表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
君の知らない僕のダークサイド〜救ってくれるもの  作者: 水波瀬 凪
第三章~それぞれの救い【転換期編から最終まで】

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
95/102

【結菜】現実逃避の朝、お母さんとおばあちゃんがきた

物件探しにちょっと疲れたからって


今日は現実逃避の日にしよ?


てことで、お昼になっても


ベッドでまったり、だらだらしてた。


寝癖でボサボサになってても、


凪くんはかっこいい。


やっぱり見た目はまだ「天使」なんだよね。



右目のことも話してくれた。


目の色が違うからカラコンで合わせてるって話を聞いたとき、


あ、単なるオシャレだけじゃなかったんだなと知って、なんか


「大事にしなきゃ」


って思ったよ。


「好き」


凪くんにぎゅーって抱きついて


「そんなことしたら、またやっちゃうよ?」


「いいよー、しよ」




そうしてたら急に


玄関のインターホンが鳴って


2人してビクッとした。




「誰か来た?」


「え、誰だろ?」


セールスとかじゃない?


ちょっと見てくる


と言って凪くんがベッドから出る。




少しして凪くんが戻ってきた。


「結菜、ごめん、なんか…」


なんと


お母さんとおばあちゃんが来たって!




しょうがねーなーって


凪くんは言って服を着てたから


慌ててわたしも服を探して着たよ。




リビングに出てくと、


「あ、ごめんなさいねー」


と、あんまり悪いと思ってなさそうな 


満面の笑顔のお母さんと


おばあちゃんがいた。


お母さんめちゃくちゃ美人!


凪くんを、


もっときれいにしたみたいな?


おばあちゃんも優しそう。


どきどきしながらも挨拶。




凪くんのお母さんは


作りすぎちゃってーと


テーブルに保存容器を並べる。


その中身はどうやら唐揚げ。


「で、これはおばあちゃんから」


かぼちゃの煮物だった。


それからフライドポテトまである。



あとで揚げ直したら、カリッと感が戻るからと言われた。


フライドポテト、いま禁止なのに!


凪くんをチラリと見たらうれしそう。



お母さんは、じゃ、また改めて!


と、帰って行きそうになったので


わたしは慌てて


「あ、あの、先日ははちみつレモンティー


ありがとうございました」


挨拶したよ。




お母さんは、どういたしましてー


凪をよろしくーと言って帰った。


「ばあちゃん忘れず連れて帰れよー」


おばあちゃんは、ソファーでのんびり居眠りしてた……。




嵐のようなひとときだったな。




凪くんは「ほんと、ごめん」て。


うち、親と距離近すぎて…。


「ううん、びっくりしたけど、会えて良かった」



とりあえずいただいたかぼちゃの煮物は、


冷蔵庫に入れておく。


フライドポテトと唐揚げは、


まだ揚げたてホカホカだった。




「わざわざ揚げてくれたのかも?」


わたしが言うと凪くんも


「そうかも…」


苦笑いしてる。




結菜がずっと泊まってること、一応言ったんだ。


だからいきなり来るなよって


言ってたはずなんだけど、ごめんねって。





こんなの、初めての経験。


ただ、つきあってるより、少し関係がステップアップする気がした瞬間だったよ。





お母さんの唐揚げを


ひとつ、つまみ食いをした


「おいしいね!」


「だろ? 俺も食おーっと」


凪くんは、禁止なのにポテト食べてた。



今日は特別だし、お母さんの気持ちだから、例外にしてあげてもいいかな?




夜ご飯はこれに野菜サラダとか作ればいいよね?


「凪くん、あとで一緒にスーパー行こう?」


「うん、あとでね……で結菜」


「なに?」


「続き、する?」


「え、うん、もうお母さんたち、帰ったし、いいよね」


日曜日の午後、平和なひとときだったよ。










評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ