことなんだけどさ。


話し合い、これまで避けて逃げてた。


…めんどくさいから。


「だって女ってすぐ感情的になって怒るんだもん、話し合いになんねーんだよな」


って俺が言ったら優芽から


「凪くんの態度とか言い方がめんどくさそうだからじゃん?」


て言われた。


え、俺のせい?


「凪くん、メンヘラ製造機っぽいもん」



なるほどそうだったのか!


俺が女の子をだめにしてた?


そうだよな、結菜だって家出したくらい、壊れかけてたのも俺のせい?


「凪くん、何考えてるの?」


結菜から名前呼ばれてハッと我に返る。


「んー? 俺さ、天使やめたんだなって」


現実を見れるようになったな、てこと。


「最初から天使じゃないじゃん」


わたしが天使に見てただけだって結菜が笑う。


「だよな」


「いまの凪くん、人間らしくていいよ、好きだよ」


せっかくの「好きだよ」は、借金告白したら、どう変わる?


それでも「好きだよ」は続く?



俺はまだ、目覚めたばかりかもしれない。


ダークサイドから救ってくれた結菜。


まだ現実という「明かり」は眩しすぎて目をそらしたくなる。


借金もある。


仕事もある。


結菜との未来だって、まだなにも決まってない。


それでも…


天使じゃない。


王子様でもない。


ただの「凪」として。


結菜と一緒にこれからの物語を作っていくんだ。








もう1ページあるよ

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

初めての投稿だったので、読みづらいところ、変なところもあったかもしれませんが、おかげさまでなんとか完結できました!


本編で描ききれなかった伏線や、謎についてですが……

【続編】で、回収出来たらと思って、書いてます。

続編スタートまでの期間は、本作のサイドストーリーなど、アップします。


そちらもぜひ楽しんでいただけると嬉しいです。


サイドストーリー①予定。

【幸せの分散はもう終わり、置いて行かれる女の子たち〜本気の恋でLINEを消した日】


「幸せの分散できたら良かったけど、ごめんな」

見つめるだけで恋に落とす天使系男子が、本気の恋を知った。

これは、女の子たちが「置いていかれる」切ない精算の記録。

過去の女関係をすべて精算することを決意する凪くんのお話。


10人の女の子視点で、全10エピソードで描きます。

本編に名前が出てない女の子たちがほとんど。

優しくて残酷なアカウント削除デリートの夜。


サイドストーリーは、③まで予定してます。

7月1日から投稿しますね。

読んでいただけると嬉しいです。

よろしくお願いします。


あ、あと【おまけ】書いたのでそちらもどうぞ。

この後に書いてます。








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