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君の知らない僕のダークサイド〜救ってくれるもの  作者: 水波瀬 凪
第三章~それぞれの救い【転換期編から最終まで】

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【凪】結菜の出した『帰るための条件』ってなんだ?

結菜が寝泊まりしてるっていうネカフェ。


なんでそんなとこにいるんだよ


アパートは?


ストーカーヤバいから、帰れなかったのか?


思うことはいろいろあったけど、まずは結菜の無事がわかっただけでホッとした。


また母親の車借りてきたんだけど、夜だしいきなりだから母、驚いてた。


「事情はあとで!」


急いでるんだと言ってきた



ネカフェに着いて、結菜に聞いた部屋に行こうとしたら、店の人に止められた。


どうせすぐ出るしと思って、店の人に結菜を呼んでもらったんだけど、


結菜も出るつもりだったみたいで、大荷物抱え、キャリー引いて出てきた。


俺に気づくと、チラリと見てからすぐ、目をそらされる。


いつもみたいに、抱きついてこないし、手をつなごうとしても、振り払われた。


振り払われた手が、行き場失ってる図…


意味もなく、ぐーぱーしてふりふりしてしまった。


無言の結菜に俺はまず、謝った。


「結菜ごめんなさい」


そして、車に乗るところまでは、応じてくれたんだ。


でもその先が進まない。


「わたしまだ帰らないから」


「あ、じゃあ結菜んちに…」


「もうないから!」


「…ない?」


「アパート解約した」


「え、ええ? 解約?」


「わたし、これしかもう荷物ない」


「それじゃあなおさら、帰るとこってうちしかなくね?」


「それは、だから条件あるんだってば」


「なんだよ条件、早く…」


つい怒りそうになって、慌てて言葉を飲み込んだ。


こんなふうになると、これまでだったら「めんどくさ」って逃げてた。


話し合うなんて、やってこなくて、どうしたらいいのか本気でわかってないんだ。


「駐車場、とりあえず出るね」


このままいても、駐車場料金があがるばかりなんで、いったん出ることにした。


うちに来たくねーってんなら、どこ行けばいい?


迎え来てっていうから、帰ってくるってばっか思ってた。


条件ってのがあるなら、さっさと言えばいいのに。


「あのさ、悪いんだけど先に車、親のだし返したいんだよね」


そう言ったら結菜


「あ、そうだよね、ごめん」


だって。


怒るかと思ったのに、ごめんって。


「でもさ、結菜の荷物たくさんあるし、いったんそれ、うちに置いてから、どっかで話そっか」


ファミレスとかそうゆうとこを考えてたんだけどさ


「それなら凪くんのうちでいい、そこで話す」


え、いいの?


それ、いいの?


結菜の気が変わらないうちに、俺はいったん結菜と荷物をおろして、車を返しに行った。


母にあうとめんどくさいので、こっそり駐車場に戻してからの、あとからLINE。


「車、ありがとう」


親からは「はいはい」って帰ってきた


あんまり深く詮索してこないとこが、うちの親のいいところかな。


そんなわけで、結菜をうちまで連れて帰ることは叶った。


あーでも、これからその条件というのを聞かされるかと思うと、まだまだ気は抜けないってとこ。


ベッドに連れ込んでうやむやに、なんてのは通じそうな雰囲気じゃねーし、こんなこと苦手だけど、覚悟して話を聞くか!



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