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君の知らない僕のダークサイド〜救ってくれるもの  作者: 水波瀬 凪
第三章~それぞれの救い【転換期編から最終まで】

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【結菜】わたしが悪いのかもしれない

「早く部屋を探さなきゃ」


そう思うのに、動けない。


ウイークリーマンション借りようかと思ったけど、ネカフェに寝泊まりしてる。


気軽で気楽でいいんだけどね。


カレー食べれるし。


ちょっとね、たまに変な虫にかまれるのが難点だ。


かゆーい。


もともと住んでた部屋は、


いつか引越したいなって考えてた。


洗濯機も冷蔵庫も買い替えたい、


そう思ってたから未練ないんだけど


カーテンとベッドカバー、ベッドマットを処分したのは少し胸が痛かったな。


でも少し、なんだよね。


それほど長く使ってないし


思い入れとか愛着もまだそんなになかった。


ラグは、凪くんちにあるし


ボディミストもそう。


処分せず置いてきたのはたぶん


凪くんは勝手に捨てないと思ったから。


そう考えてるわたしは、


やっぱり凪くんのとこへ戻りたいんだよ。


『本当に大切なものだけは、手放しちゃだめなんだよ?』


て、凪くんが教えてくれたの。


セカオワの歌詞らしいけど。


いい言葉とかって、凪くんの場合ぜんぶセカオワの歌詞からなんだよね。


確かにね、


2人のバイブルにしようって思った歌だって、


聞くと泣けるし、歌詞読んだだけでも泣ける。


「いやだよ、会えただけでいいなんて」


勝手に終わろうとしたのは、わたしのほうだけど、なんか……


自分からは戻りたくないし、戻ったりしたら「チョロい」て思われるでしょ?


みーくんのときで、それは身にしみたはず。


どうしたらわたし、安心して凪くんのそばにいられる?


あれだけ「つきあう」て言葉をだいじにしてたんだもん。


「別れる」を言ってないんだから、まだつきあってるってことよね?



でも、みんなのことブロックしちゃった。


怒りに任せてしまった。


あのままスマホ解約までしなくて良かった?


あのとき、解約すると仕事関係全部に連絡するのが、凪くん流にいうところの


「めんどくさ!」


が発動したんだよね。


友達少なくても、仕事関係かなりいる。


「遥希くんにLINEしてみようかな…」


なんとなく、一番凪くんに近くて、


一番信頼できる気がした。


思いついたのが悠真くんじゃないのは、


なんでかな?


これまでいつも、なんかあれば悠真くんだったのにな?



ああそうだ、悠真くんに頼ると美咲さんまでついてくるんだ。



前みたいに、頼れなくなったんだ。



だとしたら遥希くんだって、優芽ちゃんがいるじゃん。


でも、優芽ちゃんには遠慮しない。


なんとなくまだ、わだかまりがあって、避けてる。


そもそも遥希くんが、しっかり優芽ちゃんのこと、つなぎとめてないからいけないんじゃない?


だんだん怒りの先が遥希くんまで飛び火しちゃってる。


わたしったら、人のせいにするなんてね。



わたしの我慢が足りなかっただけなのに。


わたしが凪くんのことを信じられず、疑ったせいなのに。



わたしが悪いのにね。


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