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君の知らない僕のダークサイド〜救ってくれるもの  作者: 水波瀬 凪
第一章 〜救ってくれるもの【出会い編】

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【優芽】ハイスペ彼氏よりもはるくんが良かった、からの凪くんとの出会い

兄と連絡が取れて、3人で地元の居酒屋に集まることになった。


ちょうどお店に到着する頃、拓海さんからLINE電話が入ったけど今の状況を話したら


「終わったら連絡して、迎えに行くよ」


って言われちゃった。


居酒屋に入るとすでに兄とはるくんがいた。


はるくんが


「優芽ちゃん大きくなったな」


って、まるで親戚のおじさんが言うみたいなことをいうから


「遥希先輩は老けたね!」


って言ってやった。


飲み物で乾杯し、いくつか料理を注文したあと


「そういえば覚えてる?」


ってあの頃のあの話を持ち出してみる。


「え、優芽ちゃん、俺のこと忘れられないって?」


「違うし! いまはハイスペな彼氏いるんだから!」


でもおまえ、そいつとうまくいってないんだろ、だからこの場を作ってって言ったじゃん?


わたしがはるくんに会いたかったのがバレる。


恥ずかしくて、変な笑いでごまかしたけど…


「会えて良かったよ、はるくん」


また飲もうね!とLINE交換してきた。


約束通り拓海さんは、飲み会の帰りに迎えきてくれた。


お兄ちゃんと、はるくんと頭下げる程度の挨拶してたんだけど、車に乗った瞬間、拓海さんの機嫌が悪いのがわかった。


俺にはまだ距離があるのに、ほかの男にはあんなふうに近くに寄っても平気なんだね、みたいな、めんどくさい空気になっていた


拓海さんとはつきあって20日、まだ手も触れさせてなかった


先日は車で別れ際にキスされそうになって、とっさによけた


いちいち干渉されるって嫌だな。


美容室のことだっていろいろ嫌だった。


たった20日だけど、積み重なるものがあった?


「干渉うるさいよ!」


って、言っちゃった。



重い空気のままうちに着いて


「じゃ、また」


って顔見ないで拓海さんは帰っていった。


いい子の顔なんか、疲れるだけだ。


彼氏彼女としては合わなかったけど、カフェ店員とお客さんだった頃は楽しかった


だから元に戻ろうってことをLINEで伝えた。


お別れしたけど全然悲しくなかった……




彼氏もいなくなってフリーになったわたしは


「はるくん遊んで」


早速はるくんにLINEした。


そしたら今週末に仕事場の友達と飲み会するから来る? って誘ってくれた。


ただちょっと変なのがいるけど気にしなくていいって。


変なの??ってなんなの?


そして飲み会当日、おそるおそるそのイタリアンバルってお店に行ったんだけど、とくに変な集まりでもなかった。


仕事の後輩で友人っていうひとで、凪くん。


凪くんのそばにいた結菜ちゃんって子の4人での飲み会だった。


今日ここに来る前にカラーチェンジしてきたという凪くんの髪の毛の色が、


「シルバーブルーきれいだよね、天使みたいでしょ」


って隣にいた結菜ちゃんがうっとり眺めてる。


「天使…?」


それって、天使の輪ができてるってこと?


ふいに結菜ちゃんがわたしとはるくんに聞いてきた


「ふたりはどんな関係なの?」


はるくんから聞いてないのか、わたしは今の状況をふたりに話した。


そしたら


「素敵!長い年月をかけて、探してた恋心のピース同士が今やっと再会できたんだ!」


ポエムっぽいことを言われてちょっとごめん、引いた


そしたらはるくんが


「いや、そんな美化したもんじゃねーし、単なる再会」


せっかくの結菜ちゃんの言葉をバッサリ?


「長い年月かけて老けたよな、お互い!」


と、わたしまで老けたことにされた。


そしたら


「遥希、なんかごちゃごちゃめんどくせ…」


って凪くんがぼそっと言った


「なにその謎の言い訳」


あーほんとめんどくせ、遥希めんどくっせー


凪くんがそういいながら席を立った。


「凪くん?」


結菜ちゃんが不安そうに凪くんを見上げてたけど


「すぐ戻るよ」


って行ってたぶんトイレかな?


そう思ったらわたしもトイレ行きたくなって席を立つ。


トイレから出てきたら、ちょうど扉の斜め前くらいにある長椅子に凪くんが座ってた。


「あ、ども」


わたしは凪くんに頭をさげて、みんなのところに戻ろうと思ったんだけど


「ね、ちょっと話そうよ」


って凪くんが、隣を軽くたたく。


「えと、ここで?」


そう言った瞬間、手を引かれた。


いつもありがとうございます


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