【結菜】凪くんと優芽ちゃんに対する疑惑が晴れないんだよ
いまだにあの
イタリアンバルでのキスしてるみたいなシーン、
ベランダで聞いた声、
合コンで聞いた凪くんの女関係の過去
なかったことにするつもりがやっぱり忘れられてない。
凪くんと暮らし始めてたくさん抱いてくれるけど
それ、みーくんと一緒じゃん
かわいいかわいい
言ってくれるのも一緒。
こうしてひとりで凪くんの帰り待ってんのも一緒。
おかしいな?
一番そばにいるはずなのに、なんか届いてない。
いい子にしてるのがもしかして間違い?
優芽ちゃんみたいにはっきりものを言えばいい?
いいな、遥希くん。
ずるいな、優芽ちゃん
そうやってひとをうらやましがるだけ
「全部妄想だよね」
見てない、証拠ない。
みんなで居酒屋いたとき
「ちょっと抜けよ」
って凪くんから連れ出されてさ、なにしてたと思う?
結局わたしなんか、体しか需要ないんじゃないかな?
みーくんにも、そうゆう扱いされ
凪くんにもそう。
一緒に暮らしてからは
凪くん見境なしになってる
最初なんて
あんなに奥手……
な、ふりをしてたんだね?
天使な凪くんが消えた。
髪だって天使色じゃなくなった
話す言葉だってなんか下品!
居酒屋でびっくりした。
でもこれが、凪くんの本当。
そしたら過去のことも
優芽ちゃんとのことも全部が
「そうだったんだな」
ありえるかもしれないって思ったよ
「はあ、のぼせちゃう」
暇だから長風呂しちゃった。
洗面所で着替えてるとき凪くんがちょうど帰ってきた
「結菜どこー?」
探してる。
「じゃがりこ買ってきたよー」
は? そんなものでわたしがごまかされると思ってんの?
そうゆうとこもみーくんと一緒。
「ゆいちゃんじゃがりこ好きだもんね」
ってさ、そりゃ好きだけど。
あれ、カリカリしてるからストレス発散になるんだ。
「あ、いた」
お風呂入ってたんだ?
「おかえり凪くん」
「はい、じゃがりこ」
「ありがとう嬉しい」
凪くんに甘えて、こうして抱きつくのももう慣れた
こうしてたら、凪くんはわたしをかわいいかわいい
そう言ってくれるんだ
バカみたい、みーくんと同じなのに。




