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君の知らない僕のダークサイド〜救ってくれるもの  作者: 水波瀬 凪
第三章~それぞれの救い【転換期編から最終まで】

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【凪】ポテトが食えた幸せ

物件巡りが現実で、それが疲れたからってこの状況が現実逃避?


いや、これも現実だろ?


しかも母親とばあちゃんまで突撃。


めちゃくちゃ現実じゃね?


まあ、ポテト食えたのはナイスタイミング。



ポテト禁止って言われて絶望してたけど、特別に食べてもいいっていう程度の条件だった?


だいたいみんなさ、俺の事故の後遺症とか、傷とかそんな話すると、一瞬で甘くなるんだよ。


「生きてて良かったね」


ってさ。


これをどこか悪用してる自覚も、あると言えばある。



それより俺の現実逃避は、優芽なんだよな。


LINEもできねーし、ストレス。


優芽は、平気?


さみしくない?


「…ないか」


遥希いるし、邪魔がいなくなって幸せ?



なんで1人しか好きになっちゃだめなんだろ?


誰がそう決めたんだ?


て、考えてることが、そもそもおかしいって、言われる。


本当におかしいならさ、世の中に、浮気とか不倫とか絶滅してなきゃ、それこそおかしいと思うんだ。



あー、それよりさ、


引越し代とか、新居の契約にかかるお金とか、どーしたらいい?


結菜は簡単に部屋借りよう?


て言ってるけど、結菜は貯金あんのかな?


あるんだろうな。


俺なんか借金しかねーってのに、どーしたらいい?


結菜に、言わないと。


貯金あるのが当たり前みたいに思われてるんだろうけど、言ったらふられるかな?


これ以上、遥希に借りるわけにもいかない。




もう、ここでいいじゃん?


ここが狭いっていうなら、うちの実家なんかどう?


父親が建てた戸建てだし、部屋余ってる。


いや、そしたらもう、逃げられなくなる…


え、俺って結菜から逃げたいのか?



それはなんかちょっと違って。



とにかく、最近これまで遊んできたことの、ツケ?


を払わされてる気がしてきてる。


反省点たくさん。


ひとりの女の子とつきあうって、こんなにいろいろと考えることあって、いろいろと大変なことだったんだ。


いや、そうじゃない。


一緒に住むとかいうから、大変なんだろ?


だいたいあの元カレ、不審者、あいつがストーカーするから悪いんだろ?


そうじゃなかったら、いまだってもっと……。


「頭痛くなってきた」


考えすぎ。慣れない。



夜ご飯、唐揚げとフライドポテト、ばあちゃんのかぼちゃは、そんな好きじゃないので結菜にあげる。


楽しいことだけ考えて、生きていけたら幸せなのに。





でも、ポテトが食えるのは幸せ。



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