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君の知らない僕のダークサイド〜救ってくれるもの  作者: 水波瀬 凪
第三章~それぞれの救い【転換期編から最終まで】

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【優芽】ポストに入ってた手紙は誰からかというと

月曜日、約束通り山口くんがタイルを利用したミニテーブルを持ってきてくれて、ランチまで食べて行ってくれた。


今日はお客さんのところへ行くってことで、いつもの作業着じゃなく、スーツ姿だったのに、不覚にも萌えてしまった。


山口くんもイケメン図鑑に載せたけど、やっぱり間違えてなかった。


ワイルド系イケメンだ。


悠真くんと似たような体格かもしれない。



うちのカフェのランチは日替わり。


二度と同じメニューにならなくて、その日の仕入れによって変わる。


オーナーの気まぐれランチ?


みたいな感じ。


だから人気がある。


山口くんも


「美味しかった」


と言ってくれたし、常連さんにならないとしても、また来てくれると嬉しいなと思った。


常連さんといえば、拓海さんは最近来ない。


凪くんに負けたと思ってたみたいで、勝手に落ち込んでたからね?


まったく負けてないのに、思い込みってこわいものだ。



ミニテーブルは、徒歩で持って帰るには大きい。


土曜日、はるくんのお迎えのときに、乗せてもらって帰ることにした。 


タイル残したいって言ったのは、はるくんだし、これははるくんちのベッドサイドに置きたい。


店の更衣室代わりのスペース、そこの隅っこに「優芽専用」って名前の紙を貼って置いておけばいいかな?


誰も取らないよね?


心配なので、一応オーナーに許可を取っておいた。



家に帰りポストをのぞくと、手紙がはいってた。


切手のない手紙?


「優芽へ」って書いてある。


「わ、凪くんだ」


中を見たらメモ書きくらいの紙に、インスタのアカウントが書いてある。


「なにこれ、どういうこと?」


それしか書いてないんだけど、とりあえず部屋にはいり、スマホでアカウント検索。


非公開アカウントになってる。


インスタは以前、カフェの写真とか、個人的にアップしてたものがあった。


いまは使ってなかったけど、フォロー申請してみた。


「何が出てくるんだろ?」


少し不信感もあるけど、まずはシャワーしてこよう。



それから夜ご飯を、食べる。


インスタの反応は、ない。



切手がないってことは、わざわざここに持ってきてポストにいれた?


仕事終わりに、来たのかな?


よくよく見るとこの封筒って、コピー用紙じゃん?


手作りなのかな?


「笑う!」


仕事中に作ったのかな?


コピー用紙でも、会社の備品だよ?


わかってるのかな?



これをこそこそ作ってたのかな?


って想像したら、笑える。


はるくんに見つかって、怒られたとか?


「あ、このことはるくんに言う?」


少し考えたけど、たぶんこれ、秘密のこと。


そしてご飯も終わって、寝る支度をする時間になった頃にやっと、フォロー申請が承認されたって通知がきた。


わたしのところにも、フォローされてた。


と、そのとき、インスタの、メッセージが届いて、開くとそこには


「LINEの代りにしよ」


って書いてある。


うわ、そういうことか!


凪くんのインスタには、ひとつも写真が載ってない。


「やばくない?」


また、秘密が増える。


でもさ、LINE友達としては、成立してた。


今回、結菜ちゃんが疑ってるから、LINEできなくなってるけど、


インスタメッセージのやりとりなら、LINEよりもなんとなく関係性は遠いなというイメージ。


「これは悩み相談窓口だからな」


って凪くんからまたメッセージがきた。


「優芽にしか言えない悩み相談、しないと、ストレスたまる」


そういうのも、結菜ちゃんが請け負えばいいのに。


と思ったけどわたしもそういうことはある。


まだ、はるくんに言ってないこと。


凪くんに、言ってみようかな?


はるくんに軽蔑されるのは嫌だけど、凪くんならどう思われてもいっか?


という、気楽さは確かにあるんだ。


その反応次第では、はるくんにも言えるかもしれないし。


「そうしよ」


でもまだ、いまじゃない。





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