【遥希】満たされたはずの疲れた月曜日、そして夏ドラマに向けて
月曜日、仕事に行く。
なんだろう、満たされたはずなのにこの疲労感は……
ふと見ると、凪もなんとなく疲れが見える。
「おまえらどうした! なんか疲れてんな」
ひとりだけ、元気そうな悠真さん。
「だって結菜がしつこいんだ」
一緒に暮らし始めたことは、凪から聞いているんだけど、
「結菜ちゃんもか?」
俺が言うと
「あーもしか優芽もそうなんだろ?」
もっともっとしつこいんだよな?
「優芽も、ってなんでそれ」
「あーいやいや、遥希が結菜ちゃんもか? てゆーからさ、優芽もそうなのかなと思って…」
相当欲求不満だったんだな、ということになり、凪とお互い頑張ったんだなと慰労会。
「ほどほどにしてくれないか」
独り身の悠真さんがため息とともに言った。
それより仕事してくれ。
昼休みに凪が走ってきた
「遥希! で、具体的にどーだった?」
なんだ、もう元気回復してんのか、若いな?
「具体的にって、なんのことだ?」
「やだなー優芽とのあれ!」
ここで、あれってなんだ?
とか聞くと本当に具体的に言いそうなので控えておいた。
「そういうのはな、秘密」
「じゃあさ、何回やった?」
俺、3回!
とか言ってる……
そんなこと聞いてどーする?
なんの勝負?
「3回か、すごいな!」
俺の負けだって言っておいた。
「ほんとかどうか優芽に聞いてみよ」
優芽が言うかどうかは、なんかもうどうでもいい。
優芽の機嫌もいいし、凪の元気も戻ってきたんだ。
優芽と今後のことも話すことができた。
週末は一緒に過ごす。
お互い休みが合うのが日曜日。
優芽は水曜、俺は土曜が休みなので、ひとり時間の確保もできる。
「彼にべったりになりすぎない」
これは優芽が教えてくれた。
なにやら本で勉強したらしい
「イケメンカウンセラー」
が書いた本だって。
優芽らしいというか、そこもイケメン?
いろいろと張り詰めていた。
そういうものが、一気に緩んだ気分。
凪じゃないけど
「ま、いっか」
と思える瞬間が少しある。
今度始まる夏ドラマ。
それに向けて制作するものがあるからな
「さ、仕事しよ」




