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君の知らない僕のダークサイド〜救ってくれるもの  作者: 水波瀬 凪
第三章~それぞれの救い【転換期編から最終まで】

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【遥希】結菜からのLINEと凪の反応

「あの、凪くんどうしてる?」


結菜ちゃんからLINEが来た!


「結菜ちゃん、いまどこ? 凪めっちゃ心配してるよ」


元カレに拉致監禁されてんじゃないかとか、あいつが心配してたことを結菜ちゃんに伝えてやった。


「それって、帰ってきて欲しいってこと?」


「そう! 反省しまくってるし、もう1回話し合ってみたら?」


恋愛のことは特に、うまいアドバイスなんか俺には無理なので、2人に丸投げだ。


2人のことなんだし、2人で話し合うしかねーじゃん?



「結菜ちゃんの居場所、凪に教えていいなら、迎え行かせるよ?」


「迎え、来てくれるかな?」


「そりゃそうだろ、いますぐとんでくんじゃね?」


「そか、でもね、そんな簡単なことじゃないの、来るなら来てくれていいけど、わたしにも帰る条件があるよ」


「あーうん、その条件もさ、話し合えば? 言わなきゃ凪がその条件のむかわかんないだろ?」


まずは、会って話し合いできるかだろうな。


「凪くんが来てくれるって言ったら、場所教える」


「わかった、凪に伝える」


凪はいま、ここにいる。


土曜日は優芽と過ごしたいのに、それ知ってるくせにうちに来るんだよな。


わざと来てんだろ?


自分がひとりでいるのが嫌で、どうみても邪魔しにきてる。


邪魔しにというのは、建前かな?


さみしいんだろうな。


優芽とマリオカートして笑いあってんの見たら、そうは見えないけど…



仲良し姉弟に見えなくもない。


仲良すぎ、距離近すぎなのは気になるけど。


「凪、いま結菜ちゃんからLINE来たぞ」


「……へー、なんて?」


なんだ、もっと飛びつくかと思ったのに、


「おまえさ、迎え行く気ある?」


「居場所わかったの?」


「いや、まだ教えてもらえない」


「じゃあ、迎え行けね―じゃん」


「凪が行く気あるなら、教える」


「そか、まあ、無事なのは確認できたってことだよな?」


「まあ、そだな」


「おまえ、ばっかじゃん? なにその余裕あるふりは? はー? だよ」


急に優芽が凪に暴言を吐いた。


「ばかゆーなよ、ばか言ったほうがバカだろ」


「バカはバカだからバカって言ってんのに」


小学生並みの争い。


「いいから、早く居場所聞いて迎え行きなよ!」


迎え行って土下座でもしてくれば?


そしたら帰って来てくれるかもよ?


「もー優芽うざい、だまれ、ちょっと遥希だけに話がある」


凪が優芽に言うと、俺の手を引っ張ってベッドルームに連れて行かれる。


「ごめん優芽、ちょっと待っててな」


「はあーい」


優芽は特に怒ってる風もなく、ひらひらと手を振ってる。



ベッドルームに入ると凪がドアを閉めて


「遥希! すぐ行く、行くから教えて!」


お願いしますと凪が、すがるように言ってくる


「わかった、LINEしてみるな」


結菜ちゃんにLINEすると、


「電話してもいいか聞いて」


と凪が言うから、それも付け加えておく。


LINEを送るとすぐ、結菜ちゃんからの着信。


俺はスマホを凪に渡すと、


「俺、出てるから」


凪をベッドルームに残しリビングに戻った


「結菜ちゃんに会いたいくせに、意地張ってんのみえみえだったね」


優芽、わかってたんだな


イケメンカウンセラーの本に、そんなことが書いてあったらしい。


「優芽、その本今度、俺にも読ませて」


「えー、汚さないでね」


それからすぐ、凪が


「俺ちょっと行ってくる」


ひとりで出てった。



いつもみたいに


「遥希ー送ってー」


というのがなかったのは、少しさみしいものがあったけどな

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